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国際協力サロンって何をしているの?ーSDGsのその先へ

みなさんこんにちは!国際協力サロンです。今回は、ゲストを迎えた内容のものではなく、私たち自身、「国際協力サロンって何をしているの?」という部分をみなさんにわかりやすくお届けしていきます!

というのも、これまでnoteをはじめとして様々なSNSで発信を行ってきたものの、具体的に私たちが中で何をやっているのかをまとめたものが存在しませんでした。

「何か国際協力的な活動をやっているサロン」というみなさんの認識が、具体的になるような、そんな記事に今回はなっておりますので、サロンの活動が気になる方に向けて、中で何をやっているのか?さらに、「これからの国際協力サロン」についてもお伝えしていきます。

国際協力サロンとは?

改めてですが、国際協力サロンとは「まなぶ、つくる、つながる。」という合言葉のもと、これからの国際協力を創っていくことを目的とする、未来志向型のコミュニティです。

国際協力サロンは、180名で構成されるslackベースのオンラインコミュニティなのですが、全体の8割ほどが20代です(2021年2月現在)。若い人たちが圧倒的に多く、これからの国際協力、ひいては社会を担っていく世代が集まっています。

国際協力サロンでは、そんな若い世代が将来国際協力を担い、社会に及ぼすインパクトを最大化するために、これからの未来を見据えてアクションベースでの活動を行っています。

「で、何をやっているんですか?」という声が飛んできそうですが、「まなぶ、つくる、つながる。」それぞれ個別対応的に、実際にどんなことをやっているのかを紹介していきます!

「まなぶ」ー国際協力の「今」をまなぶ

先ほど、国際協力サロンを「未来志向のコミュニティ」「若い世代が社会に及ぼすインパクトを最大化する」と紹介しましたが、未来に目を向けて行動していくためには、まずは現在地を知ることが大切です。

国際協力サロンでは、特に昨今のトレンドとなりつつあるSDGs(持続可能な開発目標)や、国際協力の問題解決の現場に立っている方達をゲストとしてお呼びして国際協力の「今」をまなんでいます。

上のnoteのように第一線で活躍する方からまなぶ国際協力は、教科書の上に乗っている情報にはない熱のこもったリアリティが含まれていて、非常にためになります。

また、国際協力の基礎を学ぶという意味では「本気のゼミ」と題し、JICAや世界銀行グループで働く方からフィードバックをもらいながらある国を分析し、その国が抱える問題を解決するにはどうしたら良いかをグループワーク形式で行いました。一国の産業構造や、地理的な条件などを考慮して「国からの目線」を持ちながら問題解決を考えて行く過程には、これまでのオーソドックスな国際協力のエッセンスが散りばめられており、非常に勉強になりました。

「まなぶ」というミッションの下で私たちは、国際協力の基礎を学習し、実際に活躍している方々から生きた話を聞くことで、実際に学んだことを行動に移すための基礎固めを行っています。

「つくる」ー掛け合わせが生み出す新しい価値

国際協力サロンは若者が中心のコミュニティと言えど、中にいる人たちのバックグラウンドは様々です。高校生、大学生、民間企業で働く方、JICAや国際機関で働く方、青年海外協力隊の方、個人でNPOを立ち上げた方…

たくさんの多様な方々が集まるサロンだから生まれる、分野横断的な、新しく、面白いものをサロンで作り続けていきます。

過去には「アート×国際協力」という新しい掛け合わせでイベントを行いました。メキシコ人と日本人のアーティストを呼び、原宿の竹下通りにある解体予定のマンションに「環境(プラスチック問題)」「ジェンダーダイバーシティ」をテーマにした「負のイメージ」を描き、その絵をマンションごと破壊するというイベントを開催しました。

一つのコミュニティにずっと所属し続けると、考えやアイデアに限りが出てしまいますが、色々な属性をもった人たちが集まる国際協力サロンという「サード・プレイス」が存在することで、属性を組み合わせて新しい価値を生み出すことができます。

「つくる」というミッションのもとで私たちは、これまでになかった新しい価値を、多様な属性を掛け合わせて創り出し、社会に提供していきます。

「つながる」ー若い世代が社会にインパクトを及ぼすために

「掛け合わせ」は新しい価値だけではなく、人との繋がりも生み出します。サロンではいくつものイベントが、個人のつながりを通じて生まれてきました。今日の勉強会のゲストは、サロンメンバーのあの人の知り合いの方にお願いしよう、同じ分野に興味あるあの人と話してみよう…そんなことの積み重ねを繰り返し、サロンは運営されてきました。これまで実施してきたオンラインイベントの数は100回を超えます。

そうして生まれたつながりが、若い世代が社会を変える力をつけたときに、かけ合わさってより大きなインパクトを及ぼせるように。国際協力サロンは、そんな未来を思い描いています。

「つながる」というミッションのもとで私たちは、人とのつながりを増やし、深め、そこから生まれる可能性を増大させていきます。

「Beyond SDGs」で描く未来

国際協力サロンは、この「まなぶ、つくる、つながる。」という合言葉をもとに、さらに新しいことにも挑戦していきます。

その代表的なものが、これから始動する「Beyond SDGs」です。

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Beyond SDGsは文字通り、「SDGsのその先」を若い世代が集まった国際協力サロンのみんなで考えていくワークショップです。SDGsは達成期限を2030年までと定めていますが、その後は果たしてどうなるのでしょうか?

国際協力サロンはSDGsの未来のその先を見据え、次世代の中心を担っていく高校生、大学生、あるいは20代の方々を中心に

①SDGsの現状を「まなぶ」
②SDGsの先の未来を「つくる」
③ワークショップを通して「つながる」

この3つを標語に、SDGs後の世界で活躍すること、SDGs後の社会を創っていくことを目標に据え、未来志向で活動を行っていきます。では、具体的には何をするのか?それをこれから紹介していきます!

①Beyond SDGsで「これまで」を「まなぶ」

繰り返しになりますが、Beyond SDGsでは、「SDGs後の世界」を考え、若い世代がアフターSDGsの時代に活躍できるようにすることを目的としています。簡単に言うと先を見据えてこれからのことを考えていく、という作業をしていくわけですが、その上で非常に重要になるのが「これまで」を「まなぶ」ことです。

「これまで」というのは、SDGsはどういった目的のもので設定されたゴールなのか、また、達成できそうなゴールはどれで、具体的に更なる努力が必要な項目は何なのか…こうした「これまで」「まなぶ」こと、言い換えれば、現状を理解し、不足している部分を補って未来へと進んでいくためには不可欠なことです。

Beyond SDGsでは、SDGsの各ゴールごとの専門家をお呼びして「これまで」にどのゴールが期限である2030年までに達成できそうか、また達成できなさそうなものはどれか、そしてそのギャップを埋めるために、私たちユース世代が社会に対してどんな働きかけができるのかを考えていきます。今を「まなぶ」ことは、未来への大事な一歩です。

②SDGsの先の未来を「つくる」

二番目は、Beyond SDGsのもっとも重要な部分と言っても差し支えありません。現状を学び、足りない部分を抑えた後は、どうすればその理想と現実のギャップを埋めていくことができるのかを逆算して考えていき、これからの社会の未来を「つくる」ことを行動ベースで実行していきます。

例えば、日本のSDGsを2020年におけるSDGsレポートから見てみると、複数項目ではまだ努力が必要なことがわかります。この図は、タイルが赤ければ赤いほど、努力が必要であることを示しています。

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例えば、ゴール5の「ジェンダー平等」では更なる努力が必要だとされていますが、具体的には何が必要なのでしょうか。

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*Cambridge University Press "Sustainable Development Report 2020"より。

このように、SDGsの達成度合いは指標が設定されており、それぞれの項目を調べることで何が達成できそうで、できなそうかすぐわかるようになっています。

サロンではそれぞれのゴールの専門家をお呼びし、こうした議論をすることで、質の高いアクションプランを策定していきます。最終的にはワークショップを通じ、国際協力サロンとしての2030年に向けた「コミットメント」を作成する予定です。

③SDGs後の未来をつくる仲間と「つながる」

最後に、17のゴールの未来地図をともに考え抜いた仲間たちと「つながって」いて欲しいと国際協力サロンは願っています。

これまでの国際協力サロンの活動は、たくさんの人と人とのつながりを通じて生まれてきました。同じように、Beyond SDGsという枠組みを通じて、SDGsのその先を見据えて行動できる仲間達とつながって欲しい。すべての社会の変革は、人と人との化学反応から起こると信じ、国際協力サロンはそんなことを思っています。

国際協力サロン創設者・田才諒哉さんの想い

今回の記事の執筆にあたり、国際協力サロン創設者である田才諒哉さんにお話をお聞きしました。

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このBeyond SDGsを始めようと思ったきっかけは、「国際協力サロンでの活動を通じて、これからの未来を担う若者たちが考えるだけでなく、社会をより良くするアクションを起こす」ためでもありますが、それ以上に田才さん自身が国際協力業界を渡り歩いてきて感じたある想いがありました。

「いつか力をつけて社会に出ていく若い世代、20代のみなさんって、SDGsの次のグローバル目標の時代、つまり2030年以降に一番力がついた時期を迎えていると思うんですよ。今が20代だとしたら、30代とか40代とかそれくらいの年齢になっているわけじゃないですか。だからBeyond SDGsをやって、次のゴールを達成するためには何をすればいいかまで行動レベルまで落とし込んでいきたい。理想を言えば、サロンのメンバーの若い人たちがSDGsの次のゴールを策定できる立場にいて欲しいです。」
「僕自身、今29歳なんですが、すごく力不足を痛感していて。「社会のためにインパクトを残したい」っていう想いはあるんですが、実力がついてこない。多分僕みたいに感じている人はたくさんいて、若い世代でやる気はあるけどインパクトをどうやったら社会に与えられるかに苦心してる人って結構いると思うんです。僕はサロンを通じてそういう人を応援したいし、サロンの中でつながって、お互いに実力を高め合える関係ができていたら嬉しいです。」

ファンドレイジングの現場や途上国でのNPO経験、また国際機関での職務経験など、数々の世界規模の社会課題の最前線を経験した田才さんだからこそ感じる問題意識がありました。noteの中の人は現在23歳ですが、先人が感じた問題意識から学び、行動まで繋げていける場所があることは非常に意義深いし、これからの社会を創る上で必要不可欠なことだと考えています。

国際協力サロンはこれからの未来を見据えて活動し、特に若い世代が将来社会にインパクトを及ぼす力をつけるために活動していきます。

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