見出し画像

日本のことを知りたい。思い出したい。

日本のよいところってなんだろう。連綿と刻まれてきた日本人の心ってなんだろう。
わたしは大学生だったころに合気道の部活にいそしんでいた。
ただ、ランニングがない、護身術にもなりそう。そんな理由で入ったクラブだったが、試合のない武道、道という見えないものに触れたことで、日本て素晴らしい国なのではと思うようになった。

高校までは、日本の歴史や文化は、学校の試験で点数をとるためだけに勉強していたので興味もわかなかった。

日本のことを知らないままの学生だった私が、武道に触れて変わったことがあった。合気道には試合がない。最初はそのことがものたりなかった。勝ちたいからがんばるのに。
しかし、勝ち負けにこだわらずに、相手と息を合わせることがおもしろくなっていく。
人の喜びを我が悦びとする。これが、人として最上の喜びで、自分のことだばかり考えると、精神的に弱くなると教わった。礼に始まり礼で終わる稽古で、お互いを思いやることが気持ちよかった。

しかし、私が社会に出るころ、まず自分のことを大事にしようと言われるようになった。世の流れにのって、私は、自分の好きなことって? 私にしかない才能って? そんなことにこだわりだした。

海外の自己啓発書も読んだ。
願えば叶う。
まず自分の幸せから。

「自分」にこだわっているうちに、どんどんしんどくなった。

人の喜びを我が悦びとする。
自分のことだばかり考えると、精神的に弱くなる。
学生の時に聞いた言葉は、なるほど、そうだなと何十年もたってから身にしみる。
だれかに喜んでもらうことを考えるというのは、自分を置き去りにしているのでも、自己犠牲でもない。自分にこだわりすぎて、人の目を気にしたり、能力のなさに落ち込むような心理を招かないのだと感じている。

わたしが子どもの頃、当り前のように言われていた
おてんとうさまに、恥ずかしくないように生きる。

今時、聞かないような言葉に、人間が健康的にいきる真理があったのではと思う。
忘れてしまっていた日本のいいところ、知らずにきてしまった日本の心、今、知りたいと思うし、知らなければとも思う。

そして、知ったことは身近な人に伝えていきたい。

#未来のためにできること

いいなと思ったら応援しよう!