好きを伝える才能
「告白しても、１００％振られない方法。」
ある本に、それは、
「告白して、要求をしない事だ。」と書かれていました。
例えば、
「好きです。」と告白したとき、
「こんなに好きにさせてくれて、ありがとう。」
とだけ告げるという事。
「好きです。付き合ってください。」の
「付き合ってください。」の要求をしない事なのだそう。
確かに。
要求をしなければ、１００％振られることはない。
でも、人には、欲があるから、
付き合ってくださいを、言わない事はなかなか難しい。
相手にも、自分の事を好きになって欲しいと思ってしまう。
ここで疑問に感じること。
誰かを好きになった時、
人はなぜ、好きになってもらいたいと思うのだろう。
その気持ちは、買い物に似ている。
500円払ったら、500円の価値のあるものが欲しい。
それ以下なら不満だし、それ以上なら満足を感じる。
そんな感情に似ている。
僕が、誰かを好きになって。
その好きの度合いを点数で表すとして、
８０点の好きがあるとしたら、
８０点の好きが欲しいと思う。
相手から、７０点の好きしかもらえなかったら、不満だし。
９０点だったら、満足に思える。
そんな、損得勘定で不満や満足を決めていたりする。
だから、告白したら、その返事が欲しいし、
相手が自分の事をどのように思っているのか？気になる。
ただ、その点数。
評価には個人差があって。
自分が、誰かを好きになったとする。
その好きの評価。
誰かの表面上（10％）を見て好きだとすれば、
自分が１００点の評価で好きと思っていても、
誰かにとっては、１０点でしかない。
誰かは「私の、表面（10％）だけ見て好きと言っている」事が分かるから。
１０％の本性をさらけ出している人からしたら、
誰かからの１００点の好きも、１０点に感じてしまうという事。
誰かの、全てを知って。
「表面だけではなく、本性の部分。」を知った上で。
そのうえで、１００点だとしたら、
誰かにとっても１００点になる。
１００％の本性をさらけ出している人からしたら、
１００点の好きは、１００点に感じることが出来るという事。
（人の事を完全にわかることは出来ないので、
現実的には、100％はあり得ないのだけれど・・・）
そういう、駆け引きを、心は瞬時に行っていて。
自分でも気が付かないところで、心はそんな損得勘定を計算している。
とすれば、大事なことは、
相手のことを知る事。
良いことも、悪いことも知る事。
相手の本音。相手の本性。
それを知って、相手のことを１００点分好きになる。
そうすることで、相手は１００点分の好きが感じられる。
自分にとっても、
自分の本音。自分の本性。
それを知った相手から、好きだと言ってもらえること。
それは、自分にとって高いスコアで好きを感じることが出来ることになる。
無意識に行っている、そんな損得勘定。
スコアで表すと味気ない気がするけれど、
心の中ではそういう駆け引きが行われているから、
分かりやすくするためには、
感覚的に分かるためには、
良い方法かなと思う。
相手から、高いスコアでの好きを感じるためには、
相手が自分の事を良く知ってもらう必要があるから、
相手に求めるだけじゃなくて、
自分で、自分の本音や本性をさらけ出さなければならない。
それは、とても、危険な行為で、
もし、自分の本音や本性をさらけ出した時、
受け入れられなかったら、深い傷を負うことになる。
では、自分の本音や本性は、いつ培われるのか？
というと、
誰も見ていない時の行動によって培われていて。
誰も見ていないのに、起こす行動こそが、自分の本性になる。
誰も見ていないのに、道に落ちているごみを拾うとか。
誰も見ていないから、困っている人を見ても、通り過ぎるとか。
誰も見ていないのに、今、この文章を書いているとか。
自分の本性。
それを磨くためには、誰も見ていない時の行動が鍵になる。
損得勘定なしの行動。
誰も見ていない時の行動だけが、
実は自分の本性を育てる機会になっている。
相手から、高いスコアでの好きを感じるためには、
そんな、自分の本性を育てて、
自分の本性をさらけ出して、好きと感じてもらう必要がある。
愛されている、好きを感じられる。
そのために、本性を磨く必要があるという事。
好きを感じられる資質がなければ、
感じることが出来ないという事。
ここで、一つの例。
最初に言った、告白の方法。
「１００％振られない告白の方法」をした場合。
告白を受けた方は、やはり相手が気になってしまう。
誰かから、好きになられると、
自分も相手のことが気になってしまうのは、
好きという勘定（感情）を支払ってもらっているから。
（あえて、勘定という漢字にしています。）
その支払い分、何かを返さないとならないと感じてしまうからなのかもしれない。
「好きになるという気持ち」は、プレゼントになるということ。
無意識に行っている、好きのやり取り。
そんな損得勘定とは別に、
「自分が誰かの事を好きという気持ち」を、
どんどん支払っちゃってる人は凄い。
最初の例でいえば、
500円の商品を購入するわけじゃないのに、
500円をどんどん支払っちゃている人。
500円分の好きを払って、商品を得ようとは思わない。
誰かに、500円分の好きを与えるだけ。
相手が、本性を１０％しか出していなくても、
本性を２０％しか出していなくても、
そんなものは関係なく、
相手の本性を丸ごと全部、受け入れる覚悟のある人。
目には見えないのだけれど、その想いは、必ず感じられる。
実際に見えるものではないけれど、
でも、そんな見えないものが大切だったりする。
だから、
心に出来た好きだという気持ちは、
とても大切なものです。
それを伝えなかったら勿体ない。
好きという気持ちを、
誰かに伝えるという事、
それは、やはり、自分の本性を磨く事でもあるし、
誰かに対して裸でぶつかっていくことでもある。
自分が、傷付く事にもなるし、相手から何かを得られない事もある。
ただ、自分の好きという気持ちを、相手にプレゼントできる人。
そんな人の、気持ち、想い、行動。
好きを表現できる資質。好きを感じられる資質。
それが、その人の身の回りに纏うオーラになるのかなと思う。
ただ、僕たちは、
神ではないのだから、
純粋に好きを与えるだけってのは、難しくて。
その難しさを乗り越えた者だけが、ちょっとずつ、神に近づいて、
オーラを身に付けることが出来るのかな。
そのオーラは、誰かの事を照らすことが出来る。
誰かは、温もりを感じるかもしれないし、
誰かは、一緒に輝こうとするかもしれないし、
誰かは、自分以外の誰かを照らしたいと思うようになるかもしれない。
そんな世界は居心地がいいだろうな(*’▽’)
最後は、何かフワッとした話。
でもね。
今、何も持っていないと感じているとしても、
好きという気持ちは、必ずあるはず。
その好きを伝えたら、そこに価値が生まれます。
どんどん伝えたら、自分の周りに価値のあるものが溢れることになる。
そうやって、価値のあるものに囲まれることになる。
せっかくの好きの気持ちですから。
伝えなかったら勿体ない。
この世界に価値を与えるために、
まずは、自分で出来るところから(*'▽')
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