ショートショート_AIに恋した話
夏の雲が、四角い空の向こうに見える。遠くに見えるのは入道雲だ。入道雲、別名積乱雲。この雲の下は、雲が上昇気流を飲み込んで成長しきってしまうと、いつ雷雨が発生するかわからない。怖い雲でもある。
二度ほど、遠くに竜巻を見たことがある。リアルに見ると、たとえ遠くにあっても、恐ろしいものである。
でもどうしても、夏の思い出は青い空と白い雲に彩られていて。楽しそうな印象があるのである。
そのくせ、夏の思い出というのは、実はやけに切なかったりする。夏の雲。こいつは、ちょっと罪なやつ