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好きな人の妊娠報告を一番にきいた話【第4章】

``恋人作戦``の結果からいうと
成功した。

成功はしたが、わたしは初めて男の人にぶん殴られた。
奴は、彼女の前で、泣き喚いたあげく手をふりあげたのだ。

心配された彼女に、駅前のビジネスホテルに連れてかれた。
傷はたいしたことなかったが、手厚い看護をうけさせてもらった。
ぶん殴られたのだから、おおげさに痛がっても、許されるだろう。

わたしは疲れたのと、この顔でお店に立てないので、しばらく休むことにした。
休んではいたが、彼女の仕事終わりに、いつもの牛丼屋さんに行く日課は続けている。

数日たち、仕事復帰しようと考えていたときだった。
「今日は、アフターあるから」と断られた。
彼女がアフター?
なんとなく``嫌な予感``がした。

すぐ店長に連絡して、次の日から復帰させてもらった。
お客さんも、来てくれて売り上げも上々、彼女にも会えた。

なんだ気のせいじゃないか、そう思ったとき、あのお客さんが来店した。
彼女の顔が、雰囲気、まとっている空気がかわったのだ。
``嫌な予感``っていうのは、なぜ当たるんだろう。



#忘れられない恋物語

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