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2022-23 歴史小説系 メモ

受験が終わって鎌倉殿の13人にハマり、そこからミスター武士道さん、歴史じっくり紀行のYoutubeチャンネルをパッと解放するマスターベーションのように見始めた。
それきっかけで戦国鍋TV、信長協奏曲、軍師官兵衛の三種の神器で生きてきて、無口な読書家の父に無言で小田原や川越に連れてってくれた小学生時代の歴史熱がちょっと再発し始めた。
メモがてら今年度で読んだ歴史小説、見た歴史ドラマを1部抜粋して振り返る。ただの備忘録です!
メモ要素強めなので本当に文章はテキトーです。誤字脱字ばっかだ全く。

ロンドンの山本五十六(BSドラマ)

SMAP香取が主役。
WW2の海軍の人山本五十六のドラマ。
海軍の不平等な英米日の条約を撤廃させ平等に。しかし本人は意外と乗り気じゃなくて軍縮すんのが一番いいと思ってた。親友の堀も戦争はしたくないつってた。
評判が比較的悪めの人が、最近の研究から再評価され始めるのをドラマにするのマジで歴史ファンからしたらありがたい事。

眠れないほど面白い吾妻鑑

吾妻鑑の解説。頼朝→義時その後も軽く触れてる。
頼朝→時政→義時の順。
後藤武士の日本史に似てる。
良くも悪くも読みやすい。吾妻鏡ならではの逸話や細かい内容とかは全スルー。
基本大筋だけピックアップしてる

鎌倉時代初期のお坊さん、愚管抄の作者、
慈円をナレーターにして吾妻鑑を客観視して紹介する感じ。

氏真、寂たり

自分の中で小学校時代のも合わせて過去最高の歴史小説。

今川義元の子供、今川氏真を主役にした本。 
今川義元が桶狭間の戦いで戦死した後に今川家を継いだが、戦国大名であった今川家滅亡させてしまったため戦国三大愚人の一員と
揶揄されてしまうほど氏真の評価は良くない。
言い方は悪いけどそんな彼、氏真の一生分の言い訳を書いてる感じ。
彼にはもっと直江兼続とか黒田官兵衛みたいな頭脳派なベッタリサポートしてくれる側近がいれば変わってたっていうのもある。
でもこれで良かったのかもしれない。
本人も晩年はそう思っただろうなと思わせてくれる後半生。
氏真、早川殿の眠る墓、観泉寺が定期圏内にあるので行ってみた。
その墓は素朴だけどどこか優雅な庭園、寺の外の幼稚園から聞こえてくる子供の声が聞こえる寺だった。
氏真の戦乱の中で安らぎを求め続けた中での理想とか思想とか、性格が、氏真寂たりの中の表現で言うと「天下静謐」の結果ってのが全部詰まって表現されてるみたいだった。
面白味のない所も一応最低限触れつつ一生分を書いてるから彼の一生がよく伝わる。
主人公、今川氏真の生き様が本当にカッコいい。中高で自分にも非はあるのだがいじめを受け笑いものにはされ屈辱ばっか味わってきた自分に境遇が似てて親近感湧く。
今大学でお笑い、ラジオ制作という好きなもの好きな勉学にどっぷり使って、趣味や思想の会う人たちとも仲良く過ごせているのが後半生早川殿や自分のことを理解してくれる少ない家臣や貴族と趣味に没頭できた氏真に重なって見えて今川氏真という人物に少しシンパシーを感じている。

ただただ静寂を求め、自分のプライドを捨て続けてまで家臣を養おうとする慈悲深さが損得で裏切られたり滅亡して家康に家臣が引き抜かれたりしてもその人たちがまだ慕い続ける理由なのかなと。
水軍を作る、
日照りに悩まされる場所に水田を引く、
織田信長より先に楽市楽座をやるとか内政の能力は高いけど戦が下手なの(今川軍にはやる気かないのもある)と周りが化け物なのもあって滅亡。
でも屈辱な思いをしてプライドを捨ててでも
生きて生きまくり、
自分の最も得意とする「教養」を生かして適正のあるポジションで高家旗本として生き残る今川氏真はもっと評価されるべきだなって。

どうする家康の12話「氏真」感動しました。
溝端淳平さんの演技でどれほどの人がこの今川氏真という人間に注目してくれたことか。
彼ほど魅力を感じた武将は他にいない。
人間味あふれる武将。
最後はハッピーエンド。ドラマがあるね。

我、謙信なりせば。

兼続メイン景勝サブの本。
上杉景勝は謙信に憧れつづけたんだな。
だから義に固執するわけであってそして似てきたんだなと。
無言だけどちゃんと直江兼続とおんなじことを考えてたり筋道の通ったビジョンを持っている上杉景勝。そんな彼に兼続は「こいつこそ天下にふさわしい」と思って取らせたいと思ったんだな。

前田慶次が来たときに「頼もしいのお」と言ったところに景勝の無言だけど寛容っていう性格が現れてていいね。

でもネチネチ関ヶ原の所で留まりすぎ。

江戸時代その後とか長谷堂城の戦いとかもっと触れてほしかった。

奇策 
本庄繁長の本。謙信なりせばと同じ作者なのでスピンオフ感あっていいな。でも、このずっと足踏みしてる感じがあんま好きじゃなくて途中でやめた。

長宗我部 復活篇

四国の王、長宗我部元親を始めとする長宗我部が次期当主盛親の代のあとどうなったかを書いた解説書。
盛親の、四国をどうしても取り戻さんともがき続ける所に人間味を感じた。
盛親一族の処刑で嫡流は途絶える。
けど土佐藩山内一豊のところで元親の弟が島家を名乗って家臣として続く。
元親の弟、香宗我部親泰も春日局の血縁なのもあって旗本として取り上げられる。

盛親の息子説ある人が伊達のお世話になってた
ってことはわかった。
最後まで読まなくてもいいやってなった。

言の葉は残りて

源実朝と千世の結婚生活の話。
ひ弱ながらに源実朝が政子とか阿波局みたいなアクも権力も強い女中に囲まれて少しづつ成長していく姿が見れていい。
純愛モノ。 
千世も本当に実朝に一生ついて行きたかったんだろうなってのがすごい伝わる。
でもマジで救いようが無い。終盤ショック以外の何物でもない。海辺のラストとか。
わたしを離さないでを読んだ時以来のこの感じ。

公暁が修行中に千世思い浮かべて勃起してるシーンあり。

#日本史
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#源実朝
#歴史小説

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