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#240 交通当番

 7月になって、小学校PTAの交通当番の旗が回ってきた。最寄りの交差点で、新1年生と新2年生が、横断歩道を安全に通り過ぎるのを見守り指導する日になっていた。

 当日の2時半ごろから、西の空が暗くなってきた。風がでてきて、時々強い風が音を立てていた。スマホの天気予報では、雨雲が接近中だった。遠くから雷鳴が聞こえてきた。閃光とともにぽつぽつ雨が降り出した。3時前に私は、雨が降っている中、傘をさして交通安全の旗を持って最寄りの横断歩道に行った。

 私は、傘を差しながら、横断歩道の付近で子供たちの下校を待っていた。

 しばらくすると、子どもたちが帰ってきた。子どもたちは、風に飛ばされないようにしっかりと傘を持っていた。今日は、先生も付き添ってくれていた。

 横断歩道の前にいる私に、子どもたちは、それぞれ「ありがとう」と言った。帽子や交通安全用のランドセルカバーは新しかった。急いで帰ってきたのか、顔が赤く、汗をかいている子がいた。

 私は、小さなりかこが、長い通学路を、大きなカバンを持って集団でかえって来た小学校1年生の頃を思い出した。今は、小学校5年生になり、ずいぶん大きくなったことを実感した。

 私も、雷鳴が聞こえるなかで、下校したこと。雷鳴がなった後、お腹に手を当ててほっとしたことを思い出した。

 いろいろな天気の中で、子どもたちはいろいろな知恵を身につけて成長していくのだろう。

#子どもの成長記録

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