ウクライナ情勢やドルの弱体化といった、世界が今直面している危機について、俯瞰的に説明してみました。 ホモサピエンス全史を参考にしています。
ホモサピエンス全史の読書感想文及び現在の金融についての省察 2022年12月
世界は恐怖ではなく、希望を信じることを選択してきた。世界は疑心暗鬼では無く、他者を信用することを選択してきた。そうすれば全員が一つになって協力することができ、世界は一つの村になる。そうすれば、資源の奪い合いをせず、みんなが勝つことができる。他者と希望を信じて、自分の持つ資源を他人に分けることができるのなら、それはいつか多くの実りを運ぶ。少しだけ疑心暗鬼な気持ちを我慢して、希望を信じて、世界は一つの村だと信じて、自由に取引を行う。そうすれば全ての人が豊かになれる。
人類は恐怖ではなく希望、自己ではなく他者、実体ではなく虚構=希望を信じることを選択した。通貨, 預金, 投資, 国債は虚構だ。銀行は存在しない資金を融資し、利子を集める。世界を支えている物の大半が虚構であることを私たちは既に知っている。しかし、人々がそれを信じる限り、その希望は本物になる。自分の持っている通貨と、誰かが食べ物を交換してくれるという希望。人類は常に恐怖よりも希望を信じることを選択してきた。実体より虚構、消費よりも投資、不安より希望、自分より他者、疑心暗鬼ではなく他者を信用する、自国第一主義より国際協調、不寛容より寛容を選択する。
国々は自国通貨という虚構を守るために戦争をした。資源の奪い合いは通貨の競争を招く。それは疑心暗鬼が支配する世界だった。自国通貨という虚構の価値を高めるために世界はブロック化し、資源の無い国は資源を求めて暴れまくった。自己の虚構を守るために国は戦争をし、敗戦国の通貨はハイパーインフレになった。幾多の大戦を経て、世界には1つの虚構が残った。世界は一つの村になれたのだ。
この単一世界では、もし全人類がドルという1つの虚構を信じれば、全員が豊かになれる。全員が疑心暗鬼にならず、他人を信用することができる。資源の無い人も、資源のある人も、全ての人が富を分かち合うことができる。そのためには、世界は資源の決済をドルのみで行わなければならない。もし世界が資源を複数通貨で買うようになれば、それは通貨の競争を招き、再び疑心暗鬼の支配する世界に戻る。世界は一つだという希望=虚構を信じる。他者を信じて、違いや恐怖を超えて私たちは協力し合える。
工業国はドルの国債を積み上げる。金融国家は通貨発行益で軍隊を作り、世界の資源国にドル決済を強制する。工業国はドルで資源と塩漬け米国債を買う。資源の無い人も幸せになれる。これが世界が一つの村になる仕組みだった。
世界が今核兵器を保有している。ドルの一極支配が崩れれば、世界は 永遠に複数の村になる。核兵器は世界を永遠に分断するだろう。世界は一つという理想は永遠に実現しない。世界が一つの村で無くなったら、人類は2度と今ほどの富を得ることはできない。
人類は恐怖ではなく希望を選択してきた。他人に対する恐怖ではなく、他者を信じることを選択した。
人類の信じる虚構は真実になることを歴史は示してきた。人類が希望を信じれば、希望の世界になる。人類が恐怖を信じれば、恐怖の世界になる。だからこそ、恐怖では無く希望を信じなければならない。恐怖や、他者への疑心暗鬼に打ち勝つ勇気を持つ。どんなに辛い時でも、いつか来る希望を信じる勇気を持つ。他人を疑うのでなく他者を信用する。世界が一つの村であるという希望を持つ。世界が一つの虚構を信じることができれば、全員が勝つことができる。
このシステムの維持には、資源国がアメリカの覇権を脅かすほどの軍隊や工業を発展させすぎないことが重要だった。アメリカの力を凌ぐ国が現れると、このシステムが壊れてしまう。ロシアは資源国であり強い軍隊を持つ。世界が一つの村であり続けるには、アメリカはロシアを抑え込む必要があった。
世界が一つの村であるためには、世界は一つのルールを守らなければならない。「全世界は、資源の決済をドルのみで行わないといけない。」
世界は数千年に渡る戦争を経て複数の村から1つの村になった。資源は複数の通貨や金で取引された。通貨の競争は人を疑心暗鬼にさせた。戦争に負けた国の通貨は、ハイパーインフレになった。自国の通貨という虚構の価値を守るために世界各国は戦った。自国の通貨がハイパーインフレにならないように、自国の信じる虚構を守るために、国は戦争を行った。2度の大戦のあと、ドルが世界の村の通貨になった。世界は一つの村になれた。
ロシアはルーブル通貨で天然ガスをドイツに売ろうとした。ロシアはドルからの自由を標榜する。しかしそれは世界を複数の村に分解することを意味する。資源を複数の通貨で買えるようになれば、世界は再び疑心暗鬼な世界になる。自国通貨を強くするために、世界がブロック化する。資源の無い工業国は生きていくことが難しくなる。世界は今、未曾有の金融危機に突入している。ドルという虚構を信じる人は減り、バブルが崩壊すれば、世界の希望=虚構は崩壊する。世界を一つにしていた虚構が崩れ、資源の奪い合いになる。
人類は希望を信じなければならない。疑心暗鬼ではなく、他者を信用しなければならない。
ロシアは多極世界という言葉を流行らせた。多極世界は何も新しい概念では無い。それは、一極世界になる前の暗黒の世界そのものだ。世界は疑心暗鬼に満ちた複数の村から、希望に満ちた一つの村になった。多極世界になれば、世界から普遍的な価値観や希望はなくなり、他者に対する疑心暗鬼が支配し、人間は動物になる。世界を一極化しようとする道徳的な裁定者(アメリカ)は、その崇高な義務を諦めてしまう。裁定者のいない多極世界は戦争の絶えない地獄になる。世界は希望を信じる。世界は一つという希望を信じる。普遍的な価値観がきっと存在すると信じる。
Unipolarな世界では、他人をドルを介して信用することができた。他人を信頼することで、自分の持つ資源を他人に分け与えることができた。そうすれば、より多くの実りを得ることができる。工業国は高品質の物を生産してくれる。Unipolarな世界でなければ、それは実現しない。世界がMultipolarになり、疑心暗鬼な世界になれば、他人と協力することができなくなる。資源や利益を囲い込もうとするブロック化が起きる。資源の無い国は工業国としての存在を許されなくなる。Unipolarな世界がなければ、資源の無い国は工業国では無く、農業国になる必要がある。疑心暗鬼の世界では資源の奪い合いが起き、自国通貨を守るために資源の無い非宗主国はブロックされる。高い関税は、工業国に外貨を稼ぐという命綱を奪う。資源の無いブロックは資源を求めて暴れ出す。日本やドイツを工業国にするというアメリカの選択は、アメリカの慈悲深い他者への信用の賜物なのだ。アメリカの脱工業化は究極の利他だった。米国の金融エリートは、疑心暗鬼な人からどんなに批判を受けようと、歴史的には正しい判断をしたのだ。国民がどんなに反対しようとしても、金融エリートは世界全体が豊かになれる正しい道をわかっていた。
自国第一主義は世界全体を不幸にさせる。ポピュリズム、プーチン、トランプ。自国第一主義は疑心暗鬼を広める。お互いを信じることができなくなれば、世界が一つの村から複数の村に分裂する。全世界が貧しくなる。Unipolarな世界を維持するには、プーチンやトランプのような自国第一主義者を世界は阻止しなければならない。トランプは自国内の製造工場が他国に移動することを阻止しようとした。そのような自国第一主義は、資源の無い工業国が外貨を獲得する手段を奪う。工場をアメリカ内に制限することは、高い関税をかけることに等しい。資源の持たない国は工業国として存続することが許されなくなる。アメリカ人も高品質の工業製品を輸入できなくなる。自国第一主義は疑心暗鬼な世界を作り、世界を資源の奪い合いという危険な状態に向かわせる。虚構を信じなければ、実体の奪い合いになる。虚構を疑う者が出始めれば、他国との高度な交流はなくなる。虚構を信じない者は、関税をかけて自分を守ろうとする。それは世界全体を貧しくする。
世界が一つの村で居続けるためには、資源のドル以外での決済を許してはいけない。そのためにはルールを破る者をドルブロックから排除しなければならない。ルールを破る者をドルブロックの外に追いやれば、虚構を守ることができる。ドルも投資も預金も全て虚構だが、それは必要な虚構である。リビアとイラクはそのルールを破った。
ロシアは天然ガスをルーブル通貨でドイツに売ろうとした。ペトロルーブル体制はペトロドル体制を脅かす。世界が一つの村で居続けるために、ペトロダラー体制の崩壊を防ぐために、ドルの弱体化を防ぐために、ドイツのドルブロックからの離脱を防ぐために、そして世界の全体の利益のために、ドイツとロシアの間にブロックが引かれた(ノルドストリーム破壊)。ドルブロックの境界が一つ定まった。ドルブロックからロシアを排除することで、単一基軸通貨ドルという虚構は守られた。
私たちの一つの世界は一つの虚構を信じることでおかげで成り立っている。その虚構をプーチンは壊そうとしている。ルーブルという別の虚構をドルと並ぶ地位に高めようとしている。彼を歴史を過去に戻そうとしている。世界は一つの村になれた。しかし、ロシアはその虚構を信じない。ロシアは疑心暗鬼になり、他人を信用することを拒んだ。ロシアは世界と協力するよりも、自国第一主義の道を選んだ。天然ガスをルーブル通貨で売ろうとした。それを許せば、世界は複数の村に分割される。BRICは核兵器を持つ。一つの村が分解されたら最後、世界は2度と一つの村になることはできない。核兵器を用いた戦争をすること無しには。
虚構を疑う人が増えてバブル崩壊が起きたとしても、やり直せる。世界が一つのドルブロックの中にいる限りは。ドルという虚構にルーブルという虚構が並んでしまったら、世界は永遠に複数の村になってしまう。両大国は核兵器を保有している。こう着状態は永遠に続くだろう。資源の争いによって、世界は永遠に複数の村に分解してしまう。
自国第一主義の道を選び、他人を信頼することをやめ、世界が疑心暗鬼になってしまうと、世界は貧しくなる。そうなると、アメリカは金融国家から工業国へ戻り、日本や中国、ヨーロッパなどの資源消費国は農業国に戻るだろう。他人を信用しなくなれば、全員が富を失う。世界が一つにならなければ、工業国という奇跡は存在しない。人類は恐怖ではなく希望=信用=虚構を選択することで発展してきました。ロシアのような疑心暗鬼ではなく、アメリカのように他者を信用するのです。アメリカは日本を信用しているから日本が工業国であることを許したのです。疑心暗鬼が広まれば、アメリカは再び工業国に戻ります。日本は農業国に戻る。アメリカは世界が一つになって、お互いを信用すればみんなが幸せになれると考えている。
ドルの一極支配が崩れれば、次は核戦争をしないと再び一極支配に戻らない。永遠に世界は複数の村になり、核兵器は世界を永遠に分断するだろう。世界は2度と1つになることは無くなる。世界は人種や国を超えて一つに協力できるという理想は永遠に実現しない。
ドルブロックの中の資源が足りなくなっても、アメリカは資源消費国日本をドルブロックから排除することはしないだろう。アメリカの金融家は世界が一つであることで全員が幸せになれると確信している。ドルブロックが縮小すれば、若干は日本が工業国から農業国にシフトすることはあるかもしれないが、日本とアメリカが互いを信用することこそが、繁栄をもたらすことを、アメリカとイギリスの金融家は知っている。日米同盟がある限り、日本が戦争になることはない。
おそらく、米国は資源のドル決済をやめようとしたからイラクやリビアの政府を転覆させた。それはドルの1極支配を守る唯一の方法だった。そのルールが破られると世界は再びジャングルのような危険な世界になる。世界は一つという虚構と、自国第一主義という虚構は、両方とも虚構だが、前者の虚構は世界全体を幸せにする。世界が小さなブロックになるより、世界全体が一つのブロックに入っていた方が良いのだ。バブルが起きたとしても、世界は一つのドルという価値を信じ続ければ、またやり直せる。もし世界が一つのドルという虚構を信じなくなれば、世界は永遠にバラバラになる。金本位制が始まれば、ドルの覇権が終焉し、世界は再び分割され、通貨の争いは大戦を招くでしょう。アメリカは無実ではない。しかし、アメリカは正しいことをしている。
キリスト教という宗教は、希望を道徳的であると説く。世界に希望を広めることがキリスト教の使命だった。私は無心論者だが、キリスト教の希望に対する姿勢は、ニヒリズムが支配する日本のは学ぶ必要がある。日本に希望を広めなければならない。無尽蔵の希望が必要だ。疑心暗鬼から解放される勇気を、他者を信用する勇気を、希望を信じる勇気を持てば、日本は幸せになれる。
クリスマス、物語、奇跡、心温まる話、伝説、神話、明るい未来、通貨、投資、預金、国債のように、世界を支えているほとんどのものは希望という虚構だ。恐怖より希望を信じて、疑心暗鬼よりも他者を信用してみる。そうすれば全員が一つになって協力できて、全員が豊かになれる。無尽蔵に希望を信じて、他者を信用すれば、人類は違いを超えて一つになって、全員が幸せになれる。世界が恐怖や疑心暗鬼に満ちた今こそ、恐怖ですくむのでは無く勇気を持って希望を信じ、他者を疑うのでは無く勇気を持って他者を信用することができれば、友達、家族、組織、国、世界は一つになることができる。世界は一つという希望。自分の稼いだ通貨といつか誰かが食べ物を交換してくれるという希望。疑心暗鬼にならずに資源を分け与えて他者を信用して投資をすれば、いつか大きな富を得ることができるかもしれない。世界は希望を信じることで、世界は一つになり、資源の無い人も、ある人も、全員が成功の果実を得ることができる。全員が希望を信じることができたなら、全員が勝つことができる
世界情勢の中、日本はリスク分散しなければいけない。米国を信用しつつも、万が一に備えて多少は純金の外貨準備の割合を上げ、食料自給率を上げる方向に動かざるを得ないでしょう。資源の奪い合いの世界に備えて、資源の無い日本は直ちに原子力発電を動かさないといけない。自国通貨のハイパーインフレを決して起こしてはいけない。自衛隊を使ってでも、恐怖に満ちた間違った世論を無視してでも、法律や法令を若干無視してでも、ハイパーインフレを防ぐために原発を動かさなければならない。アメリカは自国通貨がハイパーインフレになることを阻止するために、イラクやリビアを攻撃した。ハイパーインフレは国にとって戦争よりも恐ろしい事態だ。戦争をするよりも原発を動かす方がよほど良い選択である。原発が壊れずに動くという希望=虚構を信じれば、事故が起こらない間は、虚構を続けることができる。たとえ事故が起きても、処理を国内で安く実行すれば良い。いかなる時も恐怖よりも希望を選択する。ハイパーインフレは、人を動物にします。道徳や倫理はなくなり、人々は生きるために食べ物と資源を奪いあい、動物になります。日本という国が滅んでしまう。国はそれをどんな手段を使ってでも阻止しなければならない。それを防ぐには、政治家は複数の悪からより小さな悪を選択しなければならない。人類は恐怖ではなく希望=虚構を選択しなければならない。それは人類が普遍的に選んできた道であった。ドルバブルの崩壊によって世界が物資の奪い合いが起きる可能性がある。日本政府は時間のある今の間に備蓄をしなければならない。
世界は恐怖ではなく希望を選択しなければならない。他人を疑うのではなく、他人を信用する。疑心暗鬼になって自国第一主義になるのではなく、他国を信用する。実体ではなく虚構を信じる。そうすれば全員が成功できる。
私たちの一つの世界は一つの虚構を信じることでおかげで成り立っている。その虚構をプーチンは壊そうとしている。ルーブルという別の虚構をドルと並ぶ地位に高めようとしている。彼を歴史を過去に戻そうとしている。核兵器をBRICsが所有する現在、再び世界が複数の村に分かれたら、世界は永遠に一つになることはできない。国境や人種を超えて世界が一つになるという夢は永遠に来ない。各国は永遠に自国通貨という虚構を守る戦いを続ける。世界が1945年以前の世界に戻る。1945年は永遠に来ない。ロシアは天然ガスをルーブル通貨でドイツに売ろうとした。ペトロルーブル体制はペトロドル体制を脅かす。世界が一つの村で居続けるために、ペトロダラー体制の崩壊を防ぐために、ドルの弱体化を防ぐために、ドイツのドルブロックからの離脱を防ぐために、そして世界の全体の利益のために、ドイツとロシアの間にブロックが引かれた(ノルドストリーム破壊)。ドルブロックの境界が一つ定まった。
西側諸国は、「ロシアがノルドストリームを破壊した、もしくは事故で破壊された」という虚構を信じている。それは、ドルという虚構を信じることと大して変わらない。全人類が一つの虚構を信じ抜くことができれば、世界は一つの仲間になることができる。そうすれば、全員が最大の豊かさを手にすることができる。世界が一つの価値=虚構を信じ続ける限り、世界は勝つことができる。恐怖ではなく希望を、疑心暗鬼ではなく他者との協調を選ぶ。普遍的な価値観を信じ、より良い人間になれるように努力しなければならない。
アメリカは世界人類全員が幸福になる方法を知っている。アメリカは他者を信用するという道を選んだ。アメリカは勇気を持って希望を信じた。ロシアは疑心暗鬼の世界を広め、世界を再び複数の村に分解し、資源の奪い合いをさせるという世界に導こうとした。
人類は恐怖ではなく希望=虚構を選択することで発展してきました。私たちは、交通事故で死ぬかもしれないという恐怖で引きこもるのではなく、勇気を出して希望を信じることで、外に出るのです。疑心暗鬼ではなく、他者を信用するのです。アメリカは日本を信用しているから日本が工業国であることを許したのです。疑心暗鬼が広まれば、アメリカは再び工業国に戻り、日本は農業国に戻るでしょう。世界は資源の奪い合いになり、世界全体が成功の果実を失います。アメリカは、世界が一つになって、お互いを信用すればみんなが幸せになれると考えています。疑心暗鬼をやめて、他者を信用すれば全員が豊かになれるのです。疑心暗鬼や恐怖に飲まれずに他者を信用して協力するのです。相手もそれが一番だと考えているはずです。少なくともアメリカはそう考えています。世界が一つの虚構=希望を信じることができるかどうか、世界を一つの村だと信じ、他者を信用することができるかどうか、今人類は試されています。
英語版
Countries went to war to protect the fiction of their currency, and after two world wars, the world was left with only one fiction: the dollar. The world could be one village. In this one world, if all mankind believed in the fiction of the dollar, everyone would be rich. Everyone would be able to trust others without suspicion and without competing for resources, investing, trading, and achieving the greatest wealth for all mankind.
If the world stops believing in the same fiction of the dollar, the world will return to an age of doubt and suspicion. If resources can be bought with currencies other than the dollar, the world will be divided into several villages. Tariffs will be set to strengthen each other's currencies, and the world will become a block.
Humanity must always choose hope instead of fear. Trust others instead of doubting them. Trust other nations instead of becoming suspicious and putting our own country first. Trust in fiction, not substance. Then we can all function and succeed as one.
Nations claim that their own fictional currency is the truth and will go to war to defend their fiction. The world can become one village by fighting a war for the sole currency. But the world does not want another war. If we continue to believe in the only fiction of the dollar, that is all that matters now. The world could become one village by believing in the only fiction of the dollar.
The world's belief in the value of the fiction of the dollar made free trade and investment possible and made everyone rich. Even those without resources were able to survive. Anti-American nations that rejected the dollar were excluded from the dollar bloc. It was necessary for the world to be one village.
Industrial nations accumulated dollar bonds. The U.S. would use its currency issue profits to build an army and force the world's resource-rich nations to settle in dollars. Industrial nations use dollars to buy resources and salted US Treasuries. Even those without resources will be happy. This is the system by which the world becomes one village.
To maintain this system, it is important that resource-rich countries do not overdevelop their military and industry to the point of threatening U.S. hegemony. If a country emerges that surpasses the power of the U.S., this system will break down. Russia is a resource-rich country with a strong military. For the world to remain one village, the U.S. needs to keep Russia in check.
The world has gone from several villages to one village through many wars. The currencies of the countries that lost the wars became hyperinflationary. The nations of the world fought to protect the value of their currencies. In the end, the dollar became the currency of the world village. The world became one village.
Russia is trying to destroy the world's ability to remain one village. Russia tried to sell natural gas to Germany with the ruble currency. Russia is trying to divide the world into several villages. Russia advocates freedom from the dollar. But that means breaking up the world into villages. If resources can be bought with multiple currencies, the world will once again become a world of doubters.
To strengthen their own currencies, countries will impose tariffs. The world will become a bloc. Industrialized countries without resources will find it difficult to survive; in the Unipolar world, you could trust others via the dollar. By trusting others, they could share their resources with others. In this way, they could be more fruitful. Industrialized countries would produce high quality goods; only in a Unipolar world would this be possible. If the world becomes Multipolar and skeptical, it will not be able to cooperate with others. There will be blocs trying to enclose resources and profits. Countries without resources will not be allowed to exist as industrial countries; without a Unipolar world, countries without resources will need to become agricultural countries, not industrial ones. Industrial nations are established by believing in fictions and trusting others. As the dollar bloc shrinks, the financial nation of the United States will return to being an industrial nation, and the industrial nations of Japan and Asia will return to being agricultural nations.
The "own country first" principle makes the whole world unhappy. Populism, Putin, and Trump. The "own-country-first" mentality spreads doubt. The world will be divided into several villages instead of one. The whole world will be poor.To maintain a Unipolar world, the world must stop home-firsters like Putin and Trump. Trump has tried to stop manufacturing plants in his country from moving to other countries. Such a home-first policy deprives resource-poor industrial nations of the means to earn foreign currency. Restricting factories to within the U.S. is tantamount to imposing tariffs. A country without resources will not be allowed to survive as an industrial nation. Americans will also not be able to import high-quality industrial products. The "own country first" mentality creates a world of doubt and suspicion, leading the world toward a dangerous state of resource competition. If we do not believe in fiction, we will be deprived of substance. If people begin to doubt the fiction, there will be no sophisticated exchanges with other countries. Those who do not believe in the fiction will try to protect themselves with tariffs. It will impoverish the entire world.
In order for the world to remain one village, we must not allow settlement of resources in anything other than dollars. To do so, rule-breakers must be excluded from the dollar block. If we drive the rule breakers out of the dollar block, we can protect the fiction. Dollars, investments, and deposits are all fictions, but they are necessary fictions for a prosperous world. Only the dollar must be able to buy resources. The world cannot remain one unless we all abide by that rule.
Russia tried to sell natural gas to Germany in ruble currency. The petro-ruble system threatens the petro-dollar system. In order for the world to remain one village, to prevent the collapse of the petrodollar regime, to prevent the dollar from weakening, to prevent Germany from leaving the dollar block, and for the overall good of the world, a block was drawn between Germany and Russia (Nord Stream destruction). One boundary of the dollar block has been established.
Our one world exists thanks to the belief in one fiction. Putin is trying to destroy that fiction. He wants to elevate another fiction, the ruble, to the same status as the dollar. He wants to send history back to the past. Now that the BRICs possess nuclear weapons, if the world is divided into villages again, the world cannot be united forever. The dream of a united world beyond borders and race will never come true. Each country will forever fight to protect the fiction of its own currency. The world will forever return to the pre-1945 world; 1945 will never come.
Western nations believe the fiction that Russia destroyed or accidentally destroyed the Nord Stream. It is a necessary fiction to believe in the larger fiction of the dollar.
Our unipolar world is built on believing in one fiction, the dollar. If all mankind could believe in the same fiction = hope, we would all have the greatest abundance. Trust others, not skeptics. Hope that someday someone will exchange the currency you have for food. If we can believe in the fiction that the world is one, we can all win.
America knows how to make all the world's human beings happy. Russia is trying to lead the world into a world of doubt. America has chosen the path of trusting others and keeping the world as one village. Russia wants to lead the world back to a world where it is once again broken down into villages, and people are forced to compete with each other for resources.
Humanity has developed by choosing hope = trust = fiction instead of fear. We trust others like the US, not skeptics like Russia. The US allowed Japan to be an industrialized country because it trusts Japan. If skepticism spreads, the U.S. will return to being an industrial nation again. Japan will return to being an agricultural country. The entire world will be competing for resources and losing the fruits of success.
America believes that if the world comes together and trusts each other, everyone will be happy. If we stop doubting and trusting others, we can all be rich. We trust others and cooperate with them without being consumed by doubt and fear. The other party must think it is the best thing to do. At least that is what the United States believes. The human race is now being tested to see if we can trust others and believe that the world is one village.
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