#328　入塾テスト

　2日前の午後6時から小６のしょうへいの入塾テストに私は連れて行った。塾は地方の中心都市で、駅の近くにあった。

　小学校の時には、学童野球に夢中だった。家では、友達と遊びに行く、ユーチューブを見るなどの生活が中心で、限りなく適当に宿題をやっていた。

　試験の当日、しょうへいは、少し緊張しているようだった。私は、はじめて塾に行った。７階建てのビルだった。学校別に合格者が張り出されていたり、模擬試験の教科別高得点の名前が張り出されていた。

　けさ、NHK連続テレビ小説「ブギウギ」を妻と見ていた。関西にいる旦那さんの病気で危篤の時に、東京でスズ子が赤ちゃんを産むところだった。

　私と妻は、しょうへいの生まれた時の話をした。大学病院に緊急搬送され午前６時すぎ、1700gで出産した。８時過ぎに、母は老衰でなくなった。出生と死別が重なった日だった。「しょうへいの生まれてきた、あの時のことを思い出したわ。もう中学生になるんやな～。」テレビを見ながら妻が言った。
#子どもの成長記録