まじめなぶん

人生で初めてまじめに「夢」というものを書いてみよう。
夢。スマホ二擦り一タップでかけてしまうこんな時代だが、これは自分の書き方が悪かった。「夢」というものについて書いてみよう。
小学校はやたらと夢があることを押し付けてきたような印象がある。僕は小学生の頃(今もかもしれないが)思っていることの言語化を頭の中ですることさえおぼつかなかったのでこんな印象を確固たるものとして抱いていることは無かったように思うが。

例えば図工の時間に夢である職業の絵を描けとか授業でされる際全く何も思い浮かばなかった。そもそも夢があることを前提にしているのがおかしいのに嘘でも絵を描いてるやつの方が評価されるのは今考えればおかしいが、その当時は自分が描けない焦りでいっぱいだったのだろう。その時、謎の教育実習生とやらが「先生とかいいんじゃない?」と勧められた時は言語化のおぼつかない僕でも「それはお前やろ!」と思いながら先生になった遠いパラレルワールドの自分の絵を描いた。
他にも、1/2成人式という読んで字の如く10歳になる小学四年生に行われる読んで字の如く意味の分からない行事だが、この時も一人ずつ将来の夢を発表することになっていた。本当に辛いもんだった。ファッションデザイナーやらケーキ屋やら10年20年後も本当にそれを言えるのかと思いながら周りのを見つつ結局学年で一番賢い奴の夢をパクって発表した。血など見るのも苦手だがねじれの位置の世界線である自分を想像しつつ医者と書いた。血など見なくていいものもあるだろうが人の生死なんて背負えるほどの器ではないとどことなく悟ってもいた。周りがどうかはさておいて。
こんな「夢」において嘘ばかりついてきた僕だが、とまとめかかっているところで「おいおい中高時代は?」とか「今何歳だよ!」とか「おーいお茶」などの声が聞こえてきた(あ、テレビ点いてた)ので答えると中高は志望校についての面談なども逃れ卒業文集も変なことを書き全ての網をくぐりぬけ今くぐり抜け終わってすぐの状態である。こんな所でここ一年大学へ行くのも、年齢のこともあり将来のことを考え、またこれら幼少期の記憶、自分の性格なども鑑みたところ、やはり自分の夢は「今名前が付いていない職」だろうと10年くらい越しに行きついた。(図工の絵にどう書くかは少々悩みどころがあるが)

具体的に「今名前が付いていない職」とは何かを考えていく。四次元ポケットの入口の伸びる素材をWACOALかの会社に頼んで仲介する仕事?どこでもドアが次どこに出てくるかを賭けるゲームのオーナー?まぁおふざけはこれくらいにして近々の名前が付いていなかった職をしている人を考えていく。今の時代で言えばやはりYouTuberは新しい職と言えるだろう。初期の頃からやっているパイオニア的存在であるHIKAKIN,はじめしゃちょー等はいずれもやはり大成してるといっていいほどの認知度であろう。言い忘れていたが僕の夢に少なからず絡んでくるのは認知度であろう。この理由ばかりは育ってきた環境なのかなと思う程度しかできない。微かな部分で気づいた方もおられるだろうが僕は関西出身で、芸人もそこそこに好き。ここで芸人という話が出たのでその話もしておくとやはりダウンタウンは超大成していると言えるだろう。ここで名がついていなかった職を彼らがしたかと言われればもちろん違うだろう。しかし多くの人も知っているようにM-1グランプリでの審査員松本人志の紹介で「漫才の歴史は彼以前彼以後に分かれる」とあるように確実に「漫才師」に新しい要素を付け加えた人間であることは間違いないだろうし多くの人も「漫才師」が変わっていっていると感じているだろう。そうゆう意味では今ある職業を今はない職業に変えることも「今名前が付いていない職」をすることにかもしれない。芸人の話が続くが、以前上岡龍太郎氏のなにかの動画を見た際、彼は成り上がるには競争相手がいない方が良いと言っていた(細かい表現は間違っているかもしれない)。漫才,お笑いが好きなら芸人になれよと僕に思っていた人も読んでいて少なからずいたかもしれないが僕はこの理屈の共感するのでその道には進まない。必ずもっと楽に面白さを伝える方法があるであろうとも思う。
お笑いが好きな僕にとってその方法が僕の夢である「今名前が付いていない職」になることを僕は願っていたいし、その願いが叶うような行動をしていきたいと思う。もちろんお笑いが関係なくてもむしろその方が今の僕の想像を遥かに超えていくだろうし興味深い。
結局、「今名前が付いていない職」ってなんなんだよって思う人もいると思う。しかし、その職をするために必要なものは先見性,行動力,等々であると思う。なので今ここで具体的な案,内容を言ってしまうとどうなるだろうか、先見性をもって頂きたい。
と、子供の頃から夢を決めさせないで欲しいと思った今日この頃でした。


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