古樹嗟嘆の時
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合唱。 って、最後の音を伸ばせば伸ばすほど良い、みたいな風潮、なぜ?と思っていた。 大御所の歌手なんか、血管が浮き出るほど伸ばす。 「もう血管切れまっせ、お姉はん、、もうやめときましょや〜」と言いたくなるほど伸ばす。 その時は、なんとなく壮大にして終わらせたいんだろな、と思っていた。 でも今ならわかる。 木曜、夜9時、ミュージックジェネレーション、HY、366日の、最後。 終わってほしくないのだ。 歌にのせた綺麗な感情を終わらせたくないのだ。 みんな誰しも終
猫って、なんでこうも人間心理の深いところを突いてくるんだろう。 犬はわかる。 従順にする=何かもらえる なつく=大事にしてもらえる わかるわかる。生存戦略としてわかる。 なのに猫ときたら、 通り過ぎる時に、あえて尻尾の先をちょんっと置き土産にするだけで、愛されることをわかっている。 呼ばれても行かない。だけど重要な書類を書いている時に紙を齧りに行くことで、愛されることをわかっている。 追う恋がしたい、とはまさにこういうことだ。 人間って馬鹿だなぁ。 追われ
「でたらめに描いたような絵画は、誰にでもかけるものではなく、また脳にとって美しいと感じるような配置や配色がされている」 これは、最近テレビで取り扱われていた、神経美学の研究結果らしい。 私はこれを見たとき、「人間って、脳って、ホントに未解明なんだ。」と思った。 レストランの配膳ロボット、人間の知能を超えたAIを、人間がつくりだしているのに、 生まれたときからひと時も離れたことのない脳みそのことはわからない。 落書きのような価値ある絵画と、子供の落書きをみせたとき、
体力が戻ってきたので、本をのむように読む。 村上春樹の海辺のカフカの一部。 「比重のある時間が、多義的な古い夢のように君にのしかかってくる。 君はその時間をくぐり抜けるように移動をつづける。 たとえ世界の縁までいっても、君はそんな時間から逃れることができないだろう。 でも、もしそうだとしても、君はやはり世界の縁まで行かないわけにはいかない。 世界の縁まで行かないことにはできないことだってあるのだから。」 カフカにとっての逃れられない時間が、 私たちにとっての辛
普通の生活がしたい。 幸せでなくたっていい。 ただ、「生きる」ことを疑わない生活がしたい。 ただ生きることを望まれて、私たちはこの空虚な世界に生み出されたのではないのか。 何もわからないことがとてつもなく辛い。 この苦しみに吞まれることが、自分にとって、いや自分以外の誰かにとってでも、小さな生物にとってでさえ、 意味のあることなら、少しは救われるだろう。 この世界、この地球、 この宇宙について知りたい。 それが分かったとき、私は毎日を疑うことなく生きられるか
色々なことが、本当に色々なことが重なり、また上手く生きられなくなる。 親戚に会えば、大学のこと、一人暮らしのこと、結婚のこと、品定めされている気分になる。 Instagramを開けば、彼氏のこと、友達のこと、日々の楽しさのこと、競争させられている気分になる。 一人でいても、一人ぼっちでいても、常に一緒にいたくない誰かと共にある。 自分の意識の問題だとはわかっていても、それは幻想のように、魔法のように、ありありと生活の中に登場する。 自己顕示欲が醜いと、心底他人を馬鹿
私の今の生活は、 「マインドフルネス」「行動記録日記」「コラム表」 この3つで成り立っているといっても過言ではない。 マインドフルネスは、一日に3回ぐらい行っている時と、1日に1回も行わず一週間ぐらいたった時とでは違うと思っている。 明らかに、マインドフルネスを習慣にしているときは、幸せに気付くことが多い。 私にとっての鬱の原因は、頭を使うことなのだ。頭を使って過去や未来に飛んでいくことだ。 だから、「今」に集中する。 行動記録日記は、正直、落ちるサイクルなどな
幼い頃、「ねるねるねるね」が嫌いだった。 周りには好きな子が多かったが、 あのゲ〇みたいな見た目、頭がもわんとするような舌触り、赤ちゃん用みたいな味。 「何が美味しくてあんな絶大な評価を得てるんだ?」 と思っていた。 でも現在、夜中にスーパーに行って、寝しなに食べるまでに成り果てた。 特に、あの「大人シリーズ」がなんとも買いたくなる。 あのゲ~(以下略)は、ねるねるねるねにしか得られない人生の栄養素なのだと気付いた。 大人になると享受できるようになる食べ物が、
12月21日 4時38分 今日は眠れなかった。 私の入眠は、ほぼ「気絶系入眠」で、意識が薄れるくらい眠くならないと、寝れないことの方が多い。 一般的な入眠はわからないが、私は幼いころから気絶系入眠だったので、この歳になって寝方が分からなくなっている。 寝る直前まで頭が連想ゲーム状態で、一番恐れているのが、死にたい気持ちを誘発する過去の自分を思い出すことだ。 それが怖くて、tiktokのような視覚的精神安定剤に頼ってしまう。 なのでそういう時は今日のように起きてし