小倉城庭園リニューアル!
小倉城庭園が池泉回遊式になり、ぐるっと回れるようになりました。夜のライトアップが開放され、無料で見れるようになりました。
詳しく言うと、今までは回遊式と言いながらも、回遊できなかったんです。行って戻るだけの庭となっておりますので、綺麗なんだけど短いのが問題点。
案内のガイダンスなんかも「池泉回遊式の日本庭園…」なんて言うので、お客様から「どこが回遊式なんですか」と聞かれて、答えに窮する始末でした。
それがこの度、回遊式になり、とても嬉しく思っているところです。せっかくなので、この機会に、小倉城庭園のお庭について書いていきますね。
池泉回遊式とは
そもそも池泉式とは日本庭園で最も多い様式であり、庭園の中心に池を配置し3つのタイプに分かれます。池泉とは、大海を模しているということですね。海がテーマになっている池ということです。
平安時代に貴族達が舟を浮かべて移り変わる庭園を楽しむ池泉舟遊式。鎌倉時代にはお屋敷から眺める池泉鑑賞式になり、続いて園内を歩きながら楽しむ池泉回遊式へと変遷してきました。お庭が自分で歩いていく場所になったということです。
室町時代以降の武士の住宅形式を書院造りと呼びまして、小倉城庭園も書院造の屋敷が控えています。枯山水や千利休による「茶の湯」文化が広がり露地なども備える庭園が多くあり、小倉城庭園もそのひとつと言えるでしょう。
小笠原家の御下屋敷
小倉城庭園があった場所には、小倉藩主小笠原家の御下屋敷がありました。五代藩主小笠原忠苗(ただみつ)の時代に、こちらの場所に大規模庭園を造成したと言われています。
ただ、それ以前も庭園らしきものがあったと考えられています。また小倉城庭園がある場所は、御下屋敷跡という遺跡であり、古くは縄文時代のものも見つかっています。
縄文土器、弥生時代には絹に包まれた銅鏡。古墳時代には埴輪、奈良時代には寺の瓦など、様々な遺物が出土しています。
30年前に発掘され、御下屋敷跡にはいろいろ詰まっていたことがわかっています。昭和時代にはジェットコースターが整備されていたりと、この地ではいろいろと行われてもいたのです。
その辺が気になる人は、ぜひ小倉城庭園にある年表を読んでいただけたらと思います。
フォトスポット
ぐるっと回れるようになったことで、小倉城庭園からはいろいろな写真が撮れるようになりました。主景としての小倉城の写真、たくさん撮ってもらえると嬉しいです。
下記のフォトスポットを参考にしつつ、小倉城庭園をぜひ回ってみてください!