スマホからの距離感
今だにガラケーを持ち
スマホから離れているのは理由がある。
0 スマホから卒業した理由
私はガラケーを愛用している。
本音を言うと固定電話だけでいいのだが
仕事をしていると
携帯電話が何かと必要となる。
スマホを使っていた時期もあったが
子供が生まれたことを期に
ガラケーに機種変した。
子供がスマホ依存になって欲しくないという思いと
私自身が錯綜する情報から離れたかったからだ。
私は現在、
ガラケーとパソコンを併用している。
家にいる時以外はガラケーのみを携帯している。
テレビがないため、情報収集は主にパソコンを通じてネットからだ。
家でも、基本的に夜はパソコンから離れるようにしている。
日中や夜に気になったことは手帳にメモしておいて
朝、パソコンで検索する。
田舎なのでネットで商品を買うことも多い。
朝の時間だけネットと繋がることは自分にとってちょうどいい。
1 すぐにポチれない
スマホがないとすぐに買い物もできない。
欲しいものがネットですぐに買えるという機能は
便利かつ物欲をすぐに満たしてくれる。
ただ、思考停止で
あれがなくなったから
必要だからとすぐに購入すると
届いたころに、必要なかったかもと思うこともある。
すぐにポチれない(買えない)状況は
一旦自分のなかで
本当に必要かを考える時間を自然と作ってくれる。
他のもので代用できないか。
もっといいものはないか。
やっぱりいらないのかも。
一晩考えることで自分の物欲を見つめ直すきっかけになる。
2 すぐに答えがわからない
スマホがないとすぐに検索して答えを知ることができない。
わからない漢字、言葉。
知らないことだらけ。
そんな時、スマホがあれば、すぐに答えがわかる。
ただ、スマホで検索してすぐに知った答えはすぐに忘れてしまう。
そして、自分で考える力が薄れていくような気がしている。
わからない言葉は一部から連想してみると近い答えが見つかることがある。
知らない現象も正解がどうかわからないけれど
自分なりに考えることができる。
答えがすぐにわからないと
たくさんの知識を瞬時に知ることはできないが
自分で考えたり、想像したりする力はつく。
ネットですぐに答えがわからない時代は
みんながそれぞれ考えて
あーでもないこーでもない
わからないことも楽しんでいた。
答えがすぐにわからないことはとても楽しいことだった。
今はすぐに答えがわかって味気ない気がしている。
3 すぐに連絡できない
スマホがあると
SNS(LINEなど)で気軽に
簡単に連絡を取ることができる。
約束の時間にちょっと遅れる時も
「ちょっと遅れます!」と連絡すれば許される。
待っている時、遅いと思えば
「いまどこ?」とすぐに連絡をする。
すぐにどんな時でも連絡が取れるから
どんどん待てなくなっている。
待ち合わせ場所でスマホを触り続ける人。
電車の中でもスマホを見続けている人。
すぐに連絡が取れるからこそ
周り景色を見ることなく
周りの人に目もくれず
スマホばかりを見ている。
少し寂しい気持ちになる。
子供の頃、待ち合わせの公園で
お友達を待っていた時。
枯れていく木を眺めたり、
トンボを追いかけたり。
誰もいない公園で友達を待つ時間を
楽しむことができた。
今はどうだろう。
そんな風に自然を感じて
目の前にあるものに興味を持って
ゆったりと待てているだろうか。
スマホが手元にあることで
心豊かに待てなくなっている。
スマホはとても便利なものだ。
私が学生時代には考えられないものを
みんなが持つ時代。
ただ、便利の裏に失っていくものを見失ってはいけない。
自分が失うものを感じながら
ちょうどいい距離感で
スマホなどデジタル機器を使わないといけない。
スマホに使われないように。