【留学】最終バスが目の前を通り過ぎて綺麗に詰んだ話。
僕は去年2019年の6月から2週間の一時帰国を挟み今年の3月までデンマークに留学をしていました。
留学中、デンマークの文化に触れる度に「デンマーク文化の素晴らしさ」を感じると共に、「日本文化の素晴らしさ」を感じずにはいられませんでした。
この感覚はとても新鮮で、生の体験の貴重さを身をもって体感した形となりました。
今日はそんなデンマークで僕がしでかした失敗談を元に、日本では出来なかった経験をお話ししたいと思います。
<留学初期に僕の出鼻を挫いたバス運転手>
8月の初頭にビボーという街で国際的なハンドボールイベント(Genaration Handball)が開催されるということを知りました。
詳しくはこちらのホームページを!
https://generation-handball.com
今年はコロナの影響で中止になってしまったみたいです...
さて、ビボーへは僕の住んでいたイーカストから公共交通機関を使って2時間ほどでしたが、慣れない移動手段と見知らぬ土地に四苦八苦しながら会場に到着。
そこはカテゴリーと国や地域の垣根を越えた超特大イベント。
午前中と午後にジュニアカテゴリーの試合があり、シニアの試合は夕方から23時くらいにかけて行われていました。
こんなに多くの国から選手たちがやってきます。
ゲームの他にもストリートハンドボール(4:4で行うみにハンドボール、GKが攻撃に参加するので必ず数的不均衡が生まれる)やビーチハンドボールのブース、グッズが並ぶブースがあります。
「ハンドボール楽しいいいいいい」となる空間です。
事件が起こったのはビボーに乗り込んだ初日。夕方から3試合あったのですが、最終のバスに乗り込むために2試合目が終わってすぐに帰路につきました。
確か10時前だったと思います。無事に時間に間に合ってバス停のベンチに座って待っていました。その日に撮った写真や動画を満足気味に見ていたんですよ。
「ブーン...」その音を聞いたときにはときすでに遅し。バスは僕の目の前をちょうど通り過ぎたところでした。急いでダッシュでバスを追いかけました。
しかし、ビボーのバス停は日本のバス停のように短い間隔で設置されておらず、必死で手を振りながら走ったものの乗り過ごしてしまいました。
「ありえない!!!!」
バスに目の前を通り過ぎられたことなんてありませんでした。
後で確認したのですが、自分が座っていたのは本来乗るはずだったバス停のたった1m隣、違う目的地に行くはずのバス停のベンチに座っていました。
その時間以降そのバス停に来る予定のバスはなかったので、ほんの少し隣に座っている人のために一度止まってくれても良かったんじゃない?と泣きたくなりました。笑
日本なら最終ということもあって、きっと、きっと止まってくれることでしょう。
その後、周辺のホテルを探して声をかけてみたものの、どこも予約が必要で追い返されてしまいました。
もし運よく泊まれてたとしても、けっこう豪華なホテルだったのでお財布がぶっ飛んでいた可能性があります。笑
ほんとうに。見知らぬ国、見知らぬ土地で宿が見つからず半分泣きそうになりました。
その後半ば諦めモードで会場に戻りダメもとで事情を話したところ、部屋を用意してくれることになったんです。あのときほど死に物狂いで英語を絞り出したことはありませんでした。笑
宿代は要らないといってくれたことだけでもありがたいことなのに、運転手さんの愚痴にまで賛同してくれて感謝のしようがありません。案内してくれた人ほんとうにありがとう。
次の日、無事に帰ることができました。
大変だったとは言えとても良い経験でした。
大好きなSkjernの試合も見ることができたし!
これを機に英語を話すことへの抵抗感みたいなものが吹っ飛びました。喋れるかどうかはまた別です。(小声)
そして、幾ら隣とはいえ間違ったベンチに座っていたのは僕ですし、何より携帯を見ていてバスを見ていませんでした。完全に落ち度はこちらにあります。
デンマーク人らしいルールをきっちり守る厳しさと、困っている人を助けようとしてくれる温かい気持ちを感じることができました。
国民性かと感じましたが、優しい中にも厳しさがあります。
自転車の使用率が多いデンマークでは車道の幅に加えて自転車のための幅が確保されていることがあります。しかし、通行する時は必ず車と同じく右側通行。
間違っても左側通行をしてはいけません。向かい側から対向車(自転車でも車でも)が来るとめちゃくちゃ怒られます。
良い意味で対等というか、何も知らないではすまされないことがたくさんありました。「こっちに来てるんだからこっちのルールに従え?」って感じ。
日本なら仕方ないなあって感じで許容してくれるところがあると思いますが、その辺は厳しめです。
日本にいた頃には体験できない文化や人間性の違いを肌で感じることで、自分が日本人であることや、日本人という肩書きをデンマークでどう魅せていくか考えざるを得なくなります。
この経験はほんとうに大事で、留学する目的のひとつだと個人的には感じます。
もし海外に出かけた際には、その土地のルールや人間性を最初に学んで、間違ってもバスの運転手さんにスルーされないように気をつけてください。(誰もそんなドジはしない)
今日はこれくらいにします。
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本日もお疲れ様でした!
筑波大男子ハンドボール部 森永 浩壽
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2022年の今、フルタイムで働きながら日本リーグ参入を目指すハンドボールチーム"富山ドリームス"の選手として活動しています。ここでのサポートは自身の競技力の向上(主に食費です...)と、富山県内の地域との交流に使わせていただきます。