ナースがパン屋になりました。ケのパンについて。
ケ のパン
かつての日本人は
1〜2食/日、玄米、お新香、味噌汁
などの素食だった
身土不二、地産地消
身の回りでとれる旬のものだけを
食べていた
川や海の近くに住んでないと
魚は食べられないし
山に住んでないと
肉も食べなかっただろう
その人に必要な食材は
身の回りに自生するらしいけど。
その素食で何里も飛脚できるほどの
健脚をもち、
米俵を持ち上げることができていたから
タンパク質がどうとか
カロリーがどうとか
関係ないのかもしれない
昔はハレの日とケの日が
はっきりしていた
どちらも大切で、なきゃいけないもの
ハレの日がよりよいものになるために
日々のケの日があり
ケの日をきちんと積み重ねることで
ハレの日を元気に迎えることができる
日本人はやっぱりご飯
私もご飯が大切で大好きなのだ
パンは嗜好品要素が強く
映えるし、ご褒美的な
ハレ要素が強いハレの日のもの
という認識がある
でんぱんはパンではあるが
ケを担当するパンなのだ
見た目素朴
華やかさはない
特別な感動的な味という訳でもない
地味だけど
日々の、毎日の、日常のパンとして
飽きのこない
元気をお手伝いできるような
パンとなることを願って
作ってます
なもので、
万人に愛されるとは思ってませんが
響いてくださる方には
めちゃくちゃ響いてしまうという
スーパーニッチな世界を
担当させて頂いております
以前、出店した時の話
丁度左隣の店の行列と
右隣の行列が
うちの店の前で交差し
うちの店には誰も並んでないのに
人でごった返していた日がありました
そんな中、
『この列、でんぱんさんの列ですか』
と聞きながら探し出してきてくださった
貴重な、奇特な、愛すべきお客様が
いてくださり
ハグしたくなったものです
そう、
あの日のあのシチュエーションは
正にでんぱんを表現していたな、と
思うのです。
そんな蘇を目指したケのパンを
作っているでんぱんです。
よろしくお願いします。