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【書評】データの見えざる手-人間の幸せの50%は遺伝により決まっている

この本のピックアップは下記。

人間が幸せになるかどうかは50%が遺伝により決定している。
10%は環境的要因
(お金を持っている。豪邸にすんでいる。車を持っている)
残り40%は日々の行動(やりたいことを自分軸で主体的に行動したか)

データの見えざる手より

本の著者はウェラブル端末により得られたデータで人間の幸福度等の人間社会の法則を見出す研究を専門にしている矢野和男氏。

導き出された答えが冒頭の結論の通りだ。

つまり、幸せな人はよく動くということ。

50%は遺伝

まず、幸せ要因の100%の内の50%は遺伝要因により決定することに関して。
よく言われる例は信憑性はあいまいだが、 ”左利きは右利きに比べて寿命が5年早い"に代表されるような他人との違いから来るストレスに起因

性的指向がマイノリティ。感受性が低い。自己肯定感が低い。身体的要因。等。

生まれた遺伝要因により、自分の個性の内マイノリティの部分がどれだけ多いか。などが関係していると思われる。

考え方や指向がマジョリティ側かマイノリティ側かで幸せになるかどうかの50%が決定している。

"幸せになるかどうかは運要素が大きい"

10%は環境要因

おそらく多くの方が、この環境要因を最大化するために、日々努力していると思う。より快適な家に住むために。新型の車に乗るために。ブランド品で自分を固めるために。出世するために。お金持ちになるために。

しかし、著者によると環境要因による幸せの貢献度は10%だそう。

"上には上がいる"ことは全員が承知の事実だと思う。どれだけ"いい車"に乗ろうが、他人と比較する限り一生幸せになることはないのでろう。

他人と比較を続ける限り、幸せになることはできない

スマートフォンやSNSの登場により、徐々に全人類が気づきつつあることだが、これが真実である。環境要因をいくら磨いたところで人は幸せになれない。

40%は日々の行動

ここが本書の肝である。"日々の行動とは"なにか。人が幸せになるための40%を決める要因は

自分が決めたことを実行すること

これだけなのである。他人に対する評価は他人の言動を見て、判断する。それが自分自身でも起こる。自分の言動を見て、自分の評価を自分で判断する。

人は"反応しすぎ"だと著者はいう。

SNSで利回りの良い投資商品があれば食いつく。会社の言いなりになり疲弊する。メディアに煽られ不安になる。他人の言動が思い通りにならなくてイライラする。

これは自分以外のことに"反応しすぎ"ていることから生じる。

著者いわく、誰に指図されたわけではなく、自分で決めたことを主体的に自分で実行すること。そして人は人生に充実感を覚え、幸せと感じる。

結論=幸せになりたければ動け

メンタル面。

幸せになりたければ、50%は遺伝要因だから無視。環境要因も10%でパイが小さいから無視。40%の行動にフォーカスしよう。とにかく自分軸で動くこと。自分で決めたことをやり抜くこと。

行動面。

やりたいことを自分軸で主体的に行動する。
それでどうなろうが、結果は問わない。
とにかく動け。




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