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脳みそ解明の先駆者

「でたらめに描いたような絵画は、誰にでもかけるものではなく、また脳にとって美しいと感じるような配置や配色がされている」


これは、最近テレビで取り扱われていた、神経美学の研究結果らしい。


私はこれを見たとき、「人間って、脳って、ホントに未解明なんだ。」と思った。

レストランの配膳ロボット、人間の知能を超えたAIを、人間がつくりだしているのに、

生まれたときからひと時も離れたことのない脳みそのことはわからない。


落書きのような価値ある絵画と、子供の落書きをみせたとき、

人間は、落書きのような価値ある絵画を選ぶ。

ただ、なぜそれが美しいか言えない。その絵を前にして「作者の意図を感じる」と答えるのだ。


となると、私の勝手な解釈だが、落書きのような絵画を描いた絵描きは、凄くないか?

それこそ、人知を超えていないか?と私は思う。


落書きのような絵画が流行った時代でも、程度の差こそあれ、今のような神経美学なんて発達していなかっただろう。

となると、人間が何を美しいと思うかを、科学で証明する前に、その時代の作者は感覚で描いていた、ということにならないだろうか?


似たようなことで言えば、村上春樹の小説もそのような節がある。

本人は意味はない、といっている小説も、学者からすれば、言葉一つ一つに意味がありn完成された作品だという人もいるだろう。


私も高校から大学にかけて、絵を描いていたことがあるから、

著名人の「この作品に意味はない」というセリフは、それこそ感覚的にわかる。

描いているときに、イメージはあるものの、線一本一本に意味はない。

「なんとなく、ここに線を足そう」「なんとなく、ここはこうでなくちゃならないな」

などの連続で絵が出来上がっている気がする。


この時代に浮かばない様々な分野のアーティストや、あなたが今ひょいっと思い浮かんで描いた落書きも、

脳解明の先駆者として名を響かせることもあるのだろうか?

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