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将棋ウォーズ1級〜二段までの道のり

どうも、コーズィーです🍀
先日、将棋ウォーズで二段へ昇段することができました。いやー嬉しい😭

せっかくなので、今までを振り返りつつ勉強法や自分なりに意識したことなど、noteにまとめてみることにしました。

読んでくれた方の棋力向上の一助となれば幸いです。それではLet's Go!


まずは棋風紹介

  • 将棋ウォーズ二段 / 81dojo初段 / 将棋会館道場1級

  • 振り飛車党(向かい飛車メイン、相手の戦型次第で四間や三間も少々)

  • 相振り飛車も指す、居飛車はほぼ指さない

  • 好きな囲いは片美濃囲いと金無双

自分で言うのもなんですが、バランス型のノーマル振り飛車党だと思います。『堅守速攻』って言葉を最近は意識してます。ささっと囲いを作り、ささっと攻めに転じる感じです。(語彙力乏しくてすみません)

対抗型なら美濃、相振り飛車なら金無双で十分です。

穴熊は上手く指せないです。簡単に崩壊して熊さんが引っぱり出されてしまいます…。上手い方はすごーく堅いのに何ででしょうね。笑


将棋ウォーズの昇級・昇段記録

2018年3月 5級
2018年8月 4級
2018年11月 3級
2019年2月 2級
2019年6月 1級
2021年9月 初段
2022年9月 二段

最初は、囲いとか戦法とか本当に知らなかったです💧何か戦法を覚えようとして、四間飛車を選びました。よく聞く棒銀と言う響きがあまり格好いいと思わなかったんですよね。笑


永久に続くと思った1級時代

そして少しずつ昇級を重ね、

「何かもう少しで初段いけそうだな〜!!」

なんて思ってた級位者時代の自分。

…甘かった💧

1級でストップ✋その期間なんと2年3ヶ月。

「本当に上達してるのか?全然強くなってる気がしない…」

そんな気持ちをずっと抱いたまま将棋を続けていました。
もがけばもがくほど停滞の沼にはまってしまい、すると色々な戦法に手を出し始めるんですよね。

四間飛車→角交換四間飛車→ダイレクト向かい飛車→中飛車と試していましたが、どれも上手くいきませんでした。

当時の私の思考

四間飛車で達成率上がらない…
「四間飛車は受ける戦法だからだ。こちらから攻めれる戦法を探そう!」

角交換四間飛車
「こちらから攻められるけど、飛車を途中下車するから手損が嫌だなぁ…」

ダイレクト向かい飛車
「角打ち込みの乱戦きつすぎ。これは上級者じゃないと無理だ…」

中飛車
「真ん中固められたら突破できないじゃん。。他探そう…」

等々
つまり…
敗北の理由を戦法のせいにしていたのが、停滞していた一番の理由だとやっと気付きました。


どんな勉強法にしたのか?

結論から言うと、次の3つです。

【1】得意戦法を決めて鍛える
【2】相手の戦法に合わせて、自分の戦法パターンを整理する
【3】気になる変化は対策を準備しておく

正直に言うと、詰将棋はあまりやってなかったです。こちらについては後述します。(あくまで私レベルの考えです💦)

まずは3つの勉強法について、1つずつ説明します。

【1】得意戦法を決めて鍛える

これが現状打開の第一歩でした!!
同じく停滞に悩む級位者の方がいれば、是非試してほしいです。
実施したことは…

  • 将棋ウォーズで得意戦法の実戦を多くこなす(経験値をためる)

  • 敗北した棋譜の振り返り(経験値を力に変える)

この2点です!(`・ω・´)ドヤッ
(こんなの今までもやってるよ!って声が聞こえてきそう…。)

で、で、でも新たな気付きがあるかもしれないので、良かったら読んでください。笑

1つ目の『経験値をためる』は、次に説明する勉強法【2】の足掛かりです。
得意戦法に絞って対局していると「また相手は●●かー!」ということが多くなると思います。

私は、向かい飛車だと8五歩を突いてこない居飛車や棒銀、四間飛車だと右四間飛車がぶつかること多かったです。

右四間飛車には大分苦しめられましたが、最近は苦手意識も減り、勝率も良い感じです!

shogi-extendで戦法別の勝率を確認できます

つまり、『得意戦法 VS よく遭遇する戦法・囲い』の勝率を上げることが出来れば、自然と棋力が上がっていく!…はずです。

そのために実施したことが2つ目の『経験値を力に変える』という話です。
ここで登場するのが、この方です!

「もうダメぴよ…」でおなじみのぴよ先生

将棋好きのスマホを見たら大体入っているであろう『ぴよ将棋』
こちらの解析機能を使います。SHOGI-EXTENDというサイトから簡単にウォーズの対局棋譜をぴよ将棋にコピペできます。(URLは後述します)

さて、ここで振り返りの注意点
私も長年やってしまっていたことがあります。それは…

悪手・疑問手判定の局面で、最善手を確認するのみはNG!

「この局面でこの手を指したのが良くなかった、何の手を指せば良かったんだろう…」

このように考える方多くいると思います。私もそのように考え、最善手を確認して満足していました。もちろん、このような検討も大事なのですが、それよりも大事だと思ったことは…

そもそも、この局面にならないようにするためにはどうしたら良いか

です。

振り返り時の思考
(この局面にいかないために、ここでこう指したらどうだろう…すると相手もこうしてくるから…)

この思考をひたすら実戦と振り返りで反復していきます。新たな変化も出てきますが、徐々に遭遇する戦法に対しての苦手意識が減るはずです。

まとめると、課題に直面した時に対応を考えるのでは遅い!先読みで課題回避をすることを心掛けるということです。

これ、仕事でも同じこと言えるなぁ…と書きながら思いました。笑

↓は勉強でよく使うサイトや動画のまとめ


【2】相手の戦法に合わせて、自分の戦法パターンを整理する

さて、2つ目の勉強法です。
先程、実戦をこなして得意戦法の経験値をためるというお話をしましたが、その延長にある勉強法だと思います。

目的は『勉強する範囲を絞るため』です。

私の例です。

①向かい飛車&片美濃囲い
②向かい飛車&美濃囲い
③向かい飛車&金無双
④四間飛車&片美濃>美濃>高美濃>銀冠
⑤三間飛車&金無双

①②は基本、対抗型の時
③は相振り飛車全般
④は右四間飛車や85歩を不突きの居飛車が相手の時
⑤は中飛車が相手の時

駒組み手順の分類や細かい説明は割愛しますが、ざっくり5パターンで戦ってると思います。色々試したりすることもありますが。笑

四間飛車をメイン戦法にしていた時は、対抗型だけでこの位あったんじゃないかなぁ…。

定跡などを覚えるのが大変なので苦労しました💦

対抗型も相振り飛車もなるべく1つの戦法で戦えないか…と考えた末に辿り着いたのが向かい飛車です。

勉強する範囲を絞り、実戦〜振り返りを繰り返すことで少しずつ連勝が続くようになりました。ウォーズ二段まで1年弱で上がれたのは、この勉強法が自分に合っていたからだと思います。

ただ、これは相手の戦法に振り回されずに駒組みがしやすい、振り飛車だから可能なのかもしれません。

居飛車党の方やオールラウンダーの方は違った意見もあるかと思いますが、あくまで私の経験に基づいた勉強法の話としてさらっと読んでもらえればと思います🙇‍♂

【3】気になる変化は対策を準備しておく

最後、3つ目の勉強法です。

先程分類した戦型パターンで戦っていても、たまに「え!何それ!?」ってことがあります。ようはその変化だけを切り取って、対策を準備しておこうという話です。

例えば、こういった展開です。

  • 相手が早石田でいきなり歩交換、5五角とのぞいてくる

  • 3三桂〜4五桂と跳ねてくる鬼殺し

  • 嬉野流と見せかけた中飛車

  • 三間飛車と見せかけた右四間飛車

要は奇襲戦法の対策なんですが、準備をしていないと序盤に時間を使う展開に陥りやすいです。持ち時間の少ない将棋ウォーズだとちょっとしたハンデになります💦応手も誤りやすいです。

そんなに遭遇するわけでもないので、勉強法①②と比べると優先順位は低めです。

ただ、将棋ウォーズで通常会員の方だと1日3局しか指せないので、その内の1局がこういった対局で、為す術もなく負けてしまうと腸が煮えくり返りますよね。笑

心穏やかなウォーズライフが過ごせるよう、最低限の対策は用意しておいたほうが良いと思います!

〜おまけ(詰将棋のお話)〜
冒頭にも少しお話しましたが、私は詰将棋の練習をあまりやっていません。

あ、勘違いをしないでいただきたいのですが、必要ないとは思っていないです。むしろ必要だと思っています。(ただ…モチベーションが…😅)

参考までに私の詰将棋レベル

  • 詰将棋の本は5手詰位までなら大体解ける

  • 7手詰は解けたり解けなかったり

  • 実戦型の詰将棋ならもう少し長手数いける…と思う

  • 時々やる詰めチャレは1級(最高初段)

まぁこんな感じです。
ウォーズって短時間の将棋が多いので、長手数の詰将棋を解く力があまり必要ないのかな?

3〜5手をしっかり読めればウォーズ有段は届くと思います!

ここからは余談です。
長手数の詰将棋が役に立つのは時間制限がない将棋かもしれません。長男が9〜15手詰位の詰将棋を解くのですが、対面将棋でほとんど勝てません。(たまに接待将棋で勝たせてくれます。笑)

週末に千駄ヶ谷の将棋会館道場へ子供と行くことが多いのですが、道場対局は持ち時間がありません。そのため、中盤から読みの入れ合いが多くなり、じっくりした将棋になるので、30分〜1時間位の対局が多い印象です。

子供は早指しが多いですけど、強い子ほど難しい局面はしっかり読みを入れます。

…とまぁ、このような対局を勝っていくには長手数の詰将棋も練習する必要があるかもしれませんね。

以上、最近の勉強法についてでした!

🍀勉強法のまとめ🍀

  • 得意戦法を決めて鍛える(実戦と振り返りの反復)

  • 振り返りは、悪手・疑問手を回避するにはどうしたら良いかを重点的に

  • 相手戦法に合わせて自戦法を整理し、勉強範囲を絞る

  • 奇襲は序盤対策を用意(ただし優先順位は低め)

  • 詰め将棋の練習は3〜5手で十分


対局中に意識したこと

ここからは、勉強法ではなく実戦の中で意識するようにしたことです。
振り飛車党に限った話から、当たり前のことまでいくつかありますが、意識することで負けることが少なくなった気がします。

【4】角交換は避ける

角道を閉じた形なら、急に激しい将棋とはならない

角交換は、序盤でいきなり形勢を悪くする可能性かあります。逆に、正しく指す自信があればコンスタントに勝ち星を稼ぐことも可能です。そのため、得意・不得意が分かれるかもしれませんね。

私は、どうやら不得意だったようです。笑

参考までに↓

藤井てんてー
康光会長

勝率だけ見ると、そんなに変わらないように見えます。

…が!!

注目すべきは戦法の段級です。
これは、その得意戦法のエフェクトを出して、段級が上の人に勝つと上がっていくようです。

私の場合、ご覧の通り一段差あります。

  • 角交換振り飛車
     → 0.67級(四捨五入で初段)

  • 向かい飛車
     → 1.66段(四捨五入で二段)

つまり私の角交換は、勝率は同じくらいだが段級が下の方に負けることもあるため、達成率は伸びにくいということです。

角交換四間飛車を採用している時、格上に勝つこともあったのですが、同級や1階級下の方に負けてることも多かったです。

角交換の将棋は、お互いに角の打ち込みに気を使う展開になります。それが面白いところでもあるのですが、一気に形勢を悪くしてしまう可能性を常に秘めてるため、勝ち続けるには大分慣れが必要と感じました。

もし、角交換を主力戦法としたいなぁと思ってる方がいれば、まずは試してみて戦法別の段級を確認してみることをおすすめします!

【5】対抗型は急戦対策が必須(▲7八金型、銀対抗)

私の鉄板フォーメーション

ここでは、主に居飛車の急戦対策についてです。向かい飛車を採用していて、よく遭遇する急戦は棒銀、早繰り銀、右四間飛車の3種類です。

結論、急戦全般は▲7八金型で大体何とかなります!(急に突破されることはない)

イトシン先生の動画が分かりやすかったです。https://www.youtube.com/watch?v=Px8GedDbwsM

金が左にいってしまうので、バランスを取って戦う必要はありますが、8筋に戦力を集中されて序盤早々に突破されてしまうということは減りました。

右四間飛車の対策は、こちらのページが振り飛車党には分かりやすかったので、私は右四間飛車を相手にする時は四間飛車を採用しています。

最近、千駄ヶ谷の道場で右四間飛車&舟囲いで速攻攻めてくる人にやられっぱなしです。。こちらの対策を練らないとなぁ…

後は、銀対抗の話。

銀には銀をさりげなくぅ~♪
…すみません。笑

振り飛車側は、相手の銀を5段目まで進ませないのがポイント。このような銀対抗とすれば、突然悪くなることはありません。

銀を繰り出さずに、引き付けて捌きを狙う指し方もありますが、タイミングが難しいです💧失敗すると取り返しのつかないことになるので、私は銀対抗を好んで指すようにしています。

【6】相振り飛車は早めに攻めの形を整える

相振り飛車は定跡から外れやすい戦型です。
「囲ってる間に仕掛けられて、こちらから攻めることもなく潰されてしまった…」
このような経験をお持ちの方もいると思います。(私は多々あります)

早めに攻めの形を作るようにすることで、攻めれずに負けることは減ります。

イメージはこんな感じです

これなら、タイミングをみて必ず1歩を手に入れることが出来ます。相手も同じように攻めの形を作ってくるなら、右の金銀で歩を支えたりします。

まとめるとこんな感じです。

  • 1歩を確実に取れる形を作っておく

  • 相振り飛車は囲い作りを優先しすぎない

  • 困ったら端攻めで、そこそこ戦える

参考になった動画やサイト情報

【7】格言を思い出す

正直、これを意識するだけで安定感が大分増します。対局中に思い出すことも多いです。

  • 三歩持ったら継ぎ歩に垂れ歩

  • 位を取ったら位の確保

  • 大駒は離して打て

  • 大駒は近付けて受けよ

  • 香を持ったら歩の裏を狙え

  • 離れ駒に手有り

  • 王手は追う手

  • 玉は包むように寄せよ 等々

詳しくは下記URL先でご覧ください。手に困った時とか助けられること多いですよ!


🍀対局で意識したことのまとめ🍀

  • 角交換は自分からしない(自信があるならOK。笑)

  • 下位~同級相手に負けにくい戦法を選ぶ

  • 居飛車急戦はバランス重視(▲7八金型、銀対抗)

  • 相振り飛車は、1歩を取れるように攻めの形を優先

  • 手に困ったら格言を思い出す


でも結局は、楽しむ心が上達の近道だと思う

炭治郎先生、良いこと言うなぁ

色々ありますが一番大事なのはこれだと思うんですよね。

趣味でやってる将棋なのでまずは楽しまないと!エンジョイ将棋!
その心があれば、棋力向上のスピードに個人差はあれど良い方向に進んでいくと思います。

私も、楽しみながら次の三段を目指したいと思います。
あ、その前に将棋会館道場の昇段ですね!笑

最後、羽生先生の名言で締めくくりたいと思います。

決断力より

最後まで読んでくれてありがとうございます。よかったら「スキ」も押してくれると嬉しいです🍀

それでは!


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