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清少納言の「食べ物草子」【春はあけぼのリメイク】【暇つぶし】
春はしょうゆ。
やうやう白くなりゆくメガネ、少しすすりて、海苔の香りと湯気の細くたなびきたる。
夏はしお。
鳥のベースはさらなり、魚介もなほ、スープの多く飛びちりたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかに柑橘を添えるもをかし。冷盛(ひやもり)などつけるもをかし。
秋はとんこつ。
仕事の帰りに博多の店いと近うなりたるに、体を温める所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど追加トッピング頼むさへあはれなり。増してセアブラなどの重ねたりて、いとマシマシたるニンニクも、いとをかし。麺の堅さ困り果てて、バリカタ、コナオトシなど、はた言ふべきにあらず。
冬はみそ。
キムチののりたるは言ふべきにもあらず、唐辛子のいと赤きも、またさらでもいと多きに、火など想いおこして、汗かきてふきとるも、いとつきづきし。最後になりて、ぬるくゆるいバターもていけば、コーンの甘みと合い、うまき雑炊になりてワロス。