あなたのその応えは。短編⑤
前回、”以前”とは何か。胸に手を当て自身の鼓動を感じ、その穏やかな鼓動が『以前』と話しました。goo辞書で”以前”を検索すると「その時よりも前」とあります。ぽち☆の話を読まれた方もそのように思い、以前の自分を思い描いた人も少なくないと思われます。
ただ、この以前は過去の自分ではないのです。それを描くことでメモに付け加えた「答え」はまた程遠い理由(かんじょう)をつくってしまいます。人は人に話す時、相手の心の状態をどのように感じその人に言葉を使うのか。それにより、相手の心の中にある気持ちも感情もいとも簡単に引き出してしまいます。ぽち☆はそんな話をしたく「以前とは何か」の言葉を使いました。それは悪意ではなく、応えを知って欲しいための事です。
もし、上の話をはじめて読むなど不明な方は、以下の「あなたのその応えは。短編①」から読み直して見て下さい。自身の求めていた「答え」を見つける術を身につけます。
話をすすめます。
あなたのその答えを見つけるための”以前”とは何だと思ってましたか。まずは”以前”が自身の心の状態を示すと自覚しなければこの答えは見つかりません。過去(いぜん)の幸せだった時期を欲(ほっ)しれば欲っしる程、今出来てない事(こたえ)に執着させてしまいます。それは感情であり、感情に心囚われる絶好の餌と自身がさせているのです。
そんな感情に囚われない心の状態こそ「以前」があり、それを「気持ちのまま」と云うのです。その気持ちのままには幸せを感じている時期(とき)でしか穏やかにはなれません。そして心臓の鼓動は心と繋がってます。いや、心の一部かも知れません。その心臓は鼓動というカタチで自身の心の状態を伝えてます。皆さんは既にそれを実感し知っているはずです。だから「以前」となる時期も解っているのです。その答えを出せない今の自分は感情を湧かすしか出来ず、様々な感情(りゆう)を考え湧かし、”以前”を見失わせていただけの事です。
以前とは何か。
そんなに難しく考える必要もなく、それを感じるままに過ごせば良いのです。それを感じるのは自身の心であり、元々自身の心の中にある応えの状態を云います。それが”気持ちのまま”に居られる時こそ”以前”に戻れるのです。あなたのその応えが何か。気持ちのままにいるためのその『気持ち』にそのすべての応えがあるのです。
もう一度問わせていただきます。
「あなたはどうなりたいのか?」
メモにその応えを付け加えてみてください。
次回、その応えについて話を続けます。
(心のカタチより)
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