稲には、黄金色に輝かずにはいられない事情があった
みなさん、新米ですよ
皆様、新米が出回り始めましたが如何お過ごしでしょうか。
一時は、この一大コメ生産地・秋田県でも店の棚からお米が消えたので、大変驚きましたが、ひとまずはホッと安心…といったところでしょうか。
とは言っても、心もとない?そうでしたらこちらに弊社自慢の「大潟村産あきたこまち」がございますので、是非ご検討ください。
今とてもいい時期です。なにしろ今なら新米が届きます上に、それ以後もこの先も、年中変わらぬクオリティのお米をお届けして評価頂いております。ありがとうございます。ありがとうございます。
稲穂の黄金の輝きは、ガラス
さて、よく収穫期の稲を「黄金色」などと言いますが、あれは葉緑素の抜けた状態のようです。稲も植物ですので若い頃にはせっせと葉緑素で栄養を取り込んでグングン成長するわけですが、稲の先端にある籾(つまり米粒)がしっかり成熟したことを見届けると役目を終えて燃え尽きた状態が、あの黄色ということです。
稲が黄色くなる理由はわかりました。
しかし黄金色というにはまだ弱い気がします。
ここで突然ですが、稲を触る際はどうか手袋を着用してください。
ケガします。
これは筆者も当初は半信半疑でしたが、葉にトゲがあるからです。弊社の光学顕微鏡で稲の葉を拡大して見てみたところ本当にノコギリ状のトゲがズラッと端から端まで並んでいました。
このトゲはなんとガラスと同等の物質でできています。ガラスのギザギザを触って無事でいられるわけがありません。
珪酸(けいさん)という物質を地中から取り込んで溜め込み、ガラス質の細胞を作るそうで、理由としては簡単に食べられることのないようにするためだとか。
こんなに涙ぐましい努力をしている結果、金色の輝きを手に入れた稲の成果物であるお米をおいしく頂けるのは本当にありがたいことです。
珪酸のガラス質に変わったものを「プラント・オパール」といいます。オパールです。いよいよ宝石を自称しはじめました。
ちなみに、プラント・オパールのなかでも稲のそれについては「オリザニン・オパール」と呼ばれる場合もあるそうです。
オリザニンとは稲の学名オリザ(Oryza ラテン語で稲)から来ています。
…今まで気にしたことなかったけど、そんな別名(正式名?)があったんですね稲さん。
完全に私見ですが、レアル所属のサッカー選手とかにいそうです。
これは余談ですが、あらゆる生物の学名はラテン語でつけられるそうで、理由は「誰も使ってない」から。つまり長い目で見て、言語の意味が変わりにくいので学名付けには最も都合が良いらしい。
プラント・オパール
プラント・オパールは朽ちることなく地中に残り続け、さも記録のように「ここには稲がありました~!」と教えてくれるそうです。
トゲを持つ植物はいろいろとありますが、彼らも稲と同じように、珪酸が由来のかたいトゲを持っているそうです。例えば、トゲトゲの代名詞サボテン、意外に痛いトゲを持つナス、綺麗な花には…のバラです。
似ても似つかない植物たちの意外な共通点ですが、生きていくために様々な知恵をしぼって来たことが伺えます。
話は戻って、弊社のあきたこまちは「稲穂の輝き」と美しい名前が付けられております。植物の持っている自然の輝きを体現していると改めて思います。
今年も黄金色の輝きがつくりだした集大成、おいしいあきたこまちを全力で全国の皆様へお届け致します。
販売二課 佐々木