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言語化セッションについて

言語化コンサルという仕事の具体的な中身を少しずつ書いていきたいと思います。

まずはじめは「言語化セッション」についてです。



なぜ "セッション" なのか

言語化セッションとは、一般的なコンサルティング業務で言うと「インタビュー」に相当するものに近い、いや、ほぼ同じです。

同じなんですが、ちょっと格好つけたいのとw、音楽家同士のアドリブセッションにすごく感覚が似ているなと思ったのがきっかけで「セッション」という言い方を採用しています。



前提条件の確認

初回の言語化セッション、もしくは、それ以前に話せる機会があれば、まず下記の「前提」を確認させていただいています。


前提1. ご自身では「当たり前のこと」として処理してしまっている部分など、言葉に直すのが難しいと思っている部分が意識の中にあるかどうか。


前提2. その言葉に直すのが難しい部分を「言語化」できると良いことがあるかどうか。


この2つの「前提」への答えがYESでないと、あまり私の言語化コンサルティングは意味をなしません。これはいわゆる「AND条件」になります。

言語化することがそもそも得意だったり、言語化できなくても困らないならば私の出番はないですよね。

だからまずなんらかの目的(「サービスやお店を紹介したい」とか、「自己PRにつなげたい」とか、「HRに活かしたい」とか)があり、言語化が必要というのが条件だと思ってます。

そして更に、言語化することによって、それ相応のベネフィットがなければなりません。頑張って言語化しても、クライアントさん自身になんのメリットもなければやる意味がありません。

まずはこの前提条件についてしっかり考えていただくことを促しています。



言語化コンサルティングの目的確認

もし、言語化がクライアントさんにとって必要であり、ベネフィットがしっかりある、という前提条件が2つともYESならば、次に言語化コンサルティングの「目的」をお伝えしています。


目的1. 現状で、言語化することが難しい部分を発見し、明確化する


目的2. これまで言語化できなかった状態を脱出し、できるマインドへ更新する


目的3. 言語化を習慣化する


要約すれば「言語化できるマインドセットに切り替える」ということです。


ここまで話を聞いて目的設定にご納得いただけた場合、お時間をいただき、実際の言語化セッションの体験へと進みます。

ただ、ご注意いただきたいのは、目的の中に、「うまく書けるようにする」という作文スキルの向上が入っていないことです。この文章術的な領域については、私の仕事ではありません。



言語化コンサルはライターではない

では私の「言語化コンサル」としう仕事は、なんなのか。

それは、


-100から-1: 言語化しにくい思いや事実を言葉に直すことをお助けする


-1から0: 言葉に直したものを喋れるだけじゃなく(喋れる方は結構いらっしゃるんです)、文字データに変換できるようにする


0から1: そうやって引き出した一次情報を「公開してしまってよいのだ」という考え方へ切り替える手助けをする


この領域なんです。

一次情報として言語化(文字データ化)した内容を、読みやすくしたり、より伝わるように改良したりするのは、領域値で言うと1以上の範囲だと思っています。

そもそも、この「言語化」のプロセス(-100から0を経て1まで)にスポットを当ててコンサルティングをやろうと思ったのは、それをやっている人が少ないと感じたからです。

実は文章術や編集スキルに焦点を当ててサポートしてくれるプロフェッショナルはたくさんいらっしゃいます。

note勉強会に参加したときも感じましたが、言語化された文字データありきで仕事をしている人は本当にたくさんいるんです。
文字データを改良したり、活かしたりしていく仕事をしている人たちですね。
でもそういう方々の語り口によくよく耳を傾けてみると、クライアントが自分のことを書き出す「言語化」のフェーズをクライアント任せにしている節がすごくあるなと思ったんです。「言語化」というプライマルな行為については待ちの姿勢なんですよね。

でも、個人、法人問わず、いろんな方とセッションを重ねるほどに思うのは、この言語化のフェーズを乗り越えるのが本当に難しい、ということ。

なので大抵の方は、インタビュアー+ライターさんに仕事を任せるケースが多いようです。
ここでありがちな問題が2点。

問題1. クライアントは言いたいことだけ言って、後は丸投げしてしまう(発言に対してある意味無自覚であったり無責任であったりする)

問題2. インタビュアー+ライターさんが必ずしもクライアントのために書いていない(媒体のためだったり、クライアントさんが気に入るフレーバーがゴールだったりする)

ということです。
これは結構奥が深い問題なので詳しくは次の機会に別記事で書きますが、このような問題がある結果として、

ー 本来書くべきことが書き出されない

ー クライアントさんが本来求めているベネフィットがフィードバックされない

などの障害が発生します。

この障害を避けるためにはどうすればいいか、と考えた結果「言語化コンサル」という仕事をはじめた次第となります。

後から不満足になることがわかりきっているなら、最初から努力しましょうよ、という呼びかけが根底にあるわけです。

そういう背景があるので、私はクライアントが持っている一次情報にとにかく注目します。そしてそれをアウトプットすることをサポートし、アウトプットが習慣化するように伴走(ばんそう)します。



さて、言語化セッション

ここまで書いてきた内容を話す過程が結構言語化セッションの一部になっていたりするのですが、本番はここからです。

基本は1時間から2時間程度の面談スタイルになります。

対面が望ましいですが、音声チャットなどでも可能です。

言語化セッションのやり方、組み立て方などは、クライアントさんの持ち味によってかなり異なります。

私の方のメソッド的には「傾聴」や「ファシリテーション」、はたまた一部「心理学」の領域に属するテクニックを織り込んでいくのですが、別にそこまで自分を型にはめるようなことはしていません。

こっちがまず素の状態にならないと、話してくれるクライアントさんも気を遣ってしまうだろうと思います。
本来達成したい「言語化」から遠のいてしまってはせっかく割いていただいた時間が勿体無い。
なので、初対面だろうがざっくばらんに話します。

それと自分の性格として、駄目なら駄目でしょうがないかな、というのもあります。
特に初回セッションはそうですね。
相性が悪い、馬が合わない…という状況なのに無理やり言語化なんかできないと思います。

ですから、こっちも、そちらも、正直ベースで話をして、自然と出てきたものを頼りにセッションを進めていくことを基本にしています。

言語化コンサルをやらせていただく中で、いろんな方の個性に直接触れる機会は本当に楽しいです。
私自身、セッションの中でたくさんのことをクライアントさんと共に発見していきます。これがものすごく面白い(interestingという意味で)。

楽しくて内容のある対話ができるようになるまで打ち解けることが初回セッションの主な目的と言えるかもしれません。



営業: 初回セッションは無料です

ここまで長い説明を読んでいただきありがとうございます。

この記事や、以前書いた「言語化コンサルタントとは」↓

を読んで興味を持たれた方は是非一度ご連絡ください。

今のところ、初回セッションは無料にしています。(場所代や飲食代は別途かかることがあります。)

実際に言語化コンサルを進めていきましょう、となった場合は料金が発生しますが、ペイの仕方はケースバイケースで異なるのが現状です。
「言語化コンサルタントとは」の<お金の話>を参考にしてください。


言語化でお悩みの方をひとりでも多くサポートできれば幸いです。
お問い合わせお待ちしています。


SN


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