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アドラー心理学の目的論をうつ病治療にどう活かすか

一時期流行ったアドラー心理学。アドラー心理学の考え方の中に、目的論といって「今の態度や行動は過去に原因があるのではなく、今現在の自分が近い未来になってほしいことを実現するために作っているんだ」と考えるものがあります。例えば「うつ病の人は失敗を避けたいからからうつ病になっているんだ」という考え方です。

この目的論の考え方は他人に向けて使うものではないと思います。自分で,自分に対して使うものだと考えます.自分の状態を知り、未来に向けてどう行動するかという方向性をはっきりさせるのには便利です。

「うつ病になったのはあなたが失敗を避けたいからです」と言った人にとっては正しい意見なのかもしれませんが、それを病気の人が聞いて症状が改善しなかったら意味がありません。病気の人にとって治療効果の上がらない考え方は役に立ちません。

この考え方は自分自身が現状を良くするために使うものであって、病状を悪化させてしまうのならそれは良い考え方ではなく、有害な考え方になってしまいます。

アドラー心理学の目的論は自分のために自分に対して使うこと、現状をはっきり理解して、自分の方向性を強めるために使うのに有効だと思います。

私は、

うつの症状が辛くて動けない→休みたいから動けないんだ→よりよく休むために効果的な方法はないかな?と行動を起こしていきます。

頭の中でぐるぐると考えてしまう反芻思考が止まらない→考えてることを吐き出したいから何度も繰り返し考えてるんだ→紙に書き出そう、noteに書いて公開しよう 

というふうに現在の自分の状況から建設的な行動に移れるように考えていきます。

症状の意味、目的を考えるのは自分です。結局は自分で考え自分で決めるということができるようになるのが一つの目標かもしれません。目的論はその未来に向けた自己決定を促し、行動を加速させるのに役立つと私は結論づけました。



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