見出し画像

子供を信頼しよう!【アドラー式子育て術】

今回のテーマでは、前回の記事の続き+子供を信頼することによってどんな効果が期待できるかを述べています。
是非最後までご覧下さい。

前回の記事はコチラ↓


1.困った行動には、4段階ある


 前回の記事では、「子供が困った行動をする目的は、親の注目を得るため」と紹介しました。子供は、親の注目を得ることで自分の居場所を確かめています。

 そして、子供の困った行動には、4つの段階があると言われています。子供の困った行動に対して抱く感情により、どの段階になのか分かります。

◆第1段階
 子供は周囲の「関心」を引くために困った行動を起こす
 (例)いたずらなどの目立つ行動
 親の気持ち⇒イライラする

◆第2段階
 子供は「関心」が引けないと、親に「挑戦」してくる
 (例)反抗や口答えなど
 親の気持ち⇒怒る

◆第3段階
 子供は「挑戦」に敗れると、「復讐」してくる
 (例)親や他人への暴力・暴言、物を壊す、万引きなど
 親の気持ち⇒傷つく

◆第4段階
 子供は「復讐」に疲れると、「無気力」になる
 (例)不登校、引きこもりなど
 親の気持ち⇒あきらめる

 まず、子供は特別な注目を引くことで自分の居場所があることを確かめようとします〔第1段階〕。例えば、いたずらをしたり、いい子ちゃんアピールなどの目立つ行動をします。子供がこのような行動をすると、親は子供を注意したり、叱ったりすることが増え、子供との関係が悪くなっていきます。

 子供との関係が悪化すると、今度は子供は親と権力闘争をするようになります〔第2段階〕。親に勝って居場所を確保しようとします。例えば、反抗です。子供が言うことを聞かなかったり、口答えすると、親はますます怒ります。そして、さらに子供との関係は悪化していきます。

 権力闘争で親に勝てなかった子供は、親に復讐することで居場所を確保しようとします〔第3段階〕。親に対して直接傷つける行動をとるだけでなく、他人を傷つけたり、物を壊したりすることで、間接的に親を傷つけることもあります。例えば、万引きなどをして学校や警察に親を呼び困らせようとします。

 親の力でさらに抑え込まれると最終段階として、子供は無気力・無能力を示すことで、居場所を確保しようとします〔第4段階〕。やることをやらない、他人と関わろうとせず、一人でいようとするほかに、不登校、引きこもりになる場合もあります。親は「もう無理だ…」とあきらめの感情を抱き始めます。

 〔第4段階〕まで進んでしまった子供を立ち直せるには時間がかかりますし、親も相当なエネルギーを必要とします。その為、初期の段階で子供との関係性を意識し修復していくことが大切です。

 不適切・困った行動には、過度に注目せず、「今出来ていること」「挑戦しようとした心」「目立たないけど当たり前にしている適切な行動」に注目すると、子供を勇気づけることができ、良い行動が増えていきます。

 日頃から、当たり前のようなことにも着目し続けると、子供は「見てもらっている」「認めてもらっている」と居場所を感じて安心し、困った行動をして親の注目を得る必要が無くなっていきます。
 不適切・困った行動をする子供こそ、こういった勇気づけが大事です。

 その子の存在を認め、例えどんなに小さくても、できている点にも目を向け、他の子どもと比べるのではなく、その子の小さな努力や成長に目を向けましょう。


2.子供を信頼しよう!



「うちの子には力がある」と信じられないと、どうなるでしょうか?

 「私が言わないとできない」と不安になり、子供に指示命令・ダメ出しや口出しを繰り返す・・・これは、よく見られる行動ですね。

 上から目線で一方的に指示命令されている子供は、自信とやる気を失い、指示命令を出す相手に対して尊敬や信頼の気持ちも失っていきます。
 それがやがて、第2段階の反抗や口答えなどに繋がっていきます。

 一方「うちの子には力がある」と思えれば、子供を見守ることができます。今は、出来ないことがあっても、少しずつでも開花していくと子供の成長を信じられれば、少しくらいうまくいかなくても「この子は大丈夫」と思えるでしょう。

 子供を信頼できる親は「いつでも味方だよ、応援しているよ」と子供を見守る応援者として、子供に自分自身のことを任せることができます。
 すると、子供は自分で考え行動できるので、何かを成し遂げた時、「自分でできた」と達成感を得られます。こうして、子供は自分の力を伸ばしていきます。

 もし、子供に何かをやってもらいたい、やめてほしいと思った時は、命令や指示口調ではなくお願い口調で伝えることをオススメします。

 「早く片付けなさい!」ではなく、

 「早めに片づけてくれるかな」
 「早めに片づけてくれるとママ(パパ)助かるな」

 といったお願い口調です。

 すると子供は「自分は信頼されている」と感じ、子供も親を信頼するようになります。

 ただ、思い通りにするためのお願いでは意味がありません。それでは、お互いに信頼関係は得られないです。
 あくまで子供に「受けてもいいし、断ってもいい」と選択肢を与えることが大切です。
自分で選択する機会を得ることで、子供は自立心が芽生えてきますし、自分は大切にされていると感じることができます。

 子供は、自分で考えて行動する力を持っています。もともと子供には、自分で自分を成長させる力【自己教育力】が備わっているのです。

 その力を引き出せるかは、親の関わり方が大切になってきます。


3.まとめ

◆子供は、信頼することが大事!

 信頼とは?
 ⇒根拠などはなく無条件に相手を信じること

 信用とは
 ⇒根拠があってはじめて信じる。基本的に信じていない。

◆子供への信頼が自信へつながります!

「うちの子はできると思えるか・・・?」

〇「できる」と思う
    ⇓
見守る・子供に任せる
    ⇓
自分で出来て「達成感」を得る
    ⇓
「自信」がつく


×「できない」と思う
    ⇓
指示・命令が増える
    ⇓
言われなければできなくなる
    ⇓
「自信」がなくなる


是非、今回の記事を参考にしてみてください♪

最後まで拙い文章を読んで頂いてありがとうございました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?