「苦しかったときの話をしようか」を読んで:パースペクティブ(Perspective)を広げる
世間がClubhouseに熱狂する中、Android勢の私は悔しい気持ちを抑えて、日々読書に勤しんでいます。
そのお陰で毎週1冊読書 & 1記事note執筆という年始に立てた目標を継続して実行できています。
前回はミッション・ステートメントについて書きました:
そして、今週は田端さんがオススメしていて、以前購入したものの、ずっと積み本していた「苦しかったときの話をしようか」を読みました。
・苦しかったときの話をしようか|著者:森岡毅
著者の森岡さんはUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を経営再建された日本を代表するマーケターの方として存じ上げていたのですが、著書を読むのは初めてだったので、ワクワクしながら表紙をめくりました。
読んでみた感想
この本は、著書の森岡さんが大学生の御子息に向けて書いた手紙の内容を、一般の方にも伝わるようにして書籍に纏めたものです。
そのため、主な読者ターゲットは、就職活動で悩む学生や、キャリアに悩む社会人の方かと思います。
「私のやりたいことって何だろう?」
「私の強みって何だろう?」
そんな不安を抱える方にはピッタリの一冊だと感じました。
また、第四章で出てくる「ブランド・エクイティー・ピラミッド」という、自分を商品と見立ててマーケティング戦略を立てるフレームワークが秀逸でした。
具体的には、ビジネスと同様に、「WHO(誰のために)」「WHAT(どのような価値を)」「HOW(どうやって発揮するのか?)」を順に自分のブランドについて考える、というもので、これは思考を整理する上で大変参考になりました。
*「ブランド・エクイティー・ピラミッド」の詳細はこちら:
「苦しかったときの話をしようか」で刺さったキーワード:
本書のなかで心に残ったキーワードを備忘録的に記しておきます。
キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、その人が持っている”特徴”を認識して、その特徴が強みに変わる文脈を探して泳いでいく、その勝ち筋を考えるということだ。(p.33)
"強み"は必ず好きなことの中にある(p.118)
これは戦略の真理だが、普通の人と同じようなことをしていたら、普通にしかなれない。人と違う結果を出したいなら、人と違うことをやるか、人と同じことを違うようにやるか、そのどちらかしかないのだ。(p.202)
リーダーとして成さねばならないことは何か?それは、誰に嫌われようが、鬼と呼ばれようが、恨まれようが、何としても集団に結果を出させることである。自分の周囲の仕事のレベルを引き上げて、成功する確率を上げることに、達すべきラインを踏み越えることに、一切の妥協を許さない。そういう厳しい人にならねばならないということ。(p.242)
大きなことを成し遂げたいのであれば、自分の周囲にさまざまな音色(思考の多様性)を求めなさい。リーダーの仕事とは、みんなが弾きたくなるような楽曲を持ってきて、完成形のイメージを明確に示し、それぞれの個性ある音色を引き出して、それらを組み合わせて音楽をつくっていくことだ。(p.282)
パースペクティブ(Perspective)を広げることの大切さ
この本ではじめて「パースペクティブ(Perspective)」という言葉に出会いました。
パースペクティブとは、「本人が認識できる世界」とこの本では定義されています。
つまり、知的好奇心の種火をもとに、自分が知らない未知の世界を知り、興味を持ち、実際に体験することで「認識する」というプロセスを通じて、はじめて「自分が認識することができた世界」のことと私は解釈しています。
そして、キャリアを考えるうえでも、自分の特徴や強みはパースペクティブの中からしか生まれないため、このパースペクティブを広げることがとても大切というのが著者の考えで、これには私も共感しました。
なぜなら最近こんなことがあったからです:
昔は苦手だったプレゼンテーションが、あるときから自分の武器にそして好きなものに変わっていたことに気付いた実体験がありました。
きっと、未知のもの、苦手なものを「食わず嫌い」せず、まずは食べてみる、どうやったら美味しく食べることができるか研究してみる、という過程が、パースペクティブを広げるには大事なんだなと感じました。
ちなみに、何かを学ぶときにはこのような姿勢が大切だなと:
自分の世界を広げるために、今後も愚直に学び続けようと思います!
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました*
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2021.02.06
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