楽しい読書の記憶を思い出す
宮本輝さんの『にぎやかな天地』。あまりによくて、友人たちに感想をシェアしたら
「私、宮本輝さんの『錦繍』を読んだ!」という人が多くて驚いた。
みんな本読んでたんだ!
今まで読書の話などしたことがない面々だったから、そうか、話さなかっただけで、みんな本を読んでたんだ。
小説を楽しんでいたころの自分を思い出して懐かしそうだった。
私は記憶をたどると、子どもの頃は物語
高校、大学の頃はエッセイや小説も少し。
学生の頃は、「楽しいから読む」だった。
それが、社会人になってからは
職場では、仕事のこと
休みの日には遊びに行く予定で
あっという間に忙しく毎日が過ぎていき
じっくり本を楽しむこともなくなっていた。
読むのは
「すぐに読める本」
「役に立ちそうな本」
左脳を使う知識の本ばっかりだった。
楽しむためじゃない。
ここにきて、
本屋さんや友人のおかげで、また純粋に
読書って楽しいんだなと教えてもらっている。
ぐる~っと、ずいぶん遠回りしたけど
それもよし。
『錦繍』、取り寄せをお願いしているので
読むことを楽しみにしている。
本棚には、これから読まれるのを待ってくれている本が
何冊も並んでいる。
どれも楽しい本だ。早く読みたい。
まさか、こんなことを思う自分になるとは。
いくつからでも人は変わる