味噌があっという間に仕込まれました
お味噌。
薬膳的には、胃腸を温め働きを整え、解毒の作用もあると言われています。
大豆のタンパク質を麹菌が分解してくれているので、消化吸収しやすい栄養がたっぷり。なんと必須アミノ酸が全種類含まれています。ビタミンやミネラル類も豊富。
お味噌と薬膳の関係について調べていたら、
尊敬する小泉武夫先生(発酵学者で、世界中の美味しそうな食べ物やお酒の本をたくさん出版されている方)が
「味噌汁は肉汁のようなもの」と仰ったとか。それだけアミノ酸豊富ということなんですね!
(ちなみに、小泉先生の御本で一番大好きなのはこちらです)
吸収率の高い動物性タンパク質が少ない日本食において、非常に貴重な栄養源として、長い間日本人を支えて来てくれたのですね。ありがとう、味噌。
前置きはさておき、
今わたしの家では味噌が仕込まれています。
幼い頃は祖母の手前味噌で育ちましたが、今は美味しそうなものを買って手に入れている日々。味噌づくりなんて、憧れはありますが、とにかく大変そうなイメージが先行していました。
そんなときランチに伺ったのが、鎌倉の「木と季」さん。
予約をしてくれた方が、「味噌づくりもできるんだって!」と教えてくれて、なんだろうそれ、面白そう!
きっと、各家庭ではできないような、むずかしい行程を、見学させてくれて、ちょっと触らせてくださるのかしらね。
そんな気楽な気持ちで、ランチ目当てに伺ったのでした。
身体に染みわたるような優しいごはんだったな〜と帰宅して、気が付けば抱えていたのはお味噌(の元)。
そういえば食後に、お喋りしながら、立上りもせずにゆっくり座りながら、ゆで大豆をビニール袋の上からムニムニつぶしていた記憶はあるのですが、想像していたような大変さ・面倒さは皆無でした。
ラクラクお味噌作りの詳しいレシピは、この素敵なお店のものだと思いますので、お伝えができませんが、
今回我ながら驚いたのは、無自覚に「ものすごくむずかしくて自分にはできない」と思いこんでいることがあるんだ!ということでした。
古来の方法・正統な方式も良いけれど、それを軽々と飛び越える思考の転換。新しいやり方が、あるかもしれない。
私、つい何でも、(この、こころからだ漢方のお仕事も、まさにそうなのですが)最初から本格的にがんばる!と思い過ぎると、かえってあんまり大きく動けない。
ある程度完璧にできる時が来たらあれもこれもチャレンジするぞ!…なーんて言ってると、人生が飛ぶように過ぎていく。
そんな自覚を持ちつつも、そこから小器用に目を反らしていたときに、このビニール袋で作るお味噌。
ガツンとやられました。
この味噌づくりから、今日で早2か月以上。(6月の末の方には、美味しく食べられるほどに成熟してくるそうです。またその際はご報告させてください)
お味噌が熟成するにつれて、こころからだ漢方も、自分自身も成長していけると良いなあ、と思っています。そしてそれを楽しみに、時々はお味噌を仕込みたいとも。
今日はここまでお読みくださり、ありがとうございました!
こころからだ漢方を応援してくださる方は、もしよろしければ、こちらも是非御一読くださいませ。(5分で読めます)
https://note.com/kokokarakampo/n/n17a275ae5b74
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