小児科の臨床実習
富山県在住だった小1のまきちゃんは、白血病でした。
原因不明の炎症所見の原因を、看護学生だった20歳の私が、主治医よりも教授よりも先に見つけました。
中耳炎でした。
付き添いのお母さんが、耳かきで奥までやっちゃったかしらと仰っていました。
恥をかかされれたと被害妄想を抱いた主治医に、小1だから話せばわかりますよと私は諭しました。
主治医は、僕には話してくれなかったんだねと逆ギレしてきました。
当時の状況を詳しく説明します。
中耳炎に気づいてはもらえなかった小1のまきちゃんは、昼夜を問わず間欠的に泣き叫んでいました。
そんなまきちゃんの傍らにいたのは、主治医でも看護師らでもなく、付き添いのお母さんと看護学生の私だけでした。
主治医や看護師らは、泣き叫んでいるまきちゃんを放置していたのです。
だから、時々まきちゃんが泣き止んでいることを知らなかったのです。
私は、まきちゃんが泣き止んでいる間に所見を取りました。
小1で泣き叫ぶ…かなり辛かったでしょうね。
付き添いのお母さんも恥ずかしくて途方に暮れていました。
ちょっとうつっぽくなっていましたよ。
これで治療費を取ったら、ある意味の詐欺ですよね。
小1のまきちゃんは中耳炎の回復につれて、ニコニコ笑うかわいい女のコになっていました。
当時の金沢大学医学部附属病院の小児科は、ブラックな病棟でした。
追伸。
看護学生だった、まさみちゃん事件とゆみえちゃん事件も小児科病棟でしたね。