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田舎だから値段が安いは当たり前じゃない

どうも、ここ数日が大忙しで何にも更新できなかったイワハシです。お盆超えて何日かするまでは、もうしっちゃかめっちゃかですわ。宿泊とサウナとシキミと草刈りのピークが押し寄せてきてます。

愛媛で暮らし、山の中で働きながら思ったことをちょいと書いてきます。今日は若干ビジネス的な内容になるかと思います。

■適正価格を知らない、相場がわからない人は多い

僕は宿泊業やサウナ屋に携わっていることを公に言い出してからすごく地元の人に言われるのは、高過ぎじゃない?という言葉です。

サウナは2時間半で平日1万円、宿泊は4万円ぐらい(1グループの値段)まぁサウナなんて愛媛だと500円で入れるのが当たり前ですし、宿泊なんてピンキリなので安いところを探せばいくらでもある。

強気の値段設定だとは思いますが、旅行客や一日どっか遊びに行こうって人だとそんなにも高いとは思わないです。サウナも4人で行けば一人2500円で、貸し切りで使えますし宿泊も4人だと一人1万円。

あのホテルだったら4000円で泊まれるのにそんなところ行くの〜って言われることもありますが、泊まるという機能だけを求めているのだったら別にそっちに行ってくださいって感じですね。泊まること以上の付加価値を感じてもらえる方に来てもえればいいと思ってます。

安さを求めてイマイチなものを提供して、自分も疲弊していくのであれば、それって誰を幸せにする為のビジネスなの?と感じる。

割と安くしたらお客さんが喜んでくれるやろ〜っという考えで商売をして自分の首を絞めている人は多い。一番厄介なのがお祭りや地域のイベントなどで、地元の人が安くで何でも提供して商売人が困ることや、祭りなんだから安くしろと要求するパターン。

そんなことをしてもお客さんはイベント毎の時に100円200円の差を気にする人はいてないですし、おっここ安いやん〜ってなるだけ。次回開催する時に商売している人が参加したくなくなる方が問題だということには気づかない。

■自分の物差しは自分だけの物差しである

僕の父親なんかはテレビを見ていて、この肉が1万円もするの?高過ぎや!とか、こんな時計で何十万?みたいな反応をよくします。僕はいつもそれを見ていて、いやあなた向けじゃないんだから当たり前やろっと思ってます。

商売をしていて値段に文句を言ってくる人のほとんどは、そんな物差ししか持ってないんですね。

例えば時計なんかがわかりやすい。時計なんて安かったら100円ショップでもありますし、1000円前後でも買えますし、100万円を超えるものもゴロゴロあります。

機能なのかブランド価値なのか、デザイン、貴重な金属を使ってる、いろんな要素で値段が変わる。機能と耐久性だけを求めるんだったら1万円もあれば十分だと思いますが、それ以上に価値があると思ってる人がいるから高級時計というジャンルが成立します。機能だけを求めている人が、ロレックスの専門店に来て、こんなん高過ぎますわ〜って言ってたらアホです。

これを時計だったら納得できるけど、他のものだったら意味がわからない!ってなる人はめちゃ多い。そういったモノを良しとしない文化が日本にはあるので、物価が上がらない状況が続いてちょっと上がっただけで、みんな怒ってます。

ワインだと1本100万円するものはザラにあるのに日本酒だとないのがその顕著な例ですね。日本に5つ星ホテルが少ない理由も同じようなことだと思いますし、日本経済が停滞している原因ってこれもある気がしてます。

■外圧に負けない

色々と書いていきましたが、結局のところは外圧に負けない、気にしなくていいということです。適正価格はあると思いますが、ちゃんと値段決めしたことがない人の意見って検討外れなだけ。

それよりも他の同業者がどのくらいか、地域によってどのくらい違ってくるか、そこだけを考えておけば良いと思うのです。そんな地方と値段設定の話でした。

<おわり>

サポートして頂ければ、そのお金でいっぱいご飯を食べます。(本当は将来のゲストハウス経営の為の軍資金にします。)