第165回:自分で決められない
なかなか自分の意見を言うことって難しいですよね。
私も今でこそ、人前で話したりすることに慣れてきた感じはしますが、それでも練習は恐らく人以上にしないと、なかなか伝わるようなかたちで話すことはできません。
声は震えなくなりましたが、意外と緊張します。
さて、人前で話すことと自分の意見をいうことが同じではないですが、日常生活でも自分の意見を殺す瞬間ってないですか?
本当は○○したいんだけど、言うと揉めるから言わないでおこう、という経験です。
自分の箱の世界を守る
人は一旦自分の箱に入ってしまうと、その箱から出ようとしないという本がありました。
「自分の小さな箱から脱出する方法」
と言う本です。
いろいろ「なるほど」「確かに!」と思えるようなことがありましたが、私はその本の中で、「したい」を「しなかった」場合、周りのせいにして責めてしまうというストーリーが印象に残っています。
例えば、バスの中で席を譲ろうとしますが、断られたら嫌だな、と思い譲らないという選択をします。
すると、私は疲れている、あそこの元気そうな若者が譲るべきだ、などともっともらしい理由を後付けして、譲らないという選択を正当化するために、他者を責めるというものです。
自立していますか?
今回は責めるではなく、凹むというスキーマなのですが、自分は1人では何もできない、と思うスキーマのご紹介です。
巻き込まれ/未発達の自己スキーマ
と呼ばれるもので、このスキーマをもつ人は1人あるいはそれ以上の重要他者(大抵は親)に感情的に巻き込まれており、その結果、個性化や社会的自立を果たすことが出来ないでます。
本当はしたいけど、自分にはできないや、、、
等と思うようなことです。
行き過ぎると、常に他者からの手助けがなければ、生き延びることもできないし、幸せなんて以ての外だ、と信じるようになります。
こんな人生は私は嫌です。
しかし、実際に抱えている人もいます。
さらに言うと、他者と密着していることに対する息が詰まるような感覚、自分のアイデンティティが不確かであるとの感覚を抱くようになり、空虚感・閉塞感を抱き、方向性も持てません。
極端な場合には、生きること自体に多大な疑問を抱いています。
1人で出来ることはきっとある!
ここまで読んだだけでも1人で読めてるはずだし、ハートボタンも押すことができるはずです(ちゃっかり催促w)!
あなたももしかすると、依存じゃないかな、というくらい他者に依存している感覚があるかもしれませんが、それが行き過ぎだと思うなら、1人で出来ることにも目を向けてみましょう。
もう、子どもの頃のあなたではないので、親に言われた通りにしなくてもいいですし、親より今あなたは強い力を持っています。
後は呪縛を解き放つだけ!
自分で決めて、出来るはずです。
・・・という、スキーマを見てみました。
明日もよろしくお願いします!
あなたが今日笑うことで
子ども達に明日への希望を届けよう
こころと言葉 礒村 博之
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虐待に関する電話はおよそ4分に1件。来年から児童養護施設の対象の児童が在宅支援になることもあり、さらに発見することが難しくなります。教育と虐待。線引きは明確ではないでしょうが、可能な限り関わっていきます。