企業理念 ―ストレスの悪循環―
(読了目安11分)
ストレスを解消する場であるはずの居酒屋の従業員が、「居酒屋の仕事が大変だ」とストレスを抱えていたら、人類のストレスはいったいどこで解消されるんでしょうか。
ストレスを解消している限り、ストレスはなくなりません。
ストレスの悪循環は、あなたで断ち切ってしまいましょう。
長く愛されるためには、ストレスから解放されることがポイントです。
・・・今回はこんな話です。
以下のタイトルに沿って書きます。
長文ですが、よかったらお付き合いください。
◎企業の存在意義
◎社長は寂しい
◎社員も寂しい
◎ストレスは消えない?
◎ストレスの悪循環
◎自立の重要性
◎お金か愛か
◎ストレスはどこで止まるのか
◎自分の幸せがスタートライン
◎まとめ
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◎企業の存在意義
「企業」はなんのためにあるか知っていますか?
ざっくり書くと、すべての企業は「人の幸せ」のためにあります。
よかったら、気になる企業名の後に、「企業理念・経営理念・設立理念」などと打ち込んで検索してみてください。
どんな企業も、「人の幸せ」のために設立されていることがわかると思います。
「人」というのは、顧客だけでなく、社員も含まれます。
つまり、その企業があると、人類全体が平和に暮らしていける・・・
・・・はずなんです。
「一流企業の経営理念」というブログを見つけました。
みなさんが勤める会社や取引先はあるでしょうか。
http://kigyorinen.blog.fc2.com/
それぞれにいろいろなことを言っていますが、要約すれば、
「世界平和のために」
「幸せのために」
「社会貢献のために」
など、「人の幸せ」に行きつくことがわかると思います。
◎社長は寂しい
ストレスを溜めている社員をかかえている企業の社長は、社員を愛していません。
社長が社員に愛をそそいでいれば、社員はストレスを溜めないからです。
「企業理念」よりも、個人や目先の利益を優先し、社員に対する愛がないわけです。
そして、ストレスを抱えている企業の社長が利益にこだわる主な理由は、
「他の企業の社長たちから羨ましがられたいから」
「同級生たちを見返したいから」
「かわいいキャバ嬢とたくさん遊びたいから」
などです。
これをわかりやすく言えば、「寂しいから」です。
「企業理念」にあるように、本当に人を幸せにしたいなら、たとえば自殺者が出るような仕事はさせませんよね。
有望な若者が忙しさで自殺してしまうのは、極論すれば、大金を欲しがる社長の寂しさが原因なんです。
寂しい人が大きな組織のトップに立つと、自殺者が出てしまうわけです。
また、企業トップの「家族に対する愛」を考えた場合、自分が自殺者を出してしまう会社の社長だなんて、家族に対する愛ではありませんよね。
事件が起こると、「そんなことになっているとは知らなかった」と言う社長もいますが、自分で自社の状況を把握できないほど大きな会社にするのは無責任です。
状況が把握できなくなるほど自社を大きくするのは、社員を徹底的に利用し、社員を犠牲にしてでも、お金を稼ごうとしているからなんです。
「企業理念」とは正反対だとわかると思います。
以下に続きます。
◎社員も寂しい
そして社員も、基本的に「社会貢献」ではなく、企業を利用してお金を稼ごうとしています。
恋愛で言えば、お互いがお互いを利用し、自分の利益を追求している状態と同じです。
「給料がいくらもらえる」という尺度で就職した人は、愛がベースになっていないため、やがてほぼ全員がストレスを抱えます。
会社の看板にぶら下がり、しばらくは安心していられるかもしれませんが、その安心は長く続きません。
恋愛初期の高揚感が長く続かないのと同じです。
「こんなに働いているのに給料が少ない」
「この給料ならもっと仕事の時間を短くしてもらいたい」
「人間関係が辛い」
こういう不満が出てくるのは、お金で幸せを買おうとしているからです。
「私は社会貢献し、その喜びで幸せになる」という、「仕事に対する誇り」や、「大人の愛は先払い」ということを忘れ、先に愛を欲しがるようになるからです。
◎ストレスは消えない?
たとえば、「ストレス解消のための施設」と言えば、「居酒屋」「カラオケ」「スポーツジム」などがあると思いますが、初めに書いたように、もし居酒屋の従業員が「ストレス」を抱えていたらどうしましょうか・・・
皮肉なことに、「ストレス解消のための施設」の従業員が、その仕事が原因でストレスを抱えていることがよくあるんです。
ストレス解消のためにある施設の従業員がストレスを抱えてしまったら、彼らはどうやってストレスを解消すればいいんでしょうか。
結局その人たちも、「居酒屋・カラオケ・スポーツジム」に行くことになるかもしれません。
しかし、ある人のストレスを解消するために、別のある人がストレスを抱えてしまったら、ストレスはただ人の間をグルグル回るだけで、消えることはありません。
※余談ですが、登山などはストレス発散にいいかもしれません。
自然は雄大で、人間ごときを相手にストレスをかかえませんからね。
では、ストレスという「悪循環」を消すにはどうすればいいんでしょうか。
以下に続きます。
◎ストレスの悪循環
たとえばあなたが今、「仕事」でストレスをかかえているとします。
あなたのストレスの原因になる「仕事」は、社会貢献、つまり他人の幸せのためにあります。
あなたがストレスをかかえているのは、他人を幸せにするための仕事をしているから・・・ということになります。
・・・これがとんでもない皮肉であり悪循環だということに、あなたは気付いているでしょうか。
あなたの顧客は、自分の幸せのためにあなたの犠牲を求めているでしょうか。
もしあなたの兄弟や子供が、あなたの幸せのために「ストレス」をかかえて働いていたら、あなたはそのまま放置などしませんよね。
ストレスやマイナス感情などの「犠牲」の上に他人の幸せが成り立つとしたら・・・それは、トータルでプラスマイナスゼロなんです。
人が犠牲にならずに他人の幸せが成り立てば、それが「プラス」です。
ですから、あなたがストレスを溜めないという前提のもとに他人の幸せが成り立ってこそ、社会貢献と言えます。
そう、本気で社会貢献を理念としているなら、自分がストレスをかかえてはいけないんです。
それが「私もあなたも周りも楽しい」という状態、つまり「愛」です。
これができなければ、ストレスの悪循環を断ち切ることはできません。
◎自立の重要性
企業の多くが理念とする「社会貢献」の本質とは、「自分が幸せになり、余力で人の役に立つ」ということです。
ですからみなさんはまず、自分を幸せにし、自分を自立させてください。
自立した人が集まる企業が、本当の意味で社会貢献ができる企業です。
しかも、仮に世界中の大人が、各自自分の責任で幸せになれば、その時点で世界はみんな幸せですから、人を幸せにするための仕事は無用になるんです。
「みなさんの幸せのために!」と、ストレスを抱えて働く人がいなくなるんです。
また、自立した人間同士はお互いの足を引っ張り合うことはなく、力を合わせて、2人分以上の力を発揮できます。
つまり、「1+1=3以上」という、愛の循環を作ることができ、これが本当の社会貢献です。
人が精神的に自立することが、いかに重要なことかわかると思います。
◎お金か愛か
世の中には、自己責任ではどうしようもない、「病気」などで苦しんでいる人がたくさんいます。
「ストレス発散だ!」と明け方までお酒を飲んで騒げる人は、ある意味元気な人です。
たとえばそんな人たちが、自立した大人になり、本当に苦しんでいる人たちの役に立てれば、世の中は一層平和になり、人々は幸せに近づくことができます。
だれかの犠牲の上に成り立つものは、愛ではありません。
愛は、そそいで減るものではなく、そそぐほど自分にも返ってくるものです。
ですから、幸せな人の余力があれば、幸せな人たちはストレスを溜めないまま、困っている人たちを助けることができます。
そのとき、困っている人たちは、曇りのない気持ちで、相手の好意に感謝できます。
お金の価値が重要視される「経済社会」では、大きな物を望むなら、大きなリスクを負う必要があります。
「ハイリスクハイリターン」と言われるものです。
しかし、「愛」はそそぐほど自分に返ってくるもので、言ってみれば「ノーリスクハイリターン」です。
しかも、人が最後に求めるものは「愛」なんです。
お金か愛か、迷う必要はあるでしょうか。
愛を追い続けることに迷う理由はないはずです。
◎ストレスはどこで止まるのか
結婚のときの「永遠の愛の誓い」を実践できる夫婦が少ないように、社会に対する約束とも言える「企業理念」を実践できている企業はごく少数です。
極論ですが、企業の多くは、理念では「社会貢献」と言いながら、社長や上層部は趣味と女遊びに夢中になり、社員はいかに仕事を減らしてお金を稼ぐかに夢中になっています。
そこに「愛」はありませんから、ストレスが溜まるのは当たり前です。
そして、ストレス発散のために存在する施設の従業員がストレスを抱えるという現状も否定できません。
これでは結局ストレスはなくならず、人の間を回り続けるだけです。
では、ストレスの悪循環はなくならないんでしょうか。
・・・そんなことはありません、大丈夫です。
ストレスの悪循環は断ち切ることができます。
では、いったいだれが断ち切るんでしょうか。
それは・・・
あなたです。
あなたしかいません。
ひとりひとりが自分の力でストレスを断ち切れれば、そこから先の悪循環は防ぐことができます。
大人の愛は先払いです。
ストレスを溜めながら「愛をくれ!」と叫ぶだけでは、愛は手に入りません。
ストレスを断ち切るのは「あなた」です。
今後あなたから先は、愛の循環にしてください。
それが、なによりあなたが「長く愛される」ということです。
◎自分の幸せがスタートライン
心に傷を負い、ストレスを溜め、普段から愚痴を言う「不幸な人」が、あなたに言います。
「私は社会貢献のために働いているんです、みなさんの幸せがなにより大切です」
どうでしょうか。
あなたは素直に喜べませんよね?
ですから、あなたが「不幸な人」なら、あなたがいくら働いても、あなたは社会貢献できません。
たとえば「ストレス発散」と言いながらお酒を飲む人は、ストレスを溜めないことができない人ですから、「社会貢献」の力はない人です。
社会貢献するなら、自分が幸せであることがスタートラインです。
他人のことよりも、まず自分の幸せを本気で考え、ストレスを溜めない生き方を実践してください。
◎まとめ
ストレスをかかえている人が「社会貢献!平和と幸せ!」と叫んでも、周囲から笑われるだけで、むしろ他人に心配をかけます。
愛とは「私もあなたも周りも楽しい」という状態ですから、人はだれかの犠牲で幸せになることはできません。
あなたの犠牲の上に他人が幸せになったとしても、それは表面的なものです。
あなたがいくら徹夜で仕事をしても、そしていくら上司から叱られても、あなた自身はもちろん、他人は幸せになれないんです。
人類の平和と幸せの実現には、あなた自身の平和と幸せがなによりも大切です。
各企業が掲げる「企業理念」の多くは表面的なものになっています。
そして、そんな会社の社員たちは、ストレスの悪循環から抜けられません。
みなさんは、仕事をするなら、みなさん自身が楽しく、そして顧客も本当に幸せを感じてくれるような仕事をしてください。
そのために必要なことは、ストレスを溜めない生活をすることです。
また、認め難いことかもしれませんが、自分の実力を知り、場合によっては「なにもしないことが社会貢献になる」と認め、自分を鍛えるために時間を使うことも社会貢献のひとつです。
では最後に、経営者も、社員も、以下を確認してみましょう。
「会社は社会貢献のためにあるはず」
「私の会社は企業理念を守っているだろうか」
「会社の犠牲による顧客の利益はありえない」
「顧客の犠牲による会社の利益はありえない」
「人はストレスをかかえていたら社会貢献できない」
「自分の幸せがあってこそ社会貢献できる」
「社会貢献するにはまず自分が幸せになる必要がある」
これらを忘れないようにしてください。
ということで、ストレスの悪循環は、あなたが断ち切りましょう。
それが愛に近づくために必要なことです。
余談:
マスターはこのnoteを書くために自分を犠牲にしていませんよ。
いつも、子どもたちや読んでくれる人たちのことを思い、幸せを願いながら楽しく書いています。
体調が悪くなったらムリしないで寝ます。
決してストレスになっていませんからご安心ください。
・・・
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