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陽だまりを求めて

あたたかい 陽だまり求め ごろりんこ きっとこれから 良いことあるね

若松心音

 実家には保護猫が4匹います。母が飼い始めました。
以前、室内犬を飼っていてその犬が亡くなった時、
「別れがつらいから、もうなにも飼わない」
と宣言していたのに、生まれて間もない野良猫がいつの間にか飼いネコになっていました。
 野良猫だったので、人に懐くまで時間はかかりましたが、今ではすっかり我が物顔。同じ母猫から同時に生まれたのに、性格はそれぞれ全然違う。

いつも攻撃的ですぐに爪を立てる猫(名はヒメ)。
いつもビクビクしている猫(マガリ)。
怖がって家には入らず外で生活している猫(華)。
そして必死に人間に媚びを売り懸命に生きようとしている猫(にぃに)。

 人の世も、波乱万丈だけど、この猫たちも、結構、波乱万丈。野良猫としてさまよって、猫の耳カットを経て、やっと一緒に暮らしてくれる人間が見つかった。最初は警戒して、ふるえていて、何を思ってきたんだろうな。
 いろいろあったにもかかわらず、悩まず落ち込まず、自ら命を絶つこともなく、いつも陽だまりを見つけて、そこに、ごろりんこして、日がかげると、日の上がる場所に移動する。

あたたかい陽だまりを求めて
今日も明日も明後日あさっても。

 猫たちは、癒しだけでなく、時々たくましさも教えてくれる。かげり寒さを感じたら、またあたたかい場所を探して移動すればいい。あたたかい場所はきっとある。傾いて沈んでしまった陽もまたのぼる。
 この子達は、今、何も考えず、ただ必死に生きることを私に教えてくれています。

上記の画像は、左側から マガリ、にぃに です。



お読み頂きありがとうございます。
若松心音わかまつここね

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