学びの上にも3年
もともと勉強は好きなタイプではなかった私。
学生時代は与えられた課題をこなして、テストを乗り越えて、入学試験や就職試験をクリアして、就職してからも学ぶというより仕事をこなすといった日々。
そんな勉強をこなすだけだった私が、中医学、薬膳に出会って、もっとこの世界を学びたいと思ってから、もう少しで3年になります。
勉強が好きじゃない、熱しやすく、冷めやすい性格の私が、珍しく時間を費やしているものができて、あらためて振り返るとびっくりしてます。
人はこんなに変われるのかと。
月に一度の中医学の勉強会に通い始めて、もう少しで3年。
コロナ禍でオンラインでの参加をしていたのですが、今日は対面が必要な講座だったので久しぶりにリアル授業を受けに行きました。
ふたりペアになって、からだの気になる症状を伝えて、それに対する対処法を出すという弁証論治の授業でした。
気になる症状はあるものの、3年間、食養生や生活養生を学んできた成果が出ていて、どの人も「前より〇〇になったよね!」と、体調の改善が見られていたのがとても印象的でした。
顔色が変わった、優しい顔つきになった、痛みがなくなった、生理中が楽になったなど、良い結果がたくさん出ていて。
食事を変えたり、生活スタイルを変えたり、睡眠時間を増やしたり。
いつもやっていることを変えるのは、学んでも実践し続けることは難しい。
仕事が…とか、家族が…とか、自分より優先して考えることに囲まれて生きていたり、〇〇が好きだから…とか、今までこうしてきたから…とか、からだのことより欲を優先して、辞められない理由を並べたり。
コツコツ続ける養生は、即効性がないものだから、なおさら続けることが難しい。
けれど、諦めずに続けていると、いつの間にか結果が出ていて、結果が出ると嬉しいから続けられる。からだに良いことは、からだが喜んでいることを体感すると、自然と続けられるようになる。歯磨きをしないと、何となくスッキリしないように。
時間をかけて作られた今の不調は、そんなにすぐに元に戻るものじゃない。
時間をかけて元に戻すことが、からだにも負担がなく優しいし、今までの自分を見つめ直すためにも必要なことだと今は感じています。
そんなにすぐに治るようでは、また自分を雑に取り扱ってしまいそうな気もするから。
結果を求められる世の中だけど、あえて時間をかけることの大切さを自分の世界では大切にしていきたいと言い聞かせています。
限られた時間の中で中医学を学ぶ時間を作り、少しずつだけど、自分のものにしていく。学ぶことの楽しさを知った今、時間の大切さも分かるようになりました。
時間を何に使うのか。
バランスをとることを目的とする中医学。
学ぶ時間だけじゃなく、体を動かす時間、家事をする時間、好きな人と過ごす時間、こころを整える時間など、私を作り出すいろいろな時間をバランスよく配分して、私の在り方を磨いていきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?