第33回用にみっこが作成した『ふたりはしんゆう がまくんとかえるくん ぜんぶのおはなし』内容メモ。
アーノルド・ローベル作、三木卓訳『ふたりは しんゆう がまくんとかえるくん ぜんぶのおはなし』(文化出版局、2022・2)
※ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください!※
『ふたりは ともだち』
「はるが きた」
かえるくんががまくんの家に行く。
(許可がなくても勝手に入っていいらしい。)
かえるくんは一緒に一年遊べる喜びにあふれてるが、がまくんは興味を見せず。
さびしがるかえるくんはどうするか…の話。
「おはなし」
病気のかえるくんのお見舞いに来るがまくん。
あついお茶をいれて、かえるくんのリクエストに応えておはなしをしようとするがまくん。
おはなしを思いつこうとがんばってもがんばっても思いつかずに調子が悪くなり、「よくなったよ」と言うかえるくんと入れ替わって、ベッドに入り、かえるくんにおはなしをしてもらうがまくん。
かえるくんは、「ふたりの なかよし」と自分たちのことを話しだす。
「なくした ボタン」
とおくへお出かけ。
さいごにがまくんの家へ。
ボタンをなくして「いやに なっちゃう」がまくん。
「しんぱい ごむよう。」とかえるくんが誘い、ふたりで探しにいく。
かえるくんやほかの生き物がボタンを差し出してくれるが、「そりゃ ぼくのじゃない!」とさけぶがまくん。なきごえを出したりおこったあげく、ボタンが自分の家に落ちているのを見つけて反省するがまくん。お礼に拾ったボタンを縫い付けたうわぎをかえるくんにプレゼントし、かえるくんは大喜び。
「すいえい」
川で水泳をするふたり。
水着を着るがまくん。着ないかえるくん。
水着を着ると「おかしな かっこうに 見える」のを気にするがまくんを、見ないようにするかえるくん。
でも、ほかの生き物は面白がって見ようとする。水から上がれないがまくん。
「おねがいだから あっちへ いって おくれよ。」と叫ぶかえるくん。
でも、誰も動かず、あがってきががまくんをわらう。かえるくんもわらう。
ふんとした顔でかえってしまうがまくん。
「おてがみ」
省略
『ふたりは いっしょ』
「よていひょう」
かえるくんの家へ行くがまくん。
かえるくんとのおさんぽちゅうに「よていひょう」をなくしてしまう。
かえるくんは必死に追いかけるが、「よていひょうに かかなかった」という理由でがまくんは追いかけない。つかまえられなかったというかえるくんに「ちぇっ、」というがまくん。
なにもしなくなるがまくんに付き合うかえるくん。
最後の予定「おねんね」ができたというがまくんに「ぼく うれしいよ。」というかえるくん。
「はやく めを だせ」
かえるくんの庭を褒めて羨ましくなるがまくん。
花のたねをあげるかえるくん。
たねがこわがらないように、おはなし、うた、詩、おんがくを聞かせて疲れるがまくん。
やっと芽がでて、「とても たいへんな しごとだったよ。」と、がまくん。
「クッキー」
がまくんがおいしいクッキーをつくり、かえるくんに持っていく。
かえるくんもクッキーを褒める。
美味しすぎてクッキーを食べる手がとまらず、「いしりょく」が必要だと、色々やって、最後には鳥に全部あげてしまう。
オチは、「ぼくは これから うちへ かえって おかしを つくるよ。」というがまくん。
「こわく ないやい」
いっしょに本をよむふたり。
自分たちに「ゆうき」があるかと考える。
こわい目に遭っても「こわくなんか ないやい!」と叫び、お互いに「ゆうき」があると言い合ってから、ベッドとおしいれの中でじっとしていた。
「がまくんの ゆめ」
がまくんのゆめ。
「せかい一 すばらしい がまがえるどの」として舞台に立ち、観客席にはかえるくんがいる。
すごいことをしてみせる度にがまくんは自慢をする。かえるくんが、自分にはそんなことはできないという「いいや。」の返事をする度に小さくなり、ついには見えなくなる。
自慢をやめてかえるくんを探すがまくん。
目を覚ますと、そこにはかえるくんが居る。
「それから ながい すばらしい 一日を いっしょに すごしました。」
『ふたりは いつも』
「そりすべり」
ふゆ遊びに誘うかえるくん。行きたがらないがまくん。
むりやり支度をさせるかえるくん。
「いちばん なかよしの かえるが ぼくのこと ころそうとしてるんだあ!」
外へ出て、いやがるがまくんといっしょにそりに乗るかえるくん。
早々にかえるくんは落ちてしまうが、気づかずそりを楽しみはじめるがまくん。
「かえるくん、きみ、いてくれて うれしいよ。」
からすに言われてひとりだと気づくがまくん。
「きゃあ! ぼく ひとりぼっちだあ!」
そりから放り出され、あとからきたかえるくんに褒められるも、家にかえるがまくん。
「そこの かどまで」
雨にふられ、ふたりでかえるくんの家へ。
「おはなしを 一つ してあげるよ。」とかえるくん。
小さい頃、お父さんから春の話を聞いたかえるくんの話。
『はるは そこの かどまで きているんだよ。』というお父さんの話を聞いて、かどを探すも、何もなく、雨がふってくる。最後、家のかどでお日さまと、鳥と、両親と、花を見る。
「見つけたんだね!」とがまくん。
雨がやみ、ふたりは家のかどを走ってまがった。
「アイスクリーム」
夏の日、アイスクリームを食べようと誘うかえるくん。
賛成したがまくんは、大きいチョコレート・アイスクリームをふたつ買いに行く。(ふたりともチョコレート味が好き。)
溶けそうになり、急ぐ。
ぐちゃぐちゃに溶けてえらいことに。
ふたりでお店へ行って、そこで食べました。
「おちば」
がまくんの家の落ち葉をかき集めてあげようと、かえるくん。
かえるくんの家の落ち葉をかき集めてあげようと、がまくん。
ふたりは行き違う。
でも結局、風で落ち葉は元通り。
でもお互い、お互いが驚き喜んでいるだろうと思いながら幸せに眠りにつく。
「クリスマス・イブ」
ごちそうをつくってかえるくんを待つがまくん、心配する。壊れている時計。
でも、心配していたことは何も起きておらず、プレゼントを持ってかえるくんがやってくる。
うれしくなるがまくん。
プレゼントは新しい時計。
「とけいの はりは うごいて、たのしい クリスマス・イブは すぎていくのでした。」
『ふたりは きょうも』
「あした するよ」
部屋がちらかっていてご機嫌ななめのがまくん。
窓から顔を出すかえるくん。
きょうのんびりしたいというがまくんは、かえるくんの指摘にぜんぶ「あした するよ。」と答え、大変だろう「あした」に、ゆううつになる。
そして片付けを始める。がまくんの言葉に「そうとも。」とこたえ続けるかえるくん。
そしてベッドにもどり、「あしたはね。」のんびりすると言って寝てしまうがまくん。
「たこ」
凧揚げに行くふたり。
かえるくんは、いとまき。がまくんは、凧を持って走る。
短い足で走るもうまくいかず、こまどりに笑われる。諦めるがまくん。
かえるくんに言われてチャレンジするも、こまどりに笑われる。
でも、やっとうまくいく。
「ぼくには わかっていたんだよ。」と言うかえるくん。
笑ったこまどりは、凧にとても及ばない。
「がたがた」
寒くて暗い、風の強い夜におばけの話をしようと提案するかえるくん。
小さかったころの話を始めるかえるくん。
こどもを食べてしまうという『としよりわるがえる』の話を始める。
質問するがまくんに、本当の話か作り話か明かさないかえるくん。
最後まで明かさないまま終わる。
ふたりともがたがた。
「そして それは また、きもちの いい あったかい かんじでもありました。」
「ぼうし」
かえるくんはがまくんの誕生日に帽子をプレゼントする。
大きすぎたけど、そのまま受け取るというがまくん。
それでもうまくいかずに悲しむがまくんに、頭を大きくすればいいと言うかえるくん。
こっそり帽子を縮ませるかえるくん。
翌朝ぴったりで喜ぶがまくん。
「がまくんの おたんじょう日の つぎの 日は、とても たのしい 日に なりました。」
「ひとりきり」
がまくんがかえるくんの家に行くと、貼り紙が。
「しんあいなる がまくん
ぼくは いません。でかけています。
ひとりきりに なりたいのです。」
「かえるくんは ぼくと ともだちなのに。どうして ひとりきりに なりたいんだろ。」と、がまくん。
かえるくんを探しに行くがまくん、ひとりきりのかえるくんを探し出し、よほど悲しいんだと同情する。
サンドイッチをつくり、アイス・ティーをつくり、バスケットに入れる。
「ぼくだよ。きみの しんゆうの がまがえるだよ!」★ここでがまくんから初!
遠すぎてがまくんに気づかないかえるくん。
亀に頼んでかえるくんのところへつれていってもらうがまくん。かえるくんは自分なんかいらないんだと思いながら。たくさん謝り、「また ともだちに なっておくれよ!」と叫ぶがまくん。
「かえるくんと がまくんは、しんゆうでした。」
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