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夏の養生ドリンク
酸梅湯(さんめいたん)という漢方ドリンクをはじめて飲みました。
台湾、香港などの中国大陸で夏に飲まれているものです。
喉の渇きを止めて、からだに必要な水分を生み出して、夏は冷たいものを食べがちな時期なので弱りがちなお腹の調子を整えてくれる、夏の養生にぴったりのドリンクです。
主な材料は、烏梅(うばい)、山楂子(さんざし)、甘草(かんぞう)です。
今回いただいたものは、ハイビスカスが入った台湾流の飲み方で、氷砂糖も入れて飲みやすくしました。
そのほかに、ジャスミン、キンモクセイ、陳皮などを入れる飲み方もあるそうです。
烏梅は、青梅を黒くなるまで燻して、土の中で寝かせたものです。黒くなった姿がカラス色とされ、烏+梅の名前が付けられているそうです。
酸味、渋味を持つ食材です。
燻したものを飲むことは初めてでしたが、酸っぱい味と甘い味といろいろな味のハーモニーを楽しむことができました。
山楂子は、食べすぎた時に消化不良を改善してくれる、血の巡りをよくする、肉脂肪を溶かすなどの効果があります。
ビーフシチュー、トマト煮、酢豚などの酸っぱい肉料理に使われます。
酸味、甘味を持つ食材です。
甘草は、お腹を元気にしてくれる、疲労回復、肺を潤す、痛みを止める、解毒、他の生薬との調和をするなどの効果があります。
甘味を持つ食材です。
そして、台湾流レシピで入っているハイビスカスは、この綺麗な色の主役になるものです。
ハワイのイメージからくるあのハイビスカスではなく、ローゼルというハイビスカスに近い品種の花のガクを乾燥させたものです。
血の巡りを良くして、上昇した気を沈め、からだの余分な水分を排出し、夏の暑さの不快感を取り除いてくれます。
酸味を持つ食材です。
酸味、渋みは、汗などの出過ぎを防ぎ、からだの必要な水分を作り出しれくれます。汗をかいた後には、摂りたい味です。
ただし、胃腸に負担をかけることもあるので、取りすぎには注意が必要ですね。
これらを15分浸した後、約30〜40分煮出します。
少しづつ部屋の中に燻製らしき香りが漂ってきました。煮出している時間が、漢方薬を煎じているような気分になり、ちょっと良い気分♪
そのままでも美味しくいただけましたが、氷砂糖が付いていたので、入れてみると味がマイルドになり、飲みやすくなりました。
炭酸水と割って飲むと、また違った雰囲気を楽しむことができます。
梅雨が明けて、夏らしい汗をかく陽気になってきました。
いろいろな養生を取り入れながら、楽しく、元気に、ご機嫌で、夏を過ごしていきましょう。