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新聞小説『ひまわり』がおもしろい!



2024年2月10日の新聞小説『ひまわり』(新川帆立 作)を読んで、
胸を打たれました。

この小説の内容は、
事故による頸髄(けいずい)損傷で肩から下が動かなくなった女性ひまわりが司法試験を突破し、
弁護士になることを目指すというものです。

小説の一節、
音声入力ソフトは前例がないとのことで使用が認められず、
司法予備試験を受験するも2次試験で不合格になったひまわりへ、
法務省へ予備試験を受けることで音声入力ソフトの使用許可の交渉を行うよう提案してきた真鍋弁護士の言葉です。



『これは法律家としての第一の試練です。 
法律家は言葉のプロです。 
無実の罪を訴える被告人、
労災がおりず泣き寝入りする労働者、
声なき声を拾って、
その言葉を伝える。 
相手の理解しやすい言い方で、
相手が受け入れやすい状況に誘導して、
落としどころを勝ち取る。 
それが交渉です。 
相手には相手の理屈がある。 
生易しくはありません。 
でもあなたならできる。 
言葉のプロとして、言葉の力を信じなさい。 
言葉がある限り私たちはつながれる』



私自身、コミュニケーション力の低さが悩みなのですが、
自分の願いを叶えて生きていくために自分の思いや考えを
伝えることを諦めない。
もっと粘ってみよう。

そうエールをもらい心に響いた一文でした。


『元カレの遺言状』(綾瀬はるか主演)を毎週楽しみに見ていましたが、
その原作を書かれたのが新川帆立さんだったのですね。
もう2年も前のドラマという時の速さにも驚きましたが……


今日も新聞小説『ひまわり』を読むのを楽しみにしています!

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