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【国宝探訪】春の山梨

昨日、山梨県笛吹市にある県立博物館で開催中の「武田信玄の生涯展」に行ってきました。そして、国宝建築も見てきました。

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今年は武田信玄公生誕500年ということで、いろいろなイベントが予定されているようです。県立博物館では開館15年記念と合わせて大規模な展覧会を開催しています。信玄公の誕生日は11月3日なので、秋に開催されると思っていたのですが、開館記念と合わせると春の開催ですね。開館記念も10周年記念も春でしたから。

実は、子どもの頃、山梨県、特に笛吹市によく家族で出かけていたので、心の故郷のようなものなのです。それもあって、武田信玄公が一番好きな歴史上の人物なのです。県立博物館の開館記念、10周年記念の展示はどちらも信玄公やその家臣をテーマにしていたので、見に行っています。

今回は生誕から年を追って信玄公の足跡を辿る展示構成になっており、今川、北条、織田、徳川等、周囲の戦国大名との関係性がわかる史料が多かったと思います。武田氏は滅亡してしまったため、史料が少ないので、周囲の戦国大名側の史料に頼らざるを得ないのかなと思いました。特に、国宝に指定されている「上杉家文書」は良くも悪くも武田氏との関係が深い上杉氏の史料なので、今回も展示されていました。展示されていた「上杉家文書」のうち「徳川家康起請文」は家康が武田氏と手切れして、上杉氏と手を組むために書いたもので、あの時代の目まぐるしく変わる外交関係をリアルに感じました。「上椙殿」と「杉」の字が「椙」になっていたのも興味深かったです。

国宝以外では上杉側から描かれた「川中島合戦図屏風」が展示されていて、もちろん上杉側が勝ったように描かれているわけですが、上杉側勝利の「川中島合戦図屏風」は見たことがなかったので、とてもおもしろかったです。ただ、せっかくの信玄公の展示なのに、武田側が有利、勝利のものはなかったのはちょっと不満です。それと、屏風に描かれた時間経過と展示を見る方向が逆になっていて、そのまま見るといきなり首実検から始まるという……。補足資料が置いてあったので、それを読めばわかるのですが、屏風の時間経過と同じ方向から見られるようには展示できなかったのかなと思いました。

この展覧会は展示替えを挟んで5月10日までになっており、後期には最近大発見があったばかりの恵林寺の不動明王坐像が展示される予定になっています。

県立博物館の最寄り駅は石和温泉駅ですが、駅からの交通手段はバスが多くて1時間に1本程度と充実していません。2km程度なので、毎回、片道は歩いています。途中、八幡宮の境内ではまだ桜が咲いていました。

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そして、駅前の広場にはいろいろな種類の桜が咲いていました。

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石和温泉駅から東山梨駅へ移動して、清白寺へ。周囲が桃畑になっており、桃の花がきれいでした。

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国宝の仏殿の横にも桜があり、昨日は盛りは過ぎていましたが、満開の時はさぞきれいなんだろうと思います。

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清白寺の仏殿は室町時代に建立されました。反りの強い屋根、花頭窓、弓欄間、柱の粽など典型的な禅宗様建築の特徴を見ることができます。

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訪れる人の少ない静かな境内で、端正な禅宗様建築を思う存分堪能しました。

基本情報(2021.4現在)
※ ルートは私が探訪時利用したものを基本としています。

清白寺  山梨県山梨市三ヶ所620

東山梨駅から徒歩10分

公式サイト → http://seihakuji.com/





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