【読書感想文】保育園マネジメント ぎゅぎゅっとハッピー でまるっと解決: 子ども・保護者・保育士みんなハッピー循環になる!
保育園で巻き起こす幸せの循環!
そのために行う対話を通じた組織マネジメント!
私が実現したいことのひとつで、
個人的に「これだーー」ってなった本を紹介します。
保育園マネジメント ぎゅぎゅっとハッピー でまるっと解決: 子ども・保護者・保育士みんなハッピー循環になる!(プラウド出版) Kindle版
園作りサポーター 三原 勇気(ゆうちゃん) (著)
著者について
著者の三原 勇気さんは、保育現場に「ハッピーな循環」を生み出すために、研修事業や1on1などのマネジメント支援事業を行っている方です。
公立→私立保育園→フリーランス保育士を経て、
2021年、株式会社ぎゅぎゅっとハッピーを設立。
延べ1万人以上の親子と乳幼児が楽しむダンスワークショップ、2500人の親子がつながる、オンラインダンスイベントなども開催されているそうです。
どんな本なの?
そんな著者が、大切にする考え方や、今まで実践してきた保育マネジメントによって、起こった変化や事例などを紹介している本です。
保育現場で「あるある」と感じること、たくさん紹介されています。
「普通はこうするでしょ。」「保育観の違い」「派閥の板挟み」など。
お互いの価値観の「違い」を認め合い、
"自分自身を優しく抱きしめる考え方"を取り入れ、
対話していくことで、子どもも保護者も先生も幸せな保育園になる。
そんなエッセンスが、ふんだんに盛り込まれています。
私が刺さったところ
①平易な表現、すんなりと受け入れられる言葉選び
たとえば、「思考をパトロールする4種類の小悪魔ちゃん」と題して、ゆるキャライラストと共に、紹介されている箇所。
元ネタは、心理学者デビット・バーンズの「認知の歪み」なんですが、保育士さんがすんなり受け入れられるように、寄り添った表現にされている点が素敵だなぁと。
言葉選びも絶妙で、じわるw
(尻叩きマン/コワモテ裁判官/心ポッキー/バッド妄想族)
あと、読んでいて、言葉の表現ひとつひとつから、
著者の優しく寄り添うキャラクターが伝わってきます。
②保育・コーチング・組織論の考え方を掛け合わせている。
保育士として、子どもを見る目が育っているなら、
問題行動の背景にある本当の想いを汲み取ることができるはず。
なのに、どうして大人に対しては、同じ眼差しが向けられないんだろう?
この本を読んでいて、ふとそんなことを感じました。
安心安全な環境を作って、その人の考えを引き出して、認めてあげる。
保育・コーチング・組織論、いずれにも共通する考え方だと思いました。
③実践が具体的に書かれている。
個人的に「これからのお仕事でも、すぐに使えそう!」と感じたのは、導入のアイスブレイクとして、現在の心身の状態を聞く質問。
「心と身体の状態を天気や四季で表すと・・・?」
正解のない問いで、ゆるっと始められそうだなと思いました。
もう1つ良かったのは「価値観ビジョン発掘シート」。
保育士バージョンで30の価値観が作られていて、他者との対話をするときに、価値観が異なっていることを前提に、対話することができます。
同じ場所で保育する仲間として、自己開示して、認め合って、違いを活かし合う。だれもが、自分の価値観を持って、「子どものために」と理想の保育を実践したいと思ってる。
そのためのキッカケとして、とても良いツールだと感じました。
さいごに
社名である「ぎゅぎゅっとハッピー」に込めた想いは、
「どんな自分も抱きしめて。誰もがかけがえのない存在だから。」という
自己受容を土台として、
誰もが自分らしくハッピー全開な社会にしたい気持ちからとのこと。
読んだら温かい気持ちになれる本です。
よければ読んでみてください。
ではまた!
しゅんたろう