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夏の薬膳〜4つのポイント〜その1

今日は立夏でしたね。
暦の上では、夏の入り口です。
風がさわやかに感じられ、外では虫が鳴きはじめて、夏が近づいてきたなぁと思います。

夏の生活養生は、
遅く寝ても早起きする。遅寝早起きといわれています。
また、こころは解放して楽しく過ごす。
涼しい家の中で過ごすより、外に出て汗をかくことがよいとされ、デトックスにふさわしい季節です。
生活養生のキーワードは、「発散」です。

そして、夏のからだは、一年のうちで一番おなかが冷えやすいといわれています。からだの表面は暑いのに、おなかは冷えているんですね。
体内の熱を外に出そうとするため、熱が外へ発散されて、おなかが冷えてしまうというわけです。
冷えたおなかは働きが悪くなります。働きが悪いおなかに、夏は冷たいものを飲む機会が増えるので、うまく消化されなかった飲食物が体内で「湿」になってしまいます。
というわけで、夏のからだのキーワードは、「除湿」です。

そこで、夏の薬膳の1つ目のポイントは、「湿をつくらない」です。
湿をつくらないために、
●甘いもの、脂っこいもの、生もの、冷たいもの、味の濃いものは、胃腸に負担をかけるので、控えたいですね。
●胃腸に整える食材、穀類、イモ類、豆類、かぼちゃ、陳皮、なつめなどがおすすめです。ただし、胃腸の弱い人は、これらの食材を食べすぎると胃もたれすることがありますので、香りのよい野菜と組み合わせるのがよいですね。
●おなかをあたためる食材、生姜、ネギ、紫蘇などをとりましょう。ただし、からだに水分が少なく、熱がこもりやすい人は、とりすぎにご注意を。

消化を助ける名コンビといわれているのが、なつめと生姜です。なつめは、五行説で脾の果といわれ、胃腸、消化器官を補います。なつめで胃もたれする方もいるので、胃もたれ防止として、生姜がサポートしてくれます。生姜は冷えたおなかを温める効果もありますが、刺激が強いこともあるので、それをなつめがカバーしてくれます。
なつめのお粥に、生姜をプラスしたり。なつめのスープに、生姜をプラスしたり。

少しづつ夏の薬膳を取り入れて、真っ盛りの夏になった時に、元気で迎えられるようにしたいですね。
次回は、ポイントの2つ目をご紹介します。

#養生 #夏の薬膳

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