#123 　「保育所が好き」。

　夕食後、そうたとりょうたは、おばあちゃんとみかんを食べていた。そのうちに、そうたとりょうたは、『大好きなもの』を、おばあちゃんに教えてあげていた。大好きな食べ物。大好きな果物。大好きなポケモン。話は『大好きなところ』になった。りょうたは、大きな声で「おうち」と言った。そうたは「保育所」と言った。おばあちゃんは、驚いて「ええ～～！」と声を上げた。「今、通っている保育所のこと？」とそうたに聞いた。そうたは、「うん、そうやで。友達と遊ぶのが面白いねん。りく君やはるき君やうたちゃんとはよう遊ぶで。この頃毎日、園庭でのマラソンも頑張ってるで。」と言った。
　
　今年の４月、小さな企業内の保育所から、公立の保育所にそうたとりょうたは転校した。転校時は、そうたは４歳りょうたは２歳だった。
　
　そうたは、今の保育所に転校してから、ずいぶん慣れるのに戸惑ったようだ。保育所に行きしぶることもあったようだ。友達とのトラブルもあったようだ。私たちも、両親からそうたの保育所でのトラブルについて聞いていたので、とても気になっていた。秋の運動会のころになって、ようやく保育所に慣れてきたことも、私たちは聞いた。
　
　新しい環境に慣れるということを経験したそうたは、「今の保育所が大好き。」と妻に言った。転校は、そうたにとって試練となった。そうたの言葉は、「もう、今の保育所に慣れたで。」という彼からのメッセージだった。「そうたは、よう頑張ったな～。新しい環境に慣れることは、難しいからな～。ええ経験になったな～。これから楽しみやな・・・。」と、私は妻と話をした。　　　　　　　　　　　　　
　　　
　　＠家族　１７
#子どもの成長記録