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おいしい水を無駄にすることなく炊ける「無洗米」

秋田では気温が一桁代になる日も増え、寒さに震える季節がやってきました。
水が冷たくなると、おっくうを通り越して辛くなるのがお米研ぎ。

冷たいからと言ってお湯でお米を研いでしまうと、ヌカ臭が残ったりデンプンが溶け出しておいしくなくなってしまうのでNGです。

そこでおすすめなのが、冷たい水に手をつける必要がなく、時短・節水・節約ができておいしく炊ける無洗米です。 


無洗米のメリット

1. 研ぐ手間がないので時短

後ほど詳しくご紹介しますが、無洗米の炊き方は、お米と水を炊飯釜に入れて炊飯器のスイッチを押すだけです。

2. 研ぎ水が不要なので節水

無洗米の加工には研磨式やヌカ式など、実はいろいろな製法がありますが、弊社では少量の水でヌカをはく離させる湿式精米で加工しています。

あらかじめ工場で研いでいるので、家庭で研ぐ必要がなく、研ぐために使う水を節約できます。
また、水不足や災害時など、非常時にも重宝されています。

前回のブログの検証時は2合のお米を研ぐ(水換え2回)のに600mlの水を使いましたが、600mlのペットボトル1本分だとすると通販の相場で70円くらいの節約となります。

研ぎ水にミネラルウォーターなどを使う場合、研いだ後はその水を捨ててしまうことになりますが、無洗米なら、せっかくのおいしい水を捨てることなく、おいしいご飯の炊飯に使えます。

3. 環境にやさしい

無洗米は研ぐ必要がないので、炊飯する際に排水が出ません。
家庭で出なくても工場から出るじゃない、と思われるかもしれませんが、加工時に使用する水は家庭の1/100なので排水量を減らせる=環境にやさしいお米となっています。

参考:サタケ「スーパージフライス)

ちなみに湿式精米は30秒以内、水を使うのは10秒くらい(精米担当談)とのことで、短時間で加工することにより水の吸収を抑え、ヌカを効率よく落としています。
家庭でも、お米に水を入れてからはすばやく研ぐのがおいしさの秘訣です。

4. 炊き増える分お得

無洗米を炊く際に、「1合カップで計量し、水は炊飯器の目盛りより若干多めに入れます」とご案内していますが、これは吸水量が多い=炊き増えるためです。
市販の無洗米カップを見ても、普通(研ぐ米用)のカップより少し小さいので、1合を炊くのに少ない量で炊けるということになります。

米粒の大きさや計量条件により違ってきますが、弊社のお米2.5kg袋で、おおよその差を計算してみました。

1合を2杯分だとして1日3食を毎日食べたとしたら、1人あたり年間約1袋=1,674円お得ということになります。※弊社2.5kg/袋販売価格
あとは、研ぎ汁を捨てる際に米粒を流してしまう心配もありません。

5. 誰でもおいしく炊ける

お米の研ぎ方はご飯のおいしさを左右する一つの要素ですが、研ぐ必要がない無洗米は、炊飯に不慣れなお子さんやお父さんでもおいしく炊くことが出来ます。

無洗米はおいしくない、というイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、機械も年々進化していますし、製法によっても感じ方が違うかもしれませんので、是非一度はお試しいただきたいです。


無洗米のおいしい炊き方

はかりで計量する場合 ★おすすめ★

① 容器をはかりに乗せて重さをリセット

② お米1合を150gで計量
※本来なら1合145gですが、水量が細かくなるので切りの良い数字にしています

弊社検査課 水加減表より

③ 無洗米1合に対して水を210g入れる
※暑い季節は冷水がおすすめ:冷蔵庫で冷やした水か、常温水の場合は氷を2~3個を入れる

④ 30分~1時間浸漬させてから炊飯

計量カップで計量する場合
① 1合カップで計量
② 水は炊飯器の目盛りより若干多めに入れる
※若干多め、だと誤差が出やすいのではかりでの計量をおすすめしています
③ 30分~1時間浸漬させてから炊飯

保管容器は清潔に保ち、1カ月を目安に食べきる

無洗米はそのまま炊飯しますので、移し替える際は米びつなどを清潔に保ち、直射日光、高温多湿を避け、冷暗所に保存しましょう。
袋のまま保存する際は、酸化を防ぐために開け口を輪ゴムなどでしっかり締めてください。

お米は野菜と同じ生鮮食品ですので、精米したてが一番おいしい状態です。1カ月を目安に食べきれる量を購入するようにしてください。


前回は研ぐ米、今回は無洗米をご紹介しましたが、結局どちらを選べばいいの?と思われている方も多いのではないでしょうか。
どちらもおすすめですが、次回はそれぞれのメリット、使い方をご提案します!

広報課 橋本

無洗米も研ぐ米も同価格<令和6年産の新米あきたこまち>