Remembrance Day
11/11/1918 〜 11/11/2018
今年も日本人が
「ポッキーの日だー!!」
って騒いでるこの日第一次世界大戦の終戦から100年が経ちました。
朝からCity Parkでは戦没者の慰霊式典がありました。みんなポピーのバッジを服につけています。これはカナダ人の詩人ジョン・マクレーの「フランダースの野に」から赤いポピーが戦死者の象徴として扱われるようになった為で、退役軍人や遺族の福祉団体へ募金することでバッジがもらえます。
この大戦による日本人犠牲者は400人弱と言われているそうですが、全体では3700万人の犠牲者を出したようです。
九州地方と近畿地方の全人口の合計がちょうど同じぐらいだからその2地方に住む全員に当たる人が死没したと考えるととても悲惨な数だよなー。
自分は高校で世界史を3年間履修していたのにこんな日にポッキー!とか言ってたと思うと恥ずかしくなりました。
そして金曜日の授業では退役軍人の方が特別講師として登壇され、戦争体験について語ってくれました。
この方はカナダ陸軍とカナダ海軍で主に電気系統の保守点検をされていたそうです。
一通りお話があってから質問タイムになって、誰かが「これまでの体験の中でもともトラウマになっていることは?」という質問をしました。それに対して
「戦場や戦場だった場所に赴いた兵士の多くはトラウマを抱えて帰国するよ。もちろん自分もそうだね。海軍にいた時、入隊からまだ数年しか経ってない27歳の青年がいた。彼は私が陸軍にいた頃の話などをよく聞いてきたんだ。その日も戦艦の中の食堂で2人でご飯を食べていた。彼が陸軍に異動したいと行ってきたんだ。その当時カナダ陸軍はアフガニスタンに配属されていて危険な状況だった。だが僕は彼を止めなかった。そして彼はアフガニスタンで陸軍の任務中に殉職した。彼には子供もいた。食事中の会話が今でも頭から離れないよ。」
と若干声を詰まらせながら話してくださいました。そして続けて
「自分にも息子がいる。彼もまた自分と同様に電気系統の職で海軍に入隊した。そして彼もトラウマを抱えたよ。彼は任務中に仲間が目の前で撃たれるのを見たんだ。彼は柔道も黒帯だし、当時は銃も持っていたが彼は何もできず立ち尽くしてしまったそうだ。その後帰国した彼はPTSDに悩まされた。戦争は人を変えてしまうよ。」
とおっしゃってました。
PTSDとは心的外傷後ストレス障害のことで過去に受けた強烈なショック・ストレスが原因で発症する精神の病だそうです。
戦争は恐ろしいですね。
仮にも広島出身なものだからお話の後その方と少し戦争についてお話をさせてもらいました。
戦争はダメ戦争はダメってみんなゆうから物心ついた頃から戦争はダメだって思ってるけど、1つの単語のように戦争はダメって言ってるだけで、ほんとはなんでダメかわかってない気がするんですよね。実際に体験してその凄惨さとか、物だけじゃないいろんなものがどれほど失われるかに気づかないと分からない気がします。でも実際に経験することはできないから、こうやって実際に経験した人から話を聞いてもしそれが自分だったらと少しでも自分の問題のように捉え、感じることで戦争は本当にダメだと気づけるんだと思います。だからあなたが辛い過去も先頭に立って伝えようとしている活動は本当に頭が下がる思いです。
的なことを拙い英語で頑張って伝えようとしました。ちゃんと伝わってるか分からないけど。
でも最後握手した時「暖かい親切な言葉をありがとう。」って言ってもらえたので良かったです。
そしてその方の軍人時代の思い出の品も見せてもらいました。
一番記憶に残ってるのが「ベルリンの壁の破片」
初めて触りました。世界史の教科書に載ってる写真でしか見たことなかったので興奮しました。
それとか一時期一緒に任務に当たっていたソビエト海軍の軍人からもらった海軍の帽子もすごかった。おでこにソビエトのマーク入ってて本当のソビエトのものだと思うと興奮した。
と、まあこんな感じで金曜日と日曜日は色々考えさせられる日となりました。
出会いに感謝。
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