あれから13年。
あの日、東北が大きく揺れた。
都内の学校にいた私たちは、何が起こっているのか見当もつかないまま揺れが一時的に収まるのを待ち、校内の庭に出て安全を確保した。
しばらくして校内に戻るも、その日は電車はもちろん動かなかったので、帰宅が難しい生徒や教員は学校で一晩を過ごすことになった。
スクリーンに移されたテレビの映像を見た時の衝撃は忘れない。
あの灰色の海の恐ろしさを。
次の日は、それなりに長い道のりを歩いて帰った。
家に着くと、出かける前に冷蔵庫にしまい忘れた紙パックの飲み物が床に落ちてこぼれていた。幸いにも被害はそれだけだった。
それから約1週間、地震がこわくて地元が同じ親友と肩を寄せ合って過ごしたことを覚えている。ふたりとも誰かが隣にいると少し安心できた。
しばらくして、以前習い事で出会った男の子が津波の被害にあったことを知った。なかなか実感が湧かなかった。今もどこかで元気にしていそうなのに。
大地震を通して、自分の防災に対する意識は格段に上がった。
あの時何も起こってなかったら、きっと買わなかったであろう防災バッグはもちろん買ったし、犬猫たちのご飯もいつも多めに買っている。何かあったときに困らないように。彼らの他の必需品も見直さないと。
防災バッグの中身をしばらくの間点検できていない。
この機会に防災バッグの中身を点検しよう。そうしよう。
13年前のあの日、
被害に遭われた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。
また会いたいなぁ。
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