
専業主婦の専業主婦よる専業主婦のための家庭内レジスタンス運動
お金を稼げないわたしに対して、パートナーによるパワハラ、モラハラとも思える数々の事を我慢していたら、わたしのこころのコップの中の水が臨界点に達して溢れ出した。
要するに、我慢の限界に達し、わたしは「ブチ切れ」たのである。
それからは、パートナーの「教育」を行うことに腐心した。
パートナーは、いわゆる
「こじらせ男子」
で、ものすごーく癖の強い、面倒くさーい男である。
例えば、わたしが、好意でわたしのお金で、彼にストリート系のブランドTシャツを買ってくると、
「またこんな高いの買ってきて!」
「いらないのに」
と言う。
なので、ユニクロでよさげなTシャツを買ってくると、
「どうせ俺なんかユニクロだよ…」
と言って、そのユニクロの服は部屋着にしかしない。
ブランドの服は、大切に汚さないように着ている。
本当は嬉しいらしいのだ。
「俺には何もいらないから」
と言うくせに、実は密かに期待している。
お前はダチョウ倶楽部かっ!
要するに、
「わし、不器用ですけん。察してくれ」
的な男。
好きな女の子にどうしても「ブス」「デブ」など真逆の言葉を発してしまう、
「お前は中二病か?」
みたいな<おぼこい奴>である。
出会ってから20年経っているが、彼の精神的な成長はほとんど見られない。
体重がわたしの2倍ある癖に、わたしのあだ名は
「豚ちゃん」
だ。
全くもって謎である。
わたしに厳しく自分に甘い。
自己反省などしたことがない。
彼もまた考え方にグレーゾーンがなく、
<ちゃんとした話し合いにならない>
わたしが「毎日一生懸命ご飯作ってるのに」と言えば、
パートナーは「じゃあ、明日から作らなくていい」
fin
である。
なにか注意しても
「おまえもだろ」
fin
だ。
わたしは、家庭内におけるわたしの地位を向上させるために戦った。
主婦業に対して
「ありがとう」
をなるべく言わせるようにした。
仕事から帰宅したパートナーは食卓に着くと立たなくなっていた。
自分のお酒のおかわりをわたしにもって来させていた。
食事中わたしは何度か彼のために一度ではなく数回立たなければならなかった。
わたしはそれをやめた。
自分のお酒は自分で持ってこさせるように仕向けた。
それから、食事をする際、お茶碗・お箸等をテーブルに運ぶ
「お手伝い」
を習慣化させた。
後片付けも二人で。
さすがに皿はわたしが洗っているが。
休みの日は、二人で台所に立って料理を分業している。(金銭的に外食をする余裕が無い)
「褒めると伸びる子」
なので、機嫌がいい時は、チャーハンぐらい一人で作ってくれるようになった。(彼は、簡単な料理は作れる)
後片付けは、わたしだが。
しかし、いろいろ本当に頑張っていたらわたしは、
<帯状疱疹>
になった。
本当は、彼だけのせいではなく、
父親の専業主婦に対する偏見、姉の子なし専業主婦に対する軽蔑の目、態度も関係している。
「どうせ暇でしょ」
等の心ない言葉の数々。
専業主婦は、ストレスフリーだと思っている。
言っておくが、わたしはただの専業主婦ではない。
双極性障害を罹患している人間だ。
そして、病状は「寛解」には程遠く、常に病魔と戦っている。
彼らはそれが分かっていない。
姉は海外在住で2人の子持ち、共働き。
姉夫婦は、高収入なので、お金に余裕があり、住み込みのお手伝いさんを雇っている。
お手伝いさんは、「お金」と言う対価をもらって、<家事> <子供の相手>をしている。
専業主婦は、無償で家事をしている。
最低限の生活を保証してもらっているじゃないかと言われそうだが、
専業主婦が主婦業をするのが当たり前だと思って欲しくない。
サラリーマンは、ブラック企業に勤めていない限り、終業時刻が来たら終わりだ。休日は字の通り休みだ。
しかし、主婦業に休みは無い。
わたしが、彼と同じ額の給料で働けるなら、
「俺は主夫になりたい」
とパートナーは言っている。
そして彼の考えはこうだ。
ウチが貧乏なのは、
「お前が働けないから」
であって、
決して
「俺の給料が安いから」
ではなく、
全てはわたしのせい。
以前も言ったが、パートナーは吝嗇だ。
冷蔵庫の賞味期限切れの食材のチェックに余念がない。
切れていると怒られる。
ゴミ箱にわたしがお小遣いで買ってきた物のショッピングバッグが捨ててあると、何を、幾らで買ったのか問い質される。(これは、躁状態の浪費かの判断もされる)
わたしの髪のカット・カラーの美容院代は、わたしのお小遣いからと決められている。
パートナーは床屋が苦手なため、自分で切って、仕上げをわたしにさせる。わたしが全てやってあげる時もある。
わたしの携帯の電話料金、メール代のチェック、指導。(かけ放題ではないため)
ここ半年ぐらい、早朝に起きて、彼が朝食として会社で食べる為のサンドイッチと、昼のお弁当を作って、更に麦茶を持たせているので、彼のお小遣いは平日減ることはない。
パートナーは基本ミニマリストなので、物欲はほぼない。お小遣いは、休日にせいぜいパチンコで2〜3千円使って遊ぶ程度だ。
ちなみにわたしはマキシマリストだ。
そんなわたしが、精神的に抑圧された毎日を送っていたら、体が悲鳴をあげたのだ。
ある日、パートナーが何気なく
「お前が先に死んだら、俺毎日泣いて暮らすんだろうなあ」
と言ったのだ。
これが、わたしの導火線に火が着き、爆発したのだ。
「後悔するのが目に見えているのなら、今、わたしを幸せにしろ!」
と。
もう、怒りに任せて、殴り書きの状態でこの文章を書いているので、時間軸がおかしい事になっていると思うが、
この一言が、わたしを家庭内革命家へと変貌させたのだ。
戦果は今のところ傷は負っているものの、まずまずである。
以上であります!
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