囲む料理(2)うちごはん~ちゃぶ台で過ごすおいしい時間~
緑の土鍋が大活躍した季節が終わろうとしている。
水炊き、寄せ鍋、豚しゃぶ、鶏団子、カニ鍋、牡蠣土手鍋、湯豆腐、
手羽元鶏白湯、白菜と豚バラ中華鍋「ピエンロー」...
この冬、我が家の鍋ラインナップ。
家族が風邪をひかないのは、よく鍋を食べているからだと思う。
変化する具材、野菜たっぷり、おいしい。体温まる、〆る、手間なし。
鍋は、仕事と家事・子育てをする母にとってお助けメニューだ。
忙しい日々の時間節約。一家団らん、鍋を囲み楽しく食べられる。
栄養バランスもいい。家族の健康を支えている(と信じる)
ただし頻繁だと「母の得意料理は鍋」と言われてしまうので要注意です。
最近は日本を訪れる外国人にも人気だという。
欧米人、ちょっと前は熱い食べ物なんて食べなかったんじゃない?
と記憶するが、今やラーメン大好きで鍋にもチャレンジするなんて
時代は変わるものです。
郷土食として地域色ある「鍋」は、日本の食文化が詰まっている。
具材、味付け、食べ方、薬味、しめ方、合わせるお酒。
各地の特徴ある鍋を食べることは旅することに似ている。
だから旅人は鍋を食べ始めたのかも。
どんなに具材や味のレパートリーを増やしても鍋は鍋。
でも、その作り方のシンプルさがいいのだと思う。
などとあれこれ考えを巡らせながら、土鍋を棚の一番下にしまう。
お鍋さん、今年もありがとう。また来冬。