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精神分析(精神分析的心理療法)とは?

精神分析って?

精神分析ってなんでしょうか。
フロイトという名前は聞いたことあるかもしれません。

深層心理、無意識を扱っているもの。
そう聞くとちょっと怖い感じがしてきます。

セラピーを受けるとなると、踏み込むのは怖そうというイメージがわくかもしれません。

たしかにそうだと思います。
わたしも精神分析を学び始めた時、難しくてわからない世界のイメージがありました。

なにがでてくるのかわからない。
なんかおどろおどろしい世界のよう。

ある部分ほんとうかと思います。
なぜなら、精神分析はひとの真理をついたところであり、こころの深いところを扱っていたりするものだからです。

わたしがセラピーで使っている精神分析的心理療法というのは、こころの深くにあるものを、今抱えている悩みと繋げていくものでもあります。

こころを”海”とイメージですると、セラピストは海にもぐる”潜水士”のような感じです。

海深くで溺れている人を救助にいくのに、浅いところにいたら見つけ出すこともできません。自分も深い海に潜らないといけない。
というので、海の中へ潜っていきます。
また、自分まで溺れてはいけないので、普段から潜る練習をしたり、潜る道具をメンテナンスしたり、海についての知識を入れたり、自分自身の体力つくりをしたりが必要です。

というので、私たちはトレーニングを積みます。
精神分析についての知識を入れ、事例検討会といってセラピーについてグループで検討しあったり、スーパービジョンといって、上級の先生に自分のセラピーについて個人指導を受けたりします。
また、これはみんながみんなやっているわけではないですが、自分自身セラピーを受けたりして、実際に体験してみるということもしたりします。

こうして海の深さを知るということをしています。

なんでそこまでするかというと、
セラピーを求める人というのは、人知れず辛さを抱えている人ではないでしょうか。
おそらく、日常では身近な人に打ち明け支えてもらったり、誰かに相談したりということをされていると思います。
また今だったら世の中に情報も多いので、検索して情報を集めてみたり、本を読んで試してみたりということをされていると思います。

もちろん、こうした支えがあることがまずは大切ですし、こころの悩み事を解決していくのに、そうした助けがあるのはとても大きいです。それで解決する問題ならばそれでよいです。

けれど、それだけでは解決しなくて根っこのところにひっかかったものを感じる。
どこか表に出せずに苦しさを抱えて生活している。

そういう時に思いつかれるのが、こころの専門家ではないでしょうか。

なので、それに応えられるようトレーニングを重ねてもいるのです。


苦しい気持ちというのは自分にとって中核的なテーマであったりもします。

精神分析的なセラピーでは、その中核的なテーマについて一緒に考えて行きましょうということをしています。


もちろんいきなり深くに潜るということはしません。
浅いところから少しずつ深くに潜りますし、深さに慣れていくというのをしていきます。
また、危ないところを知ったり、避けていくことを知ったり、泳ぎ方を考えて行ったりします。

そうするとそれまでおどろおどろしく感じて、溺れかけていた世界が、ちょっと怖くなくなってくるかもしれません。

またそこまで深くまで落ちなくて済むようになるかもしれません。

すこし周りを見渡しながら、浅く深くを行き来して潜れるようになったら凄いです。

さらにそれを楽しめる余裕まででてきたら、もうマスター級です。


精神分析というのは、セラピーの中でこうした人のこころの深いところや根源的なところを扱ったものだと私は思っています。

詳しいことはまた別の機会に書ければと思いますが、精神分析の世界はフロイトから始まっていますが、その後いろいろな人が出てきて、精神分析の知見は発展広がりを続けています。

私自身、学びの途中ではあります。

すべてが納得するというものでもないですし、よくわからないっていうものもあります。
それくらい、人の心は複雑ですし、おどろおどろしいものもあって、私もひるんだりします。

けれど、そういった知見をもう少し一般の人もわかるように、生きていくのに役立てていけないかと思っています。


セラピーを通じて、おどろおどろしいものも含めて、自分の人生捨てたもんじゃないなと、自分を少しでも受け入れられるようになったり、いとおしさを少しでも感じられるようになってくれたら嬉しいです。

あなたの「生きる」をサポートできればと思っています。


こころの木カウンセリングルーム柏

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