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インタービーイングの視点でコロナを観る。

まず、インター・ビーイング(inter-being)という言葉は禅マスターであり、マインドフルネスの第一人者として知られているティクナットハン氏の造語です。

僕には、寝る前にするルーティーンがあります。
それは家族分のサプリメントを用意し、そして祈りを込める事です。

翌日の家族の行動を想像した上で、外出する際にはコロナからの安全、また「母がゴルフを思いっきり楽しめますように。」(緊急事態宣言などの規制がない時の事ですが)など、祈りの言葉を状況によって変えています。

今日はその祈りを終えた後、「あっ。コロナによって、ますますインタービングが意識される様になったな。」と感じたので、その事を書いてみます。

インタービーイングを簡単に説明しますと、
ある1つものは、実はそれ以外のもの(命が無いと思われている物も含む)によって支えられている。すべては相互依存している、という事です。
サステナブルという言葉とも繋がりを見出せるのでは?と感じています。

僕は外出する家族の安全を祈るとき、家族が出会うだろうすべての人達の安全も祈っています。それは大層な事では全然なくて、自覚症状なしで誰か1人でもコロナに感染している人と家族が接触した場合、家族も僕も危なくなるからです。

つまり、自分や家族の安全と安心、平和のためには
それ以外の人達の安全も祈る必要があるな、と僕は思っています。
(もちろん、いつもそんな風に思えている訳ではありませんが)

仏教にはサンガ(コミュニティー・共同体)という言葉があり、コロナによって、地球全体が1つのサンガとして動く必要がさらに加速したのではないでしょうか。

「気づきをさらに拡大して行く。」

そうすると、自分という1つの円からまずは家族(血の繋がりがあっても無くても)へ拡大し、僕達が出会うすべての人々へと、安全を祈る輪が広がって行く。それは自然と日本のみならず、地球全体へと拡大できる。

そんな風に、祈りを拡大して行くことが出来るのではないでしょうか?

日本の平和と安全を本当に想うのであれば、日本以外の人々といのち全体(動物や植物、鉱物、自然すべても含めて)へと想いを馳せる必要がある、と僕は思っています。

これは政治的あるいは宗教的な意味ではなく、僕たちの身近なもの…
食品や電子機器、資源などを始め、日本に住む私達の生活は海外の人達のお陰でまかなえているからです。

そして、地球の事をよく見つめたのなら、
地球以外の存在や星々にもまた想いが至るでしょう。

例えば、もし今この瞬間に太陽が活動を停止したら、現在の技術では人間は大半が死んでしまうかもしれません。

コロナという状況により、身を守る、自分の周りの安全を祈る・想いを馳せるという事1つ取っても、「自分1人だけで完結するものなど何もない。」という実感を深められるチャンスかもしれません。

これって、般若心経で言われている空(くう)の内容なんです。

ワンネスや意識の目覚めとは
遠い未来にあるものではなく、
目の前に起きている出来事にも見出せるかもしれない。

そんな風に思いました。お読み下さりありがとうございました。
#仏教 #マインドフルネス #インタービーイング #SDGs #祈り #慈悲 #理解 #気づき #瞑想







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