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授業中に当てられるの、苦手。

先生と目が合うと当てられたり、ランダムで当てられたり。
授業中の指名制度、どうお考えですか?

私はとにかく当てられるのが苦手な子どもでした。
ずっとそんな感じだったので、自分が教壇に立った時はそんな子の負担を少しでも減らしたいと思っていました。

なんで指名が嫌だったの?

指名制度が苦手だった理由はいろいろです。

人前で発表するのが恥ずかしい

できることならひっそり過ごしていたい。

そう思っていたので、周りの注目を集める指名制度は苦痛でした。

声も小さい方だったので、「聞こえないから大きな声で」とか言われるのも怖くて、かといって声を張り上げるのも苦痛で…。

自分の答えに自信がない

もし間違った答えを言ってしまったらどうしよう。
ばかにされてしまうのではないか。

ちっちゃなプライドがあったのでしょうね。
絶対当てられたくなかったです。

だから、いつ、どのタイミングで指名されるのか、
先生ごとの特徴をつかむのは私の中で最重要課題でした。
(この先生は日付で当てるタイプ、ランダムで当てるタイプ、など)

そして、自分がいつ当たるのか考えて身構えて、常にヒヤヒヤ。

特に苦手な授業かつランダムに当てる先生だった場合、「いつ当てられるか」ばかり考えて、授業の内容が頭に入ってこないこともありました。
(悪循環…)

教員時代に私がやっていた指名方法

教員になってからは、「当てられる側」の子どものことを絶対忘れないようにしようと思っていました。

実際にどんな方法でやっていたか、いくつか書いてみます。

規則性を持たせる

たとえば、日付の番号の子からスタートして、右周りとか。
始めは1列目の後ろから、次の授業は2列目の後ろから、とか。

授業の始めに、当たる順番をあらかじめ示しておきます。
「今日は〇〇さんから始まって、こんな感じで当てていきます」みたいな。

指名に規則性をもたせて予測できるようにしておけば、自分の順番がわかるので少しは心の準備ができるかなと。

ただ、デメリットもあります。

心の準備ができる分、「まだ当たらないからいいや」と真剣に取り組まない子が出てくる可能性もあることです。
「油断していると急に当てることもあります」とあらかじめ釘を刺しておくといいかなと思います。明らかに緩んでいるな、と思ったら声かけも兼ねて当てることもありました。

簡単な問いも作る

毎回難しい問いかけばかりだと、なかなか答えが出せない子が増えてきます。

だから、簡単な問いも作っていました。
当てられることのハードルが少しでも下がればと思いまして。

たとえば、
「今日は何日?」
「主人公の名前は?」
「今日の単元〇〇は、何ページから始まりますか?」

クラスの人数が多い時は全員に当てるのが難しかったので、こんな問いでなるべく回していこう、とも思っていました。

ペアで解答を準備させる

自分の答えに自信がない子に有効かなと思います。

隣の人と相談していいタイムを設けていました。

アンケートで知っておく

これは授業開きの時に張る予防線です。

どうしても発表苦手です、っていう子は事前に教えてもらっておきます。

授業アンケートに、質問項目を設けておきます。

国語で伸ばしたいのはどこ?とか、去年の教材で印象に残っているものを選んでください、とかの中に「心配ごとはありますか?たとえば、当てられると緊張します、とか」と入れておきます。

もちろん、ここに書いたから絶対当てない、なんてことはできませんが、その子が過ごしやすいように気にかけることはできるかな、と。

こうしたかった

ここからは理想のお話です。

デジタルに頼れば、指名問題は解決できるのではないか?という私の妄想です。(デジタルが普及する前に教壇から下りてしまったので、机上の空論だったらごめんなさい。)

匿名で回答を公開する

クラス全員の回答を、スクリーンとか個人のタブレットに写す方法です。

匿名で、どの位置に移るか配置もランダム。

筆跡で誰が書いたかわかってしまう可能性もあるので、手書きではなく、入力はキーボード。

単語を答える問題だったり、短い記述はこれでどうでしょうか?

「ア」とか「イ」の選択問題だったら、それぞれを選んだ率とか、正答率とかも出せるとおもしろいような。

正解している子の回答を公開する

記述問題とかに向いているかもしれません。

各回答を教員のモニターで事前にチェックして、合っている子の解答を選んで写します。正解しているから実名を出してもいいような気もしますが、誰かに偏るなど不都合があるなら匿名でもいいかも。

指名制度の是非

個人的な意見ですが、私は指名制度はなくてもいい、と思っています。

指名制度がある理由として挙げられるのは、

・子どもの理解度を見るため
・緊張感を持たせるため

など、ご意見はいろいろあると思います。

でも、恥をかいたり、失敗したりする怖さも隣りに潜んでいます。

「間違えてもいいんだよ」「恥ずかしいことではないよ」と伝えておくことも大事ですが、わざわざみんなの前で失敗させるようなことはしなくてもいいのではないかな、とも思います。


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