【人生哲学シリーズ③】お金より大切なものって何?
昨日の記事の続き。
昨日は「お金の捉え方を変えてみよー。」って話をしました。
「ないと不安」ではなく「あって感謝」という捉え方にする。「お金がないと生活していけないから」って、身体を壊すまで働いたら本末転倒だよね、と。
今日はその先で「じゃあ、お金より大切なものって何さ」というお話です。
前回は「自分」という一括りでしたが、今回はもう少し具体的に考えてみます。
お金では買えないもの
「お金より大切なもの」を考えるにあたり、「お金では買えないもの」を考えてみましょう。
例えば、心身の健康。
昔から人間は「老」「病」「死」には抗えません。それは大富豪でも同じです。
例えば、安心して話せる人。(家族や友達)
別に多くなくていいけど、一人もいないと孤独感を募らせます。
例えば、信頼。
一人ひとりに一万円ずつ配れば、フォロワー100万人も夢じゃないかもしれませんが、それは本当の信頼とは言えません。お金の切れ目が縁の切れ目ですから。信頼とは人柄・発言・行動に対して、自然と集まるものです。
例えば、幸せ。
人によって、幸せに感じることは違います。もし「お金を払えば必ず幸せになります」と言われたら、カルトを疑った方が良さそうです。
こういったものはお金で買うことが出来ません。
それは「お金」より大切なもの?
では、先ほど例に挙げたものを、お金と天秤にかけてみましょう。
もし、あなたが「生活するお金を稼ぐため」に日々の労働をしていて、「じゃあ、一生生活していける分のお金をあげるよ」と言われたとします。
これで苦しい日々の労働から解放されます。
毎日やりたいことをやり放題です。
かなり魅力的な提案です。
「その代わり・・・」と以下の条件を提示されます。
「老病死」に悩み続ける人生を歩んでください
「安心して話せる人」が誰一人いない人生を歩んでください
誰からも「信頼」されなくなる人生を歩んでください
一生「不幸」な人生を歩んでください。
これらは、それぞれ単一選択です。
価値観は人それぞれなので、中には「これなら我慢できる…」と考える人もいるかもしれませんが、私は全部イヤです。
それなら、苦労してでも働いてお金を稼ぐことを選びます。
つまり、「健康」「友人」「信頼」「幸せ」は、私の中でお金よりも大切であることが分かります。
大切なものは、失って初めてその大切さに気付く
先ほどの例は、さすがに極端かもしれません。
今回お伝えしたいのは「未来の不安を感じ過ぎるあまり、今ある幸せを疎(おろそ)かにしていませんか?」ということです。
私は働き過ぎて、体調を崩し、うつ病を患った過去があります。
小さい子どもも含め、家族も居ましたし、責任ある仕事も任せてもらえていたので、頑張らなくてはと必死で働きました。
その結果「健康」を失い、初めて健康の大切さに気付くことが出来ました。
現実では、いくつもの要素が複雑に絡み合います。
私の場合は「信頼」を失うのが怖かったのもあります。会社の中で、振り落とされないように必死になっていた。その結果、残業も増え、家族と過ごす時間も減り、いつまでこんな働き方が出来るのだろう。。。という不安もありました。でも、自分にしかできない仕事で穴を作り、周囲に多大な負担をかけ、信頼を失うのが怖くて、行動できずにいました。
しかし、うつ病をキッカケに、一度立ち止まって、自分にとって何が本当に大切なものなのかを見つめ直す機会をもらえました。そして、現在はフリーランスで個人事業主として起業する道を進んでいます。
今では、うつ病に対して「大きな気付きを与えてくれてありがとう」と感謝の気持ちでいっぱいです。そう思えるようになってから、病状も自然と落ち着いてきました。
失う前に気付けることだってある
そんな私が思うことがあります。
現在の日本には、生きづらさが蔓延していて、心を病む人が多すぎます。多分、私のような境遇の人だって、沢山いるはず。
多くの人が「何かおかしいよな」と感じながらも、みんなも頑張ってるから自分も頑張らなきゃと、見て見ぬふりをして、同じ日常を繰り返しています。
本当は、失う前に一度立ち止まるべきなんです。
自分にとって大切なものの優先順位をしっかりと捉え直す。
変化に伴う、一時的な痛みを耐え抜いて、自分らしく生きる道を模索する。
それを繰り返すことで、変化が当たり前になり、将来への不安も自ずと小さくなっていきます。
自分で選んだ道を歩んでいる納得感も増し、自分の歩んでいる人生に誇りを感じられます。
そんなキッカケを作ることができたら、私にとってはこの上ない喜びです。
一人で立ち止まれないときは、誰かに相談するのもあり
この4月から、私はストレスケアのオンラインカウンセリング事業を始めます。楽しくおしゃべりしながら、自分らしさを再発見し、言語化・可視化するお手伝いをします。
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ではでは!
しゅんたろう