『大造じいさんと癌』作ってみた【真面目系?】【3分ほどで読める】
子どものころ、私は近所の、とあるおじいさんが癌で亡くなったと聞いた。その方は「大造じいさん」と呼ばれていた。歳は80歳ほどだったが、元気に笑顔であいさつをしていて、当時は本当に癌を患っているのかと周りの大人から言われていたらしい。
そんな大造じいさんは独り暮らしで、身の回りの家事などを自分でこなしているとのことだった。どのような癌であったのか、またどのような病状だったのかは覚えていない。それでも、癌は治りにくく、人を死に至らしめるくらいのことは子どもの私でも理解していた。